IXY Digital、顔認識機能がついて新発売!



 8月にキヤノンからPowershotの発表があり、そのレポートを書いてから約1ヶ月。今度はIXY Digitalシリーズ3機種とPowershot G7が発表になりました。IXY Digitalは春にも発売されており(詳しくはこちら。)半年後の新製品投入です。開発期間短すぎです。

 というわけで例によってキヤノンSタワー(ショールーム)に見に行ってきました。



●IXY Digital 1000
 まずはIXY Digital 1000です。今回発表された4機種とも画像処理エンジンDIGICがIIからIIIへと進化しています。画像処理エンジンとは人間に例えれば頭脳で、CCDは目に相当します。いくら目が良くても、頭脳が悪ければテニスなどスポーツで勝てないのと一緒で、カメラも画像処理エンジンはかなり重要なパーツです。キヤノンは銀塩カメラやプリンタその他多くの技術の積み重ねがあり、初代DIGICから定評がありました。そのDIGICが3代目となったのです。
 何が変わったかというと、日に日に大きくなる画像を処理するため高速化されています。次にノイズリダイレクション処理が強化されています。これまでのノイズキャンセル機能はキヤノンは定評あったのですが、昨今の高感度モード(ISO800以上)の搭載により、そのノイズキャンセルをより強化する必要があったのです。そして次が顔認識機能です。カメラが自動で人の顔を認識し、顔を優先してフォーカスをあわせ、露出も調整する機能です。これらはあとで説明します。

 まずは基本性能から。CCDは1/1.8型CCDで有効画素数はなんと約1,000万画素。ズームは35mmフイルム換算で37mm~111mm。これまでのIXY Digitalと比べてあまり変わりません。マクロ撮影はワイド側で5cmから。2.5インチ液晶内蔵。基本性能は有効画素数約1,000万以外はそれほど大きな機能変化はありませんでした。
 画質劣化しない倍率までデジタルズームを行う「セーフティズーム」も搭載。今までは画質が劣化するのをいやがってデジタルズームを切っていた人も多いと思いますが、これを使えばデジタルズームも怖くない!ただ、画像サイズをラージにしていたらあまり関係ないのかな。
 その他、色を変えて遊べるスイッチカラー、色の再現性を自分好みに補正可能なマイカラー機能など、キヤノンのデジカメに搭載している機能は一通りそろっています。

 撮影枚数は液晶表示ありで約230枚。液晶無しで約700枚の撮影が可能です。(この撮影枚数の測定はCIPA規格で、30秒ごとに1枚撮影します。2枚に1枚はストロボを発光します。10枚撮影するごとに1度電源を切ります。このような計測方法です。)重さは本体のみで約165gとIXY Digital 800ISとほぼ同じ。見た目よりもちょっとずっしり来る感じです。

 次に機能強化された点を紹介します。
フェイスキャッチテクノロジー(顔認識機能)

 上でも簡単に紹介しましたが、人間の顔を認識し、そこに優先的にフォーカスや露出をあわせる機能です。今までは手前にピントが合ってしまったため、人よりも前に何かあった場合はそっちにピントが合ってしまい、人の顔にピントが合いにくい状況でした。それが優先的に顔にピントが合うのです。
 ですから、今まではシャッターを半押しして合焦(ピントが合うこと)した場所を確認してからシャッターを切る必要がありません。自動で顔を検出してくれるので、半押しをせずともそのままシャッターを押せばピントが合うのです。しかも、動いている人でも自動追尾してくれますし、人物が遠くても認識してくれます。少しくらいなら横を向いていても大丈夫ですし、多少認識率が悪くなりますがメガネはもちろんサングラスもOKです。かなり賢いです。
 さらにピントだけでなく、露出も自動であわせてくれますので、逆光でも顔が暗くなったり、周りが暗くても顔が明るくなりすぎる事がないのです。こいつは便利です。
 また、複数人数いる場合でも最大9人まで認識されます。ただし実際にピントが合ったり露出をあわせてくれるのは白枠で表示される1人だけ。他の8人はグレーで認識され、実際にそちらにピントを合わせたり露出を調整したりはしないようです。また、残念ながらキヤノンエキスポ2005で紹介されていた「瞬き防止機能」はまだのようです。次機種には搭載されるのか楽しみです。

