よしなしごと

アクセスカウンタ

zoom RSS キヤノンフォトフェスティバル「南極越冬記者講演会」聞いてきました

<<   作成日時 : 2005/11/27 01:36   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 1 / コメント 0

 キヤノンが開催している写真の祭典キャノンフォトフェスティバルがキヤノン販売本社のあるキヤノンSタワーと、キヤノンギャラリー銀座で、2005年11月01日〜11月30日まで行われています。いろいろな展示イベントの他に、講演会や撮影会なんかもあります。しかも撮影会以外は無料です。今回その中の1つ南極越冬記者講演会「南極 白い大陸からのメッセージ」を聞きに行ってきました。



 この講演会は約1年4ヶ月間、観測のために南極に滞在した第45次南極観測越冬隊に同行した朝日新聞社の中山由美記者と武田剛カメラマンが写真とビデオを上映しながら、極寒の地南極について講演してくれるものです。

 なぜキヤノンなのか?それはキヤノンが武田氏にデジカメを貸し出し、専用のサポート窓口を設けるなど、南極の写真撮影をバックアップしたことから始まります。今まではカメラは銀塩カメラを持って行っていましたが、今回は初めてデジカメが南極に持ち込まれます。キヤノンのデジカメの動作保証は-30℃以上。南極は寒い時には-60℃にもなってしまいます。本当にデジカメが使えるのか?壊れたらどうするか?そんなわけで持ち込んだデジカメは予備を含めて10台。

 では、なぜそこまで危険を冒してデジカメなのか?45次観測隊では衛星アンテナを設置し、初めて南極にブロードバンドを設けました。となれば写真もデジカメにすれば撮ったその日に東京の朝日新聞本社に転送することが可能になります。これを利用しない手はありません。そんなわけでデジカメなのです。

 さてさて、南極の話を聞く機会というのは少ないので楽しみですが、その前に講演会が行われるホールの前に、武田氏が撮影した写真をパネルにしたものを数十点展示していました(写真上)。とてもきれいな写真ばかりです。

 また、武田氏が実際に南極で使用したデジカメも展示してありました(写真下)。10台を使い回したと言うことでボディは意外ときれいでしたが、ストラップがかなり汚い。おそらく氷点下で凍ったり、室内に持ってきて溶けたりを繰り返していたので劣化が早まったのでしょう。


 さてさて講演ですが簡単に話があった後に写真220点にナレーションと音楽を追加したスライドショーが流されました。1年4ヶ月の間に35,000枚の写真を撮り、その中から厳選した220枚なので、きれい、神秘的、おもしろい写真ばかり。心が洗われるとはこのことか。

 続いて中山記者の講演。最初に報道ステーションの放送を約10分上映。その後1年4ヶ月の中での出来事を写真を交えて紹介。例えば白銀の世界に降り立つことを想像していたら南極の第一歩は土がむき出しの茶色い地面で拍子抜けしてしまった話、野菜がないので自分たちで栽培してとれたキュウリ1本を42人で分け合って食べた話、衛星アンテナの設置など屋外作業ができる日は限られているので屋外作業ができる時期はカメラマンも教授も医者もパイロットもみんながヘルメットをかぶってセメントを混ぜたり掘削していた話、なぜ南極で調査をするのか、などいろいろな話をして頂きました。


 次に武田カメラマンの講演。こちらも武田氏が撮影した写真を元にいろいろ秘話などを話してくれました。ただ、キヤノン主催と言うこともありカメラの技術的な話も交えてくれました。両氏は今回以外にも講演を行っているそうですが、カメラの技術的な話を交えて話をしてくれるのはなかなかないそうで、貴重な話を聞くことができました。

 例えば、-60℃では液晶がだんだん白っぽくなってしまうため、撮って画面で見ると露出オーバーに見えてしまうそうです。ですから露出補正で暗くして撮影していたそうですが、これはあくまでも液晶の所為なので、実際には露出アンダーでとれてしまっているそうです。でも一眼デジカメはレンジが広いのでコンピュータで明るく補正しても全然違和感がなく補正ができたので助かったという話がありました。ちなみにそのまま使っていると最終的には液晶に何も写らなくなってしまうらしい。もちろん暖めれば元に戻ります。
 他にもバッテリーが冷えるとすぐにバッテリーがなくなってしまうので、特注で外部のバッテリーを作ってもらい、それをおなかのところにセットします。自分の体でバッテリーを暖めながら使うことでバッテリーの問題をクリアした話。
 本体は寒さに耐えるけど、レンズが耐えられないなど、普段は絶対わからないような体験談を話してくれました。


ペンギンや動物を撮る時は背景をぼかすために望遠レンズを使うことが多いらしいのですが、南極の動物は人間を怖がるどころか興味を持って近づいてきてしまうので、ペンギンから逃げながら撮影したそうです。

氷山の一角という言葉がぴったり?

凍った湖の中に閉じこめられた気泡。

南極の夏(12月〜1月)は太陽が沈まない。だから初日の出は1月1日0時0分。
ちなみにデジカメには多重露光の機能がないのでパソコン上で合成する。

オーロラがいつ出るかわからないため夜外のテントでオーロラが出るのを待っていたらしい。でも観測用のカメラがあるので外の様子は基地内のパソコンで見ることができるので、寒いテントでずっと待っている必要がなかったらしい。

凍った南極の海を進む観測船「しらせ」
船の通った跡がきれいなのは氷が薄い証拠。つまり地球温暖化が進んでいる証拠だそうです。写真的にはきれいでも地球的にはヤバイ写真なんだそうです。

湖の写真。
水深約15mの水底にはコケと藻の複合体がぎっしりしていた。だがまだ生態は不明。
 

※南極の写真は、朝日新聞社に著作権があります。南極フォトサービスでは220点の写真が閲覧できますし、またプリントしたものを購入することもできますので見てみてください。

 その後、質疑応答がありました。私も手を挙げたのですが、さすがになかなかこういう機会は滅多になく質問したい方も多いため、私を含め何人かは時間的問題で質問できませんでした。(T_T)

 全部で約2時間の講演でしたが、非常におもしろい内容でした。朝日新聞さんとキヤノンさんに感謝です。





Click here to visit our sponsor

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(1件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
キヤノンフォトフェスティバル わたしの撮ッテオキ!写真展
 キヤノンが開催している写真の祭典キャノンフォトフェスティバルがキヤノン販売本社のあるキヤノンSタワーと、キヤノンギャラリー銀座で、2005年11月01日〜11月30日まで行われています。いろいろな展示イベントの他に、講演会や撮影会なんかもあります。しかも撮影会以外は無料です。今回その中の1つわたしの撮ッテオキ!写真展に行ってきました。 ...続きを見る
よしなしごと
2005/11/27 13:58

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
Google
Web ブログ内




キヤノンフォトフェスティバル「南極越冬記者講演会」聞いてきました よしなしごと/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる