よしなしごと

アクセスカウンタ

zoom RSS 「グアンタナモ、僕達が見た真実」見てきました。

<<   作成日時 : 2007/02/13 23:55   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 16 / コメント 3

 今日は仕事で築地でした。お昼は築地の市場で海鮮丼。でも、あんまり安くないような気が・・・。横浜の秋葉屋市場食堂に行った時は、安くてボリューム満点だったので、それを想像するとちょっと拍子抜け。で、仕事が終わってから日比谷に繰り出し、グアンタナモ、僕達が見た真実を見てきました。

 この作品、それでもボクはやってないと、輝く夜明けに向かってと併せて3作で、やってない映画シリーズと言うらしいです。

 この映画現時点で日本で3館しか上映していない。今後上映予定を含めると19館という単館系。



●ストーリー(ネタバレあり)
 イギリス・バーミンガムの側の町ティプトンという町に暮らすパキスタン系イギリス人・アシフ・イクバルは、両親が進める縁談のため故郷のパキスタンへと出発する。故郷の村に着いたアシフは結婚を決め、同じくティプトンに住む友人ローヘル・アフマドに電話をし、結婚式に出席してもらうためにパキスタンに呼び寄せる。ローヘルは友人、シャフィク・レスルとムニール・アリらと喜んでパキスタンにやって来た。彼ら4人はホテル代を浮かせるためモスク(イスラム教の礼拝堂)に泊まり、休暇の旅行を楽しんでいた。

 ある日、モスクの導師が米軍の侵攻で混乱しているアフガニスタンへの援助を行っていて、現地へ行くボランティアの人間を探していることを知る。隣国の実情をこの目で見たいという気持ちと、人助けになるのならと、かれらはその仕事に参加することにする。

 アシフたちが乗り込んだバスは途中事故を起こし、運転手が逃げてしまう。他にもトイレに行っている間にバスが出発してしまうなどのハプニングに見舞われたが、なんとかアフガニスタンに入国した。しかしその直後、遠くでアメリカによる空爆が行なわれているのを目にし、不安を覚える。首都カブールに到着後、アシフが病気にかかってしまい、そこで足止めをくってしまう。町のまわりへの爆撃は日に日にひどくなる。

 アシフの体調が回復した時、彼らは不安に駆られパキスタンへ帰りたいと案内人に伝えるが、なぜか車は北の方向へ。そこはタリバン最後の拠点だった。アシフたちは彼らとともにアメリカからの空爆、北部同盟からの攻撃に逃げ惑い、ムニールともはぐれ、遂には捕らえられてしまう。

 アシフらはアフガニスタン・シェべルガーン収容所に拘留された。収容所は人口過密で、ろくに食料も与えられない状態だった。ある日そこへ、捕虜収容所を管理しているアメリカ軍がやってくる。英語をしゃべれる者を探している、という呼びかけにアシフは名乗り出た。イギリスで育った彼には、アメリカ人は敵ではないという思いがあったからだ。しかし、その期待は裏切られる。アメリカ軍は彼を危険なテロリストだと決めつけていた。

 アメリカ軍の尋問は続く。それは尋問ではなく虐待と言った方が良いほど厳しいものだった。収容所は動物園の檻のような網に囲われただけの場所。昼は暑く、夜は寒い。もちろん私語は禁止。祈りも禁止。コーラン(イスラム教の聖典)を蹴り飛ばす米兵。収容所から取調室へは頭に黒い布をかぶせられ、手錠、足かせをつけたまま引きずられるように運ばれる。ビンラディンの講演の写真を見せられ、これはおまえだろ!と一方的に決めつけられる。その日イギリスにいた。そう否定すると独房へ。さらには床に足かせと手錠を交差するように固定され、大音響の音楽の中に目隠しをされたまま数時間放置される。頭がおかしくなるものも出てきた。

