よしなしごと

アクセスカウンタ

zoom RSS RAW画像撮影のススメ

<<   作成日時 : 2007/10/09 02:06   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 4

 最近、一眼デジカメを使う時、RAW画像で撮るようになりました。
 一眼デジカメを買った時、ホワイトバランスってどう設定するのかよくわからないって思いました。最近ではコンパクトデジカメにもホワイトバランスが入っているので、わからないけどとりあえずオートで使っているという人も多いと思います。
 ホワイトバランスの他にもキヤノンではピクチャースタイルニコンではピクチャーコントロールと言った機能が搭載され、銀塩カメラではフイルムを変えるような感覚で、画像の調整ができるようになりました。でも、最初はどうやって使って良いのかわからないという人もいると思います。風景だからとりあえず風景にして撮ってみたけど・・・。と言う人も多いです。
 前置きが長くなりましたが、RAW画像で撮ると何が良いか?大きなメリットは3つ。
 1つ目は、ホワイトバランスもピクチャースタイルも後からいくらでもやり直せること。JPEGで撮ってしまうと撮影時に設定した内容を変えるにはもう一度撮影しなければなりません。基本的に風景を撮る時は風景を選択すればいいのですが、中には風景なのにポートレイトに設定した方が自分のイメージに近づけることができる場合もあって、慣れた人でもどれを選んで良いのかすぐに決められない場合もありますが、後で画像を見ながらいくらでも直せるのは便利です。
 2つ目は、古いカメラでも最新の画処理ができること。僕の愛機のeos 20Dは画像処理エンジンがDIGIC IIですが、eos 40DのエンジンはDIGIC III。eos 20Dで撮影したRAW画像もeos 40Dと同じ画像処理アルゴリズムで処理することができます。画素数やダイナミックレンジがハード的に異なるので同じ写真を撮ることはできませんが、最新のノイズリダクションなどで処理できます。
 3つ目は、JPEGでは失われた色がRAW画像では残っている場合があることです。つまりJPEGで明るくて白飛びしてしまった場所や、黒つぶれしてしまった場所もRAW画像で処理するとある程度リカバリーが可能です。また、色の補正をした場合もJPEG画像を補正するよりも画像の劣化が少ないのが特長です。

 ところでRAW画像って何?銀塩カメラは光がフイルムに当たって画像ができます。撮影したフイルムは写真屋さんで現像して、印画紙にプリントしてもらいます。写真屋さんにフイルムを渡すとプリントして受け取るのでわかりにくいかもしれませんが、写真屋さんはまず撮影済みのフイルムを薬品に浸けて現像という処理をします。撮影済みのフイルムはまだ画像は見えませんが、現像をすると画像が見えるようになります。この現像済みフイルムからプリントにしてくれるわけです。
 デジカメの場合はフイルムがありませんが、その代わりをする物がCMOSセンサーやCCDと言った撮像素子です。ここから出てきた信号はアナログ信号なのでA/D変換という処理をして01のデジタル信号にします。このデータがRAWデータです。これはまだデジタル信号名だけで画像ではないので、JPEGなど見える形にするのがデジカメの現像です。これは通常はカメラ内部で行われます。この現像は各社ノウハウがあって、その処理をするのが画像処理エンジンと呼ばれる部分です。キヤノンならDIGICがそれに当たります。
 各社きれいな画像にしようと様々な工夫をしていますが、撮影した人の意図と違うイメージになってしまうことがあります。これを自分で処理をしようというのがRAW画像で撮影する目的です。

 ではメリットだけでデメリットはどうでしょう?デメリットは3つあります。
 1つはファイルサイズが大きく、メディアがすぐに一杯になってしまうこと。ハードディスクに保管する場合も容量を食います。
 2つ目は連写に弱くなること。ファイルサイズが大きいので記録に時間がかかって連写枚数が減りますので、スポーツのような連写を要求する場面では辛いです。
 3つ目は、面倒なこと。撮影してから現像という処理(暗室で行うのではなく、もちろんパソコン上での処理です。)をするのに時間がかかること。自分がどのくらい補正したいかにもよりますが、早くて1枚1分。長い時では数分、もっと凝ると数十分もかかります。もし100枚やろうとしたら・・・。ただ、これは面倒と思わずに、自分で現像することができる楽しみと言い換えることもできると思います。

 僕がeos 20Dを買った時はまだコンパクトフラッシュも高く、1Gのメモリを買うのにかなり勇気を必要としました。でも今はだいぶ安くなっているので、2G買ってRAWで保存すればそこそこ使えます。