ノイズリダクション

 最近は手ぶれしないようにと高感度化が臨まれています。しかし感度を高くすればその分ノイズが出てきます。ノイズを減らすためにはCCDを大きいものにするのが一番いいのですが値段が跳ね上がるのでソフト上で演算する必要があります。画素数が多くなればなるほど演算に時間がかかるので高速なCPUが必要になるのです。また効果のあるアルゴリズムを採用すればするほどやはり処理速度を必要とします。高速処理が可能なDIGIC IIIを採用する事でより効果的(だけど処理が重い)な処理が可能となりました。
 実際に撮った画像を載せたいのですが、まだ発売前の機種なので画像データの持ち帰りはさせてもらえず、自分の見た感じでの評価ですが、IXY Digital 700のISO 400と、IXY Digital 1000の800がほぼ同じくらいです。やはりISO1600で撮影すると拡大した時にノイズが目立ちます。
 ちなみにISO1600だと、かなり暗いところでも片手で撮影しても全然ぶれておらず、そのパワーはすごいなと思いました。

ISO3200の高感度

 通常モードでISO1600での撮影が可能ですが、IXY Digital 1000だけは、なんとISO3200での撮影が可能なのです。ただしこれにはからくりがあって、普通は1画素1ドットとして写真を形成しますが、ISO3200にした場合は、4画素で1ドットとして写真を形成します。CCDは4倍の光を集められるので感度が上がりますが、当然画素数が減ってしまいます。ISO3200で撮影すると有効画素数約200万画素になってしまいます。
 画素数が減ってしまうので用途に限りがありますが、夜景をブログで紹介したい時などには便利かもしれません。

その他


  • シーンモードに水族館モードが追加
  • マイカテゴリで撮った写真の整理がカテゴリごとにできて整理が簡単に
  • 再生モード時、電源を切ってもその途中からまたが造作移籍が可能になった
  • 撮影直後に表示される画像で、全体像だけでなく拡大画像も表示され、フォーカスがちゃんと会っているか確認しやすくなった
  • iPodのようなタッチホイールでで操作性が向上
  • 軽くて丈夫、さびにくいチタン筐体を採用
  • XGAサイズ(1024×768)での大画面動画の撮影が可能


 というわけで、IXY Digital 1000。チタン筐体を採用した事で今までのIXY Digitalにくらべてずいぶん暗い色になったイメージ。僕的にはこの色はあまり・・・。でも顔認識機能、新しいノイズリダクション、フォーカスチェッカーはかなり便利そう。








●IXY Digital 900IS
 次は一番注目の900ISです。まずは基本性能ですが、1/2.5型CCDで有効画素数710万画素。35mmフイルム換算で28mm(W)-105mm(T)の3.75倍ズーム。マクロはワイド側で3cmから。重さは本体のみで150g。2.5インチ液晶内蔵。

手ぶれ補正機能

 IXY Digital 1000に比べて、なんと言っても手ぶれ補正機能(イメージスタビライザー)がついていること。手ぶれ補正とは、小型振動ジャイロと呼ばれる部分が振動を検知し、それを補正する方向にレンズをシフトさせ、センサ部分に入る画像をぶれないようにする機能。
 この手ぶれ補正の機能は撮影時にのみ機能するモード、常時オンになるモード、上下方向の補正だけを行う流し撮りモードがあります。なるほど、流し撮りモードって言うのはおもしろい。
 もちろん動画撮影時にも機能しますが、動画時は流し撮りモードには対応していません。
 まあ、常時オンではバッテリーが減ってしまうので普通は撮影時のみにオンにするモードが良いのではないでしょうか。
 もう別の記事でも書いていますが、某P社のデジカメの宣伝で、揺らす機械の上に置いて撮影してもぶれないというのをやっていましたが、P社のデジカメは確かにそう言う機械的な周期的な揺れには強いのですが、実際に手で持った時に起こるランダムな揺れはキヤノンの手ぶれ補正機能は効果が高いのです。これは昔から一眼レフカメラ用レンズでの手ぶれ補正機能で培ってきた技術のたまものだと思います。