 アシフ、ローヘル、シャフィクは、キューバにあるグアンタナモ基地へと送られることになる。ここの収容所は屋根があり、まだましだった。しかし尋問いや、虐待は続く。。。

 テロリストではないことがわかり解放されるまで約2年かかった。彼らが収容されている間、アメリカでは「人道的に扱っている」と報道されていた。そしてこの収容所には約200人の人が収容されていたが、起訴されたのはたった10人。そして有罪になった者はいない。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 正直、それでもボクはやってないの冤罪がかわいく思えてしまった。もちろん日本の冤罪も問題だけど、2年間も虐待を受けてきたパキスタン人やアシフらのようなパキスタン系イギリス人。家族とも連絡が取れず本当に最悪だろうなぁ。僕だったら頭がおかしくなるか、自供するか、米兵にたてついて殺されるか。。。
 「想像もつかない状況に巻き込まれ、追いつめられた時、人は潰れてしまうか、強くなるかだと思う。僕は強くなった。」と主人公は語っているけど、あんな虐待を受けたら僕は強くなれる自信がない。こんなことが真実のあったんだと思うと本当に怖い。
 僕らはニュースで「収容所には●●人収容しており、危険な人物かどうかの選別を行っている。」なんて報道聞いたら、そこにいる人はもうテロに関係した犯人なんだと思っていたけど、実際は起訴された人ですら数パーセント。こんなにも冤罪が多かったとは。それも非人道的な扱いを受けて。本当にこれが実話だなんて怖いです。

 この映画、本人たちが語りながらストーリーが進んでいくNHKのドキュメンタリーでありそうな感じで進んでいきます。途中、実際のニュースなどの記録映像を織り交ぜてあるのが緊迫感を漂わせます。映画館で見ると爆撃も本当に自分のうしろが爆撃されたんじゃないかという臨場感もあります。しかも記録映像とセットの映像で矛盾が生じないくらいセットのできがいい。実際に中東に行ったことないし、このような境遇になったこともないのでわからないけど、細部までこだわって作っているのだと思う。それがまたシリアスさを増強させています。

 本作品のエンドロール短いんですよ。それだけ少ないスタッフでここまでやっているのってすごいな。イランで撮影されていたらしいのですが、撮影している最中にも「アメリカに死を」と叫ぶ人たちがいたり、隙を見て何かを盗もうとする子ども達、少ないスタッフと撮影も苦労したらしい。
 その甲斐あってか、本当に自分もその場にいるような錯覚さえ起こさせる映像は本当に必見です。テーマがテーマだけに絶賛しているのではなく、テーマもそうだし、虐待に耐え抜く主人公の力強さというストーリーだけでなく、映画の作りとしてもどれを持ってもすばらしい。上映館は少ないけど、是非みんなに見てもらいたい作品です。
 そしてテロとは、戦争とは、冤罪とは、ちょっとでも考えてもらえればなあと、思います。




