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help リーダーに追加 RSS ブックレビュー:この人と結婚するかも

<<   作成日時 : 2008/08/17 21:05   >>

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 古本屋で気になった1冊。中島 たい子さんのこの人と結婚するかもという本。別に内容やタイトルに惹かれて手にしたのではなく、ただ単に約1年前、L25というフリーペーパーで紹介されていたからです。ただ、それだけの理由で購入してしまいました。

 本書のヒロインはふとした出会いで「この人と結婚するかも」と思ってしまう女性。学生時代は学食で話しかけてきた同級生。美術館で働いてからは、テレビ局のディレクターに駅まで送ってもらった時、でも彼には妻子があった。そして先月はスーパーで同じ商品に手を伸ばした男性。でもそれっきりそのスーパーにも行ってないし、当然会うこともない。この前の日曜日のいとこの結婚式。もらったブーケを見て「私、結婚しないかも」とふと思う。
 理想が高いわけでもなく、身近な男性はいない。現実的につきあえる男性を探すわけでもない。このまま結婚もできず、独身貴族にもなれず、男を見て妄想するだけのイタイ独身女になりかねない。もう、「この人と結婚するかも」と思うのはやめよう。
 そんな時、英語教室で知り合った男性・ケン。うどん屋で偶然会い、「この人と結婚するかも」と思ってしまった自分を反省する。
 友人や仕事、英語教室でのできごと・・・。いろいろなことを通じて徐々に自然体になっていく主人公。

 2話目の「ケイタリング・ドライブ」では、料理研究家の主人公が友人に頼まれたケータリングに清里まで中央道を飛ばしている。彼が開催している料理教室の生徒にふられ悶々としている。その上料理を作るのにほぼ徹夜。車内で恋愛のこと、仕事のこといろいろ考えてしまううちに、どんどんネガティブな方向に考えが進んでしまう。
 もともとやりたい仕事じゃなかったし、もうすでに遅刻が決まっている。もう東京に引き返したい。とりあえずサービスエリアでトイレに行ってから決めよう。そう思い談合坂SAに立ち寄る。しかしいろいろな種類のあるレストランはすごい活気。自分の料理でこれほど客を満足させられるだろうか。片っ端から食べて1つでも負けたと思う料理があったらホントに東京に帰ろう。
 負けた。目の前にあるすべての食い物に、負けた。東京に帰ろう。
 しかし、彼はやはり清里へと向かう。
 甲府あたりでふと思う。今日の料理に魚がない。よし、今からメニューを変えよう。今日の料理は焼き魚とご飯と味噌汁。今から魚を釣るために川へと向かおう。と高速を降りる主人公。
 しかし無事に清里へと到着した主人公。友人が事故で遅れたことにしてくれたおかげでなんとか事なきを得た。
 そして、その帰り・・・。


 1話目の「この人と結婚するかも」は主人公の行方にドキドキ。最後は明るい兆しで終わるところで、読んでいるこっちもちょっと幸せな気分になります。
 2話目は主人公が自分と同性と言うこともあり、なんとなく共感できるところが。何かあると、もうやめよう帰ろうと逃げ出したくなるところが。あれがああだったらやめようとか、よく考えちゃいます。でもなんだかんだ言ってもやり遂げる。その間、いろんなネガティブな思考が入るけど、それに打ち勝った自分がちょっと好きだったりもする。

 両方とも読み終わったあとは、ちょっと心が明るくなるそんな本でした。


読んで良かった度:●●●○○ 3点










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