 詳しい補正の仕方はキヤノンEOSデジタルRAW現像マスターブックなどを参照してもらうと丁寧に解説されています。


1) JPEG画像2) RAWで撮影し自分で現像3) 1)をPhotoshopで自動レベル補正


 左のeos 20Dで通常通りJPEGで撮影した画像では、水が少し緑がかっており、少し曇った感じです。大きなウミウチワも本当は赤っぽいのですが色が失われてしまっています。カメラ内部では各色の信号が12bit(eos 40Dでは14bit)で処理されているので、出てきた画像のヒストグラムはなめらかです。
 実際はこんな色なのでしょうが、僕のイメージはもっと青い水にしたかったし、ウミウチワをもう少し赤い色を出したかった。でもあまり赤にすると逆に不自然になるので少しだけ赤をつけたのが真ん中の写真です。RAW画像の処理ソフトも各色の信号が12bit(eos 40Dでは14bit)で処理されているので、出てきた画像のヒストグラムはなめらかです。
 ではJPEGで撮った画像(左)をフォトショップで画処理したらどうでしょうか。JPEGにした時点で各色の信号は8bitにされてしまっています。しかも色差と呼ばれる情報は4ピクセルに1つか2つしか持っていないという圧縮をされてしまっているので、JPEGで保存した画像を処理するとどんどん劣化していきます。フォトショップエレメントの自動レベル補正をした画像が右側です。まだウミウチワの赤はだいぶ戻ってきましたが、水が曇っています。手動で処理をすれば真ん中と同じような画像まで修正することは可能ですが、ヒストグラムを見るとすでにデータが失われている部分があり、だいぶぎざぎざなグラフになっています。グラデーション部分を拡大すると汚くなっています。(掲載した写真は縮小しているので差がわかりにくいですが。)


eos 40Dピクチャースタイル風景RAWで撮影し自分で現像


 ピクチャースタイルをかけた方は曼珠沙華の複雑な形状の花びらの影の濃淡が失われてしまいのべーっとした感じ。しかも赤が白っぽく、寿命が終わりに近づいた色です。RAWで撮影した方は影の濃淡が残っていたのでそれを消さないようにし、赤はもう少し濃く深みのある色に仕上げました。
 もちろんフォトショップエレメントでも同じような色合いにすることは可能ですが、何度も言うようですが画像が劣化してしまうので、大きめの紙に印刷したり、カメラ屋さんで印画紙に印刷したりしようとすると汚くなってしまいます。

 こうした現像ソフトはカメラに付属しており(付属していない昔の機種はホームページからダウンロード可能)、使い方もキヤノンEOSデジタルRAW現像マスターブックなどを見ればそれほど難しくはないと思います。(と言うか、よく使う機能は限られているので。)後は気に入った写真を作品として仕上げる手間を惜しまない(と言っても1枚あたり、数分ですけれど)かと、センスです。

 プロの方はRAW+sJPEG(サイズの小さなファイル)で保存し、JPEGを見ながら気に入った写真をRAWから自分のイメージ通りに現像し、フォトレタッチするそうです。もっともプロはPhotoshop CSなど10万円以上するソフトでフォトレタッチも画像劣化のない14bitでレタッチしますが、さすがに僕らにはそんなソフトを買う余裕はないので、フォトレタッチはフォトショップエレメントなど安価な画像劣化を伴うレタッチするしかないのですが・・・。

 ぜひRAW画像で撮影して、撮った後の現像という楽しみ方を体験してもらいたいと思います。

p.s.
 このブログは映画ブログなのに、写真ブログになってきているような気が・・・。












テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは
RAW画像のススメは大変勉強になりました
まだ、私はjpg画像というかそれ以前で一喜一憂しているレベルですが
いつかは、使いこなしてみたいなぁなんて思っていますが
今よぎるのは、RAW現像?画像処理を理由にPCを買い換えてしまいそうです(汗)

2007/10/14 21:09
瀧さん、こんばんは。
ははは。実はRAW画像をいじるのに、キヤノン付属のDPPというソフト、SILKYPIX、Photoshopなど複数のソフトを同時に起動するとメモリを1.5Gくらい使うので、メモリーを2Gに増設したんです。買い換えまではしませんでしたが、予期せぬ出費でした(^^ゞ
RAW画像を自由に操れると、プロっぽいですよね。
よしな
2007/10/15 00:48
こんばんは
メモリ1.5G!?そんなに使うんですね
でも、そこまで消費するとメモリを2G以上搭載していてもOSそのものが重たくなっていそうな気がしますが、そこはCPUパワーでカバーなんですかね・・・
いずれにせよ、PC中身総取っ替えのいい口実になりそうです(ぉぃ

2007/10/15 23:22
瀧さん、こんばんは。
現像するソフトだけならそれほど使いません。でもいろいろなことを快適にやろうとするとそれなりのスペックを必要としちゃいますね。
よしな
2007/10/16 01:15

コメントする help

ニックネーム
本 文
Google
Web ブログ内




RAW画像撮影のススメ よしなしごと/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる