年末商戦はどうなる? キヤノンのプリンタを見てきました



 年末商戦に向けて各社からプリンタが発売されましたね。最近はプリンター単体と言うよりも、スキャナを付けてコピー持てるようにしたマルチファンクション(複合機)を各社力を入れていますが、今回は便利さに磨きをかけるだけでなく、わかりやすさにも力を入れてきているようです。
 このブログではだいぶおなじみになってきましたが、早速キヤノンのショールームに行って見てきました。今回新しく発表になった機種は、MP960, MP810, MP600, MP510, MP460, iP6700D, iP4300, iP3300, iP1700, mini260, mini220です。それぞれの紹介ページへはニュースリリースのページからジャンプできます。

 今回は発売機種が多いので、すべての機種試せなかったというのもありますし、細かく書いていると大変なので、実記テストレポートと言うよりも、印象だけ。。。

 まず、複合機ってどうなんでしょう。僕のこれまでの買い換えのタイミングを考えるとスキャナは2台目ですが、たぶん今の機種は2000年の秋に買いましたので6年くらい経っています。ちなみに今のところ今の機種で不満はありません。もちろん新しいのが欲しい事は欲しいですが。一方プリンタは2004年の秋頃買い、その前は1999年の秋頃買いました。買い換えのタイミングは5年。このプリンタも今のところ不満はありません。
 プリンタの買い換えタイミングとスキャナの買い換えタイミングはやっぱり違うんですね。複合機にすると両方を同じタイミングで買い換える必要になるので、まだスキャナは性能的に使えるのにプリンタに不満があると両方買い換えなければならないという、ちょっともったいない現象が起きてしまいます。もちろんプリンタの方がスキャナに比べて故障率が(構造的に)高いですが、プリンタの修理に出すとスキャナまで修理に出さなければならない。こういうデメリットもあります。
 また置き場所にも制限があります。僕の場合、パソコンラックの1番上にプリンタを置いています。複合機をここにおくと原稿台が高くなるので不便という問題もあります。結構パソコンラックのてっぺんにプリンタを設置するようなラックも多く発売されているので、置き場所に困ってしまいます。
 置き場所と言えば、その大きさ。今回発表された機種は今までの機種に比べて一回りから二回り小さくなっていますが、やはり家庭に持ってくるとプリンタ単体に比べてやっぱり大きい。(プリンタとスキャナ2台セットするよりは当然小さいけど)
 僕が思ったデメリットはこのくらいでしょうか。

 でも、やