「リトルランナー」見てきました。

 今日は単館系映画リトルランナーを見てきました。バトルランナーとは1文字しか違いませんが、全く違います。チケットを買う時に「リトルダンサー、大人1枚。」と言ってしまいましたが、これも違います。リトルランナーです。はい。


●ストーリー(ネタバレあり)
 1953年、カナダのカトリック学校に通う14歳のラルフ・ウォーカーはいじめられっ子。その鬱憤(うっぷん)を晴らすようにタバコや異性に好奇心を燃やす、校則破りの常習犯。そんな彼をゴードン校長は退学にしたいと思っている。

 ラルフは同級生のクレアに恋心を抱いており、デートに誘う。半ば強引にOKをもらう。しかし、プールでカトリックでは大罪とされる事故(?)を起こしてしまい、デートはおじゃんに。。。

 そんな彼の唯一の肉親で理解者である母親が入院中に昏睡状態に。「お母さんは奇跡でも起きない限り目覚めない」と、辛い真実を伝えられるラルフ。カトリックでは奇跡は神が起こすもの。しかしヒバート神父は、「奇跡を起こすために必要なのは3つ。信仰、純潔、祈り。信仰とは論理的でないものを信じる心、祈りはじかに神と交わす会話だ。純潔は全く罪を犯さないこと。」と教える。その日からラルフは奇跡を起こそうと生活を変えていく。

 大罪の戒めとして校長先生にクロスカントリー部に入部するように言われる。その顧問の元ボストンマラソンの覇者、ヒバート神父が「君たちがボストンマラソンで優勝したら奇跡だ」という言葉が頭から離れない。ある日体育の授業中転落し気を失う。夢うつつな状態に「走れ、ボストンで奇跡を」と言われる夢を見る。彼はそれが神だと信じる。ボストンマラソンで優勝という奇跡を起こせば母親も昏睡から冷めると信じる。

 ばかげた発想に彼を嘲笑する友人達や、出場したら退学と宣告する校長に目もくれず、ひたすらに走り始めた。地元の大会ではさんざんな結果だが、そんな彼をヒバート神父がコーチとしてサポート、クレアの応援もあり、小さな大会で優勝する。そしていよいよボストンマラソン当日を迎える。校長の反対を押し切っての出場だが、友人、看護師、校長以外のすべての人が彼を応援する。そして健闘する姿をラジオで聞く校長も心を動かされ、応援する。そして結果は。。。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 監督のマイケル・マッゴーワンは29歳の時にデトロイトマラソンで優勝した経験を持つ。そんな監督はある日突然、14歳の子供が伝統あるボストンマラソンに優勝するアイデアを思いついたが、突拍子もないアイデアのため一度は忘れようとしたが、どうしてマラソンに挑戦する理由を考え、リトルランナーの原案ができた。この映画はこのようにして作られたフィクション映画だ。でも、そんなことを聞かなければ、おそらくノンフィクションと思ってしまうくらい、リアリティがあり良くできた映画だと思う。

 最初は、校則を破り、とんでもない子のラルフ。しかし、母親が昏睡状態になるところから一変する。そして知らない間にどんどん感情が移入してしまう。ボストンマラソンが始まった瞬間には、おそらく観客全員が心の中で「ラルフ、がんばれ!」と思っていたに違いありません。アナウンサーが「ウォーカーが出た。バノン(優勝候補)が巻き返す。また並んだ。どっちも負けない。全力のバノンに食い下がっている。(ゴールまで)あと90メートル。」と言った瞬間。観客全員が「がんばれ、ふんばれ!」と心の中で思っているその瞬間、今まで頑なに反対していた校長が「勝て!」と、ひとこともらす。もう、観客はその瞬間ジーンときています。観客の肉体は映画館ですが、心はボストンマラソンの沿道にいます。

 このリトルランナーは、そんな映画。最初はどうなるかと思ったけど、いつの間にか心は映画の中に入ってしまう。映画を見てこんなに心が熱くなったのは初めてかも。僕の中で今年はイノセントボイスと、ホテル・ルワンダが最高の映画だと思っていましたが、どちらも、戦争の悲惨さ、残酷さを受ける、受動的な映画。でも、リトルランナーは、「がんばれ!」と言いたくなる能動的な映画。ラルフに対する応援だけでなく、自分に頑張れという気持ちにもなる。

 ところでカトリックについてちょっと知識があった方がよいかも。プログラムに簡単に書いてあるので、できれば少し早めに言ってプログラム買って読んでからの方がよいかもね。僕は終わってから買ったんですが、読んで「あっ、そういうことなのね」ということが何カ所かありましたので。


↓●ここから、もろネタバレ(反転表示してね)
 1つ、残念なのが、母親が昏睡から冷めるシーン。あれは、昏睡から冷めるのではなく、昼寝から覚める感じでリアリティーがなかったなぁ。一気に気持ちが萎えちゃいました。
↑●ここまで、もろネタバレ

 この映画には関係ないですが、もう1つ残念なことが。。。レントの前売り券を買ったのですが、おまけのロウソクを落としてしまって、ガラスの容器が粉々に割れてしまいました。_| ̄|○ レイトショーなら1,200円なのに、おまけが欲しいために1,500円で前売り券を買ったのに!



オススメ度:●●●●● (^_^)v












 

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この記事へのコメント

2006年03月10日 02:10
TBありがとうございました!
こちらからもさせていただいたのですけど、いつも入らないからどうかな?…って思ってたら文字化けですが入っているようです!
ごめんなさいね。ちょっと気味悪ですが許してくださいませ~
そうそう、前知識があるとかなり理解もできますね。原題とはかけ離れているし。
わかってはいても「がんばれ!」って応援したくなるそんな映画でした。
2006年03月10日 02:29
charlotteさん、いつもコメントありがとうございます。
そうなんです。ようやくgooからもTBができるようになりました。パチパチパチ!でも、文字化けしちゃうんですよね。詰めが甘いぜNEC!
というわけで、これからもよろしくお願い致します。
2006年03月29日 19:55
こんにちは。
パンフにはカトリックについてどんな解説がありましたでしょうか?

ラストの母のめざめ、私はあのさりげなさがよかったです。
目標は達成できなかったし、母はそのままかなぁ・・・
と思わせて、最後の最後にいきなりハッときたところが○
ちょっとコミカルでもあり、やっぱりキセキ?と思えました。
2006年03月29日 23:34
かえるさん、コメントありがとう。
>最後の最後にいきなりハッときたところが○
確かにそうかも。もうダメなのかなと思いきや、起きますからね。でもちょっとリアリティがなかったのが残念。
2006年04月12日 00:17
TBありがとうございました。
よしなしごとさんの記事をみて、プログラムを読むとより深く理解できるとわかりました。そういえば、最近プログラム買わなくなったなあ・・・やっぱり、良かった作品は手に入れておくべきですね。
2006年04月12日 01:43
くっきーまんさん、コメントありがとうございます。
僕も以前は全部プログラムを買っていたんですが、最近は見る作品数が増えたのでプログラムを買う量が減りました。でも、良い作品は買っておきたいですね。
2006年06月12日 20:55
私は、校長の「勝て!」には思わず笑ってしまった口です。悲壮感漂わせずに、底抜けに明るいラルフ少年の「走り」が皆を変えてゆく・・・それが奇跡なのかもしれませんね。
しかし、リトル・ランナーと言う邦題はちょっと・・・
2006年06月13日 00:57
カオリさん、コメントありがとう。
最近仕事でも、行動する前に無理だって思ってしまう自分が情けなくなりました。

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