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zoom RSS 「油汚染水鳥救護講習会」に参加してきました

<<   作成日時 : 2006/09/23 23:14   >>

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※写真は5月に撮影した物です。
 今日は東京港野鳥公園で開かれた油汚染水鳥救護講習会というのに参加しました。この講習はタンカーの事故やその他船の事故などによって油が流出し、水鳥たちが被害にあった時に助けるためにどうすればいいのかを学ぶ、ほんのさわりの部分を教えてくれる講習です。1年に1度開催されているらしいのですが、水鳥に実際にさわれるチャンスも滅多にないのに、ましてやこんな講習は一般の人は受けないですからねぇ〜。貴重な経験ができると思い参加しました。




講習は2時からなので、午前中はバードウォッチングでもと思いました。しかし寝坊してしまいそんな余裕はありません(^^ゞ とりあえずコンビニでお昼を買って野鳥公園で食べていました。野鳥公園には家族連れや、写真のように望遠レンズを持ったカメラマンがいました。

えっ?9月なのにあじさいが咲いていました?!

講習会の会場は野鳥公園内にある自然学習センター。

参加者は日頃から野鳥公園でボランティアをされている方など関係者や、私のように一般の方もいらっしゃいました。

まずは「油とは?」から始まった座学。油の回収や油が自然界で分解される仕組みなどを勉強。自然の力はすごくて、時には人間が何もしない方がいい時もあるらしいです。ある事故で油が漏れた時、海に漏れた油を回収し、海水浴場の砂はすべて入れ替える作業をしたそうです。ところが人工で入れた砂は2年で波にさらわれてしまったそうです。一方近くの無人島は何も人が手を入れなかったのに2年で完全に元に戻っていたそうです。下手に人の手を加えるよりも自然の治癒力は大変なものです。

休憩時間。会社の研修の休憩時間は廊下に出て雑多な中でジュースを飲むくらいですが、野鳥公園はちょっと会場から外に出れば自然が拡がっています。とても気持ちいい休憩時間がすごせます。
写真はイヌギクイモ。

同じく休憩時間に撮影した曼珠沙華(彼岸花)。

次の講義は実際に油で汚染された鳥の救護方法です。写真は実際に油で汚れた鳥の写真。もっと油の被害があって真っ黒な写真もありました。

鳥の羽に、重油と水を垂らした写真。水ははじいて玉になります。だから水に入っても実際は羽が水をはじいて鳥の肌はぬれず、だから寒くないんです。でも重油ははじかなくてぬれ拡がります。海面で重油につかるとこのように重油や海水が肌に直接接触し、鳥の体温が低下してしまいます。鳥の体温は41〜42℃。冬の東京湾の水の温度は15〜16℃。その差は約26℃。人間の体温が36℃として差が26℃だから、人間で言えば10℃の水風呂にずっと浸かっているようなものです。そりゃ、弱ってしまいますよね。だから暖める事が大事なんですって。

さてさてお待ちかね、実習編です。まずは自分がぬれないための防護服を作ります。ゴミ袋を2枚使って作ります。

こんな感じです。バイクで出かけて雨に降られた場合に僕もよく作るので、簡単にできました。

まずは鳥をよく観察する事から。写真は聴診器を当てています。鳥の心臓の音を聞くのは初めてですが、速いですね〜。ちなみに実際は心音を聞くのではなく、気管などに油が入って変な音がしないかを確認するんですって。
他にも肛門に体温計を入れて体温を測ります。41.5℃でした。

次に給餌です。ポカリスエットを注射器に入れて、チューブを口から胃に突っ込んで入れます。油を飲んでしまっている場合は活性炭を入れたポカリスエットを与えるそうです。
何でもないカモにチューブを差し込むのはかわいそうでした。人間に例えれば、初めてやる研修医に胃カメラを突っ込まれているようなものですからね。オー怖い。

次はお風呂です。キッチン用洗剤ジョイを41〜42℃くらいのお湯に2〜3%溶かして洗います。手でこすると羽の構造を壊してしまうので、手で水流を作って羽に当てる感じだそうです。

次にすすいでやって、ふいてやります。ここでもタオルでこすると羽の構造を壊して、水をはじく力がなくなってしまうので、こすらないようにします。ちょっと寒いのか(それとも怖いのか)ふるえていました。

最後におまけ。カモの水かきです。


 別の時に聞いた話なのですが、東京湾というのはかなり混雑しているらしいのです。客船、タンカー、貨物、釣りなどレジャー・・・。特に大型船は、小型船を見つけて舵をきっても実際に船が曲がり出すのは数十秒経ってから。タイミングを間違えれば車で言うところのスピンをしてしまうそうです。当然すぐに止まる事もできませんし、大型船の船員はかなり緊迫して操縦しているそうです。ですから東京湾は船の事故がいつ起こっても不思議ではないそうです。タンカーでなくても事故が起これば油は流出しますので、こういう講習を経て有事に備えておかなければならないそうです。
 東京湾ではありませんが、実際に8/28にはフィリピンでタンカーが沈没して20万リットルの重油が流出し、マングローブの森や漁業が被害に遭っていますし、8/15には東インド洋でなんと520万リットルが流出しています。日本では大小あわせると毎年300件の油流出が起きているそうです!

 さてさて、今回の体験はなかなか貴重な体験でした。この講習を受けたからといってすぐに実践につなげられるわけではなく上級コースまであって、さらに上の講習を受ける必要があるそうです。ちなみに上級は獣医のみ参加可能だそうです。中級は実際に油で汚れた水鳥で実践するそうです。











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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは、初めまして。
うちのブログへお越しいただき、誠にありがとうございます。
油汚染水鳥救護講習会と言うのがあるんですね。
ここ最近の北海道での油流出事故もかなり気になっているのですが、そういった事故の知識を得るのにも有効ではと思いました。
実際の実技もある様で、その特徴や注意事項も学べるのも良いですね。
ただ、カモ君はちょっとかわいそうな、そんな感じもしましたが・・・。
うちも時間があれば、講習会などにも行きたいのですが、なかなか機会に恵まれません。
唯一国立科学博物館の鳥類関係のものに関しては聴講しに行くように努めていますが、もう少し幅を広げたいものです。
今後ともよろしくお願いいたします。
よしの88
URL
2006/09/24 07:47
よしの88さん、コメントありがとうございます。
そうなんです。カモ君(ちゃん?)は、みんな「ごめんね。ごめんね。」と言いながら実習してました。
こんな講習が無料というのもうれしいです。(入園料300円のみ)
かんりにん
2006/09/24 10:03
ジョイのCMで見たことがあります。
貴重な経験ですよね。
人間のエゴで,自然を汚してしまってるんですよね。
ひろ
URL
2006/09/24 14:51
そうなんです。ジョイのCMでもやってますよね。何でジョイかというと、人間や鳥の肌に優しいだけでなく、少量なら飲んでも大丈夫ですし、鳥の羽の構造を壊さないのだそうです。鳥の羽の微細構造が壊れると水をはじかなくなってしまうので。
そう言う洗剤はジョイしかないのではなく、ジョイしか確かめられていないからです。(たぶん)

人間のエゴとわかっていても、じゃあ石油やその他危険な原子力を使うのをやめるというわけにもいかないので、せめて少しでも汚染の量を減らし、万が一事故が起きた場合にでも影響が少なくなるようにしたいですね。
かんりにん
2006/09/24 18:41

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