「グレートビギン」見てきました。生命の神秘を実感!



 仕事で有楽町に行く用事があり、仕事が終わってから銀座に繰り出しました。銀座と言ってもおしゃれや高そうなお店で買い物なんてのは僕には似合いません。映画好きの僕が銀座と言ったら、当然映画館。銀座テアトルシネマに行きました。有楽町に用事があるのに有楽町マリオンじゃないところが、ポイントね。

 と言うわけで、今回は日本では7カ所しか上映していない(関東ではここだけ)グレート・ビギンを見てきました。

 この映画、WWFの会員になっていると一般料金から200円割引されます。会員証どこにしまったっけなぁ~?前の日に小一時間かけて会員証を探してました。


●ストーリー
 「私という存在、生命はいつどこで生まれたのか?」こんな感じの台詞から始まります。そこには哲学的な意味(私は何のために生まれてきたのか)もありますし、生物学的(生命とは何か)な意味もありますし、科学的な意味(分子・原子はどのように巡っているのか)、深い意味の台詞です。

 水の入ったコップに1滴のミルクを垂らすとまるで生き物のように拡がっていく。まるでクラゲがふわふわ漂っているように見えるが、これは生命とは言わない。やがてその形は消散してカオスになる。(これを物理学的に言うとエントロピー増大の法則という。簡単に言えば、整理された部屋はそのままにしておくと散らかってしまう。一度散らかった部屋は自然に整理されることはないという法則。 唯一この法則に反して自己をカオスから守り、自分の体を維持しようとする、これが生命である。

 ビッグバンによって宇宙が誕生した。我々生物のすみかとなる地球が誕生したのが約46億年前。できたばかりの地球はまだ熱い火の惑星。火山から溶岩が流れでる。そんな惑星。当然生命などあろうハズがない。やがて大量の水蒸気が発生し、雨によって段々冷やされていく。そこには生命のスープ、海ができあがる。そして生命が誕生する。約40億年前のことだ。

 初めに水から陸へあがったのは、トビハゼ・ムツゴロウの仲間。これは約4億年前。他の生物も陸に上がり、やがて地面は何百万もの生き物の足跡に覆われることになる。

 生命はエントロピー増大の法則に打ち勝つためにエネルギーを摂取しなければならない。他の生命を食べることによって己の背名を保持する。生とは残忍な略奪の結果である。命は命をむさぼる。イグアナたちは騎士道的な戦いを繰り広げる。匂いで緑ガエルをひきつけ、一口で飲み込む巨大なカエル。体内ではまだその形がうごめいている。卵を飲み込むヘビ。鼻先の飾りでエビを引き寄せるイザリウオ。

 生命はいつか死ぬ。自分が死んでも自分の種を後世に残すために子を産む。1+1が3になる瞬間である。そのためにはパートナーを見つけなければならない。自分の方へ大きな手を振り、メスを呼び寄せるカニ、カエルのパートナーの奪い合い、クモの求愛ダンス、タツノオトシゴのいたわり合うような優しい交尾、鮮やかな色合いの鳥たちの心のこもった毛づくろい。

 ヒトのあかちゃんも母の胎内にいる時は、どことなくサカナやカエルに似ている。胎内では約40億年の生命の進化をわずか10ヶ月足らずで行っている。

 生命が尽きた時、その体はエントロピー増大の法則に従って形が崩れていく。砂浜に打ち上げられ、ひからびていくクラゲ、地面に落ちて腐っていく桃の実。始まったものは必ず終わる。全てが無秩序へ向かうこの世界で、生命は誕生し、成長し、咲き誇る。いつか肉体が物質の世界へ帰るまで。





●感想、思ったこと
 ディープブルーが海の生物に特化した映像であるならば、グレートビギンはすべての生物の映像である。ロケ地200箇所、製作7年のディープブルーを見た時も、息をのむほどの迫力ある映像。命のすばらしさ、命の強さ、命の尊さを見せつけられた映画でした。グレートビギンは製作16年。ヒトの胎内のあかちゃんの映像(数分)を撮影するために長い年月と費用をかけて特別に作った装置。太古の地球を思わせる大波や溶岩の迫力ある撮影。相手が動物なだけに撮影チャンスを待つしかない根気。もちろんCGを一切使わない映像だからこそ、命のすばらしさ、感動と神秘を実感できる。81分と少し短めなこの映画ですが、1秒たりとも見逃すことができないほどの貴重な映像が詰まっています。

 ただ、映画館で見る必要はないと思う。でもDVD化されるのだろうか?テレビでやるとしたらNHKか深夜枠になりそう。映画館の必要はないけど、映画館で見ないと今後見られるかどうか微妙ですよね。

 ちなみに一番最初に出てくるCDみたいなのが成長してくるのは、ビタミンCの結晶の成長を特殊な顕微鏡で撮影しているそうです。

 こういった映画には神秘的ですてきな音楽がないと退屈しがちですが、「コーラス」などで非常にすてきな音楽を担当してくれたブリューノ・クーレが担当しているので、映像美をより引き立ててくれていました。



オススメ度:●●●●○









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この記事へのコメント

和登さん
2006年02月01日 22:45
「グレートビギン」は 観たかった 映画です。「ディープブルー」と 「皇帝ペンギン」は 大感動しました。 生命の壮大な ドラマは やはり言葉では いいつくせないでしょう! 自然界は 悠久の時のながれと 厳しい戦いの 連続。 また 心のリフレッシュに いかなくちゃね\(^O^)/
2006年02月01日 22:48
TBありがとうございました。
実は私は予告編を観た時に、この作品はパスだと決めてしまっていました。
でも、実際に観ると予告編では伝えきれていなかった映像美に魅せられてしまいました。
TVやDVDなら、画質のよいモニターで観て欲しいですネ★
2006年02月02日 01:59
和登さんさん、コメントありがとうございます。
心のリフレッシュ。でも、正直油断すると寝ちゃいそうな映画ですけどね。(^^ゞ
2006年02月02日 02:01
HIROMIC WORLDさん、コメントありがとうございます。
うーん。予告編見てないんですよね。すばらしさが伝えきれないような予告だったらもったいないなぁ。見たくなるようにするための予告を見て、HIROMIC WORLDさんのように「パス」と思ってしまう人がいるなんて、その予告ちょっと寂しいです。

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