前作、食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字を真っ向から否定する本作のタイトル。前作を読んでいない人のために簡単に紹介すると、食い逃げの被害額と、それを防止するために雇ったアルバイトの人件費を比べると人件費の方が高くつく。このためバイトを雇うのは間違えだというもの。 下巻である本作は、自分が書いたことを真っ向から否定するタイトルなんです。 上巻および、さおだけ屋はなぜ潰れないのか?は、会計の本でしたが、下巻である本書は会計の本ではないんです。会計は物事の半分しか見られない。バイトを雇わないという行動は会計的な行動であるが、実際の経営は会計的な行動ではないことも考慮しなくてはいけないという、会計以外のことについて書かれているのが下巻です。 例えば食い逃げを許していれば、そのうち食い逃げする人が増えてくるかも知れないし、もしかしたらレジごと盗まれるようになってしまうかも知れない。ビジネスはあらゆるリスクがつきまとうが、これを回避するためには会計的にみるとベストでない方法もとらなければいけないということも多々あるということです。つまりアルバイトを雇うのは短期的に見ると出費が増え会計的には良くない方法だが、その他のリスクを低減させることもできるし、チラシを作るなど他の仕事をさせることで売り上げを増やすことも可能なわけです。 その他に、飲食店チェーン店を経営する会社が経営に行き詰まりコンサルタントに相談した結果、黒字である25店を残して他の店を閉めてしまう。それに伴い人員もベテラン以外を解雇してしまった。次の年は黒字になったが、だんだんと経営が悪化し、最終的には最初よりも悪くなってしまった。 その他にもいくつかの例を示して、間違えな効率化について説明しています。現状を把握せずに行う効率化は、無駄・ムラを排除することで、無理が生じてしまうのです。う〜ん、確かに今のうちの会社もそうかも。。。 話が前後してしまいましたが、第1章は「禁じられた数字」について書かれています。上巻では数字は時代や場所によって変化しない、誰もが客観的に受け止められるものだと書かれています。この禁じられた数字とは、スポーツで言う反則のような数字を言うそうです。大きく分けると4つのパターンがあり、1つめは「作られた数字」。本書ではランキングなどを例にとって説明しています。他に「関係のない数字」「根拠のない数字」「机上の数字」です。具体的な内容は本書にゆずりますが、これらを知ればうさんくさい広告に騙されることも少なくなるかも知れません。 ちなみに僕もこういった「禁じられた数字」は使うことありますね〜。成果主義のサラリーマンですから、年初に「コスト○%ダウンさせる」とか「性能を△%アップさせる」とかっていう目標を立てさせられるわけですね。で、年末どれだけ目標が達成されたかで評価が決まって翌年の給料が決まるわけですから、嘘にならない範囲で都合の良い数字を並べるわけですよ。原料の価格は○%以上削減できたけどタクトが上がって生産効率が悪くなり使えないとか・・・。部下の評価が上がることが上司の評価になるので、こういった使えない数字をさらに上に報告する。成果主義という効率化の影で、無理が生じてしまっている証拠だと思います。 話が、本の内容から遠ざかってきてしまいましたが、本書は会計の本でありながら、数字の裏に隠された本質を見失わないようにするための本です。下巻である本書だけでもおもしろいですが、ぜひ上巻と併せて読んでいただきたい本だと思います。
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【ビジネスの二面性】『食い逃げされてもバイトは雇うな』なんて大間違い
“非科学的な”新規ビジネスを立ち上げるのが難しくなってきたが、それでも解決策をさぐっていかなければならない。 ...続きを見る |
ぱふぅ家のサイバー小物 2008/08/09 10:54 |
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