見て良かった度:●●●●●











テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(16件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
グアンタナモ、僕達が見た真実/アルファーン・ウスマーン
当初は特に観たいと思っていた作品じゃなかったんですよね。というよりどんな内容なのかも知らなかったんです。「人生は、奇跡の詩」を観にシャンテ・シネに行ったときに予告編を観てその内容を知りとても興味が沸いたのでした。この作品もあの「9.11同時多発テロ事件」に関.... ...続きを見る
カノンな日々
2007/02/14 01:04
感想/グアンタナモ、僕等が見た真実(試写)
あんま自覚なかったけど、ドキュメンタリー系の作品好きかも。実際の出来事を、徹底した当事者インタビューをもとに再現した『グアンタナモ、僕等が見た真実』1月27日公開。イギリス在住のあるパキスタン系英人グループが、たまたま立ち寄ったアフガニスタンで米軍に身柄を拘束される。パキスタン系というだけで「お前はアルカイダだな?」という尋問を受け、やがて連行されたキューバ・グアンタナモ基地での苛烈な日々を、ドキュメンタリータッチで構成する。 グアンタナモ、僕等が見た真実 ...続きを見る
APRIL FOOLS
2007/02/14 01:09
グアンタナモ、僕達が見た真実
グアンタナモ、僕達が見た真実(2006 イギリス) ...続きを見る
映画のメモ帳+α
2007/02/14 01:20
「グアンタナモ、僕等が見た真実」映画感想
映画の日、映画三昧記録その1「グアンタナモ、僕等が見た真実」原題名「the Ro ...続きを見る
Wilderlandwandar
2007/02/14 02:14
お薦め映画『グァンタナモ 僕達が見た真実』
イギリス在住でイギリス国籍を持つ三人のごく平凡な青年が無罪の罪で2年以上もアメリカ軍基地グァンタナモにテロリストとして2年半拘束された衝撃的な内容の問題作。グアンタナモとは南米キューバ東部116キロuにおよぶ米が100年前に締結した条約で半永久的に借用... ...続きを見る
ひねもす ROKO BLOG
2007/02/14 20:14
『グアンタナモ、僕達が見た真実』"The Road to Guantanamo"
★初めて見たドキュメンタリー・タッチの映画 イギリスに住んでいた時、パキスタン出 ...続きを見る
ちんとんのホームビデオシアター
2007/02/14 22:56
『グアンタナモ、僕達が見た真実』
人の道に反したグアンタナモへの道。人としてその道を振り返ろう。 ...続きを見る
かえるぴょこぴょこ CINEMATIC ...
2007/02/15 00:04
グアンタナモ、僕達が見た真実
イギリスに住むパキスタン系の青年アシフは、結婚するためパキスタンへ向かった。同じくイギリスに住む友人のローレル、シャフィク、ムニールは結婚式に出席するためアシフに同行する。パキスタンに到着した彼らは、隣国アフガニスタンの様子を耳にし、実情をその目で... ...続きを見る
しまねこ日記
2007/02/15 12:58
それでもボクは…テロリストじゃない 『グアンタナモ、僕達が見た真実』
『ホテル・ルワンダ』 以降の流れなのか、 ここ最近、目立ってアフリカの政治的事件を題材にした映画が増えているけれど、 期を同じくしてアメリカ政府は、来年9月までに、 これまでイラクを担当する軍などが分担して管轄してきたアフリカに、 新しくアフリカ軍を創設する方針を示したという……。 うがちすぎなのを承知で妙な符号だけど、しかし、ハリウッド映画はもともと、 イスラエルは善でパレスチナは悪という、そのプロパガンダ的機能を果たしてきた経緯もある。 迷走しまくりのアメリカの軍事戦... ...続きを見る
瓶詰めの映画地獄 〜俄仕込みの南無阿弥陀...
2007/02/16 20:43
グアンタナモ、僕達が見た真実
3人の無実の青年たちが、テロリストとして2年以上も米軍基地グアンタナモに囚人として拘束された衝撃の事件。 これは、彼らが自由を手に入れるまでの真実の物語。 /出演:アシフ・イクバル、ファルハド・ハールーン 他 監督:マイケル・ウィンターボトム 音楽:ハリー・エスコット ...続きを見る
映画・DVD blog
2007/02/18 01:17
世界はそんなにいい所じゃない
54「グアンタナモ、僕達が見た真実」(イギリス)  アシフ・アクバルはイギリス、バーミンガム近くの町ティプトンに住むパキスタン系イギリス人。2001年9月、アシフは結婚式を挙げるためパキスタンへと向かう。そして結婚式に招待された、同じくイギリスに住む友人ローヘル、シャフィク、ムニールもパキスタンへ向かう。  その頃隣国のアフガニスタンはアメリカによる攻撃のため混乱していた。アシフたちは実情を知ることと何かできることがあるのではないかという考えで、アフガニスタンに入国する。  しかし時... ...続きを見る
CINECHANの映画感想
2007/03/04 01:09
グアンタナモ、僕達が見た真実
パキスタン系イギリス人のアシフ(アルファーン・ウスマーン)は、結婚式を挙げるため ...続きを見る
大発狂!マッドシネマ-映画天国-
2007/04/03 17:58
グアンタナモ、僕達が見た真実★★★劇場41本目・ドキュメンタ...
3/14のホワイトデーは、『グアンタナモ、僕達が見た真実』を観てきました。実話を基にした映画、最近は本当に多いんだけど、これもまた、日本に住む私にはあまり縁のなかった真実の物語・・。簡単な解説とストーリーをコピペで。テロリストとして2年以上も米軍基地に囚... ...続きを見る
kaoritalyたる所以
2007/04/05 00:49
映画「グアンタナモ、僕達が見た真実」
 イギリスに住むパキスタン系イギリス人の若者が縁談のため、パキスタンに帰省する。 そして結婚をきめ、イギリスから友人3人を呼ぶ。 ...続きを見る
don't worry!な毎日
2007/04/09 16:13
『グアンタナモ、僕達が見た真実』'06・英
あらすじパキスタン系イギリス人の青年、アシフは結婚式を挙げる為、友人のローヘル、シャフィクムニールとパキスタンへ向かった。米軍の侵攻による隣国アフガニスタンの悲惨な状況を耳にし3人は自らの目で確認したいと国境を越えるが戦闘に巻き込まれた上に米軍に拘束さ... ...続きを見る
虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...
2007/09/24 22:58
グアンタナモ、僕達が見た真実
アメリカ軍が世界の憲兵であると言われた時代は終わった。9・11テロ後、アメリカ軍はまるでならず者集団だった。バグダッド市民の頭上にはミサイルが撃ち込まれ、大挙侵入したあげく、一国の指導者を無惨にとらえられて絞首刑にした。イラクがアメリカに預金していた巨... ...続きを見る
tetujin's blog
2008/09/08 11:18