ワイドに対応

 ワイド側で28mm(35mmフイルム換算)という広角。IXY Digital初です。35mmだと、もっと下がらなきゃ被写体全部入らないと言うシーンがありますが、28mmあれば充分な事が多いのではないでしょうか。
 当ブログはダイビングの記事を載せている関係でダイバーも読みに来てくれる方がいらっしゃいますが、海の中に入ると約1.4倍の望遠になってしまいますので、沖縄とかきれいな海に行った場合はもっと広角が欲しい!と思う事があるはずです。サードパーティーのレンズを付ければ良いと言えば良いんですけど・・・。(自爆)

その他

 その他の機能は顔認識、ノイズリダクションを含めほとんどIXY Digital 1000と同じですが、筐体はチタンではなくこれまで通りステンレス。XGA大画面動画にも非対応。またタッチホイールではありません。ただ昔のIXY Digitalに比べてボタン自体が大きくなっているので、操作性が悪いわけではありません。


 800ISが600万画素と以前の機種よりも画素数が減ってしまったのが元に戻りましたね。
 僕個人的な意見を言わせてもらうと、やっぱIXY Digital 900ISでしょう。手ぶれ補正機能と28mmの広角は魅力的です。手ぶれ補正+ISO800でいろいろ試しましたが、暗いところでのマクロ撮影も手持ちで充分OKでした。これは非常に嬉しい。800ISを買ったにもかかわらず900ISも欲しいですぅ~。









●IXY Digital L4
 小さいながらも基本性能を搭載し、さらに4色のカラーバリエーションで女性にも人気のLシリーズ。こちらもDIGIC IIIを搭載し、顔認識機能やISO1600でも美しいノイズリダクションが搭載。(実際僕的にはISO1600は画質的に厳しいと思いますが。)
 基本性能ですが、IXY Digital 900ISと同様に、1/2.5型、有効画素数710万画素のCCDを搭載。35mmフイルム換算で38mm(W)-90mm(T)の2.4倍ズーム。マクロはテレ側で10cmとちょっとマクロには適しません。
 今までのカラーとは趣向の違う4色のバリエーション。もちろん初代Lシリーズのようにてかっていないので手の脂がついて汚く見える事もありません。
 Lシリーズの最大の特徴はその小ささ。本体のみで105g。首からさげても疲れませんし。小さいので片手での操作も楽々。特に普通のカメラのように横に構えるのではなく、カメラ付き携帯電話のように縦で撮ることも楽です。この時シャッターボタンではなく、ちょうど親指のところに来るイージーダイレクトボタンがシャッターの代わりにもなるので、ホントにカメラ付き携帯のような感覚での撮影が可能です。










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この記事へのコメント

2006年09月30日 17:25
よしなさん、こんにちは~♪
もぅ1000万画素なんてデジカメな時代なんですよネ~(*´σー`)‥私の携帯、100万画素‥しょぽw
人間の顔を認識して、そこに優先的にフォーカスや露出を合わせてくれるなんて、本当ッ凄いですネ!!ドンドン良いデジカメが出て来て、欲しくなりますよネ~(* ̄m ̄)
2006年10月01日 01:18
凛さん、こんばんは。
そうなんです。新しいのを買っても、次のも欲しくなってしまって、きりがないんですよね。。。
masya
2006年10月17日 20:20
先日、屋外で使っていたIXYが動かなくなってしまい新しいIXYを購入することになりました。
壊れた機種は50でバッテリーを活かしたいと理由と使い勝手が似ている機種をということで70と80が最終候補になり結局80にしちゃいました。
て、もう新しいのが出てラー!!FinePixでは電池消耗の速さで泣かされIXYはモデルチェンジの早さに泣きです。
ちなみに故障原因は汗のかいた手で操作したため基盤が逝っちゃいました。カメラは精密機械だということです。
2006年10月17日 22:54
masyaさん、今日はコメントの嵐ですね。ありがとうございます。
そうですね。キヤノンのコンパクトデジカメの開発スパンは半年みたいですので、新製品買ったと思ったらもう次のが出てます。買った人にとっては悔しいですよね。買う人にとっても値段が下がってきたから買おうと思っても、なかなか下がらないし。

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