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
よしなごとさんこんばんは。
やっぱり、この映画見てらしたんですね。
アメリカの他国に土足で入り込み・・・その国の文化・伝統まで踏みつけにする、軍事介入何処まで続くのでしょうか?
TBさせて頂きました。
roko
2007/02/14 20:40
今日はレディースデーで、よしなしごとさんの5つ★評価を見て、さっそく観にいって来ました。
映画の内容は、「それでもボクはやっていない」と同様、罪無き人がかってに罪人にされちゃうなんて、まったく納得行かずに憤りを感じちゃいました。
何も知らない人ばっかり捕まえて、収容所に入れて拷問したって、時間と税金の無駄遣いだと思います。もちろん拘束された本人達は気の毒で仕方ありません。
ただ、革新的な強い目的意識も下調べも無しに、あのような危険な地域に行っちゃう若者達もどうかな?ってオバサン的には突っ込んでしまいました。その安易な行動のせいで仲間を一人失ったわけだし。
一番の疑問は、アメリカと仲が悪いはずのキューバに収容所があること。確か私がグアテマラに行った2001年当時ですら、「アメリカとキューバは国交が無くて、パスポートにキューバの入国スタンプが押してある人は、アメリカに入国できない」っていう噂があったはずなのに、どうして???(<=この噂の真意はわかりません)
K
2007/02/14 22:01
●rokoさん、コメントありがとうございます。
こういう映画見ちゃうと、正義の名の下の戦争どころか、アメリカの偽善の押しつけ、偽善ならまだしも、アメリカの都合の良い侵略としか思えないです。

●Kさん、こんばんは。
昨日の今日なのに、早いですね〜。
キューバがスペインから独立する時にアメリカが援助したことで、永久租借を認められているから。。。(受け売りだけど)アメリカでも、キューバでもないということで、アメリカの法律で認められているような被疑者の権利を認めないのであんな権利無視の虐待が。
でも確かに、あまり考え無しにアフガニスタンに行くのはちょっと浅はかだったかも。
かんりにん
2007/02/14 22:41

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
Google
Web ブログ内




「グアンタナモ、僕達が見た真実」見てきました。 よしなしごと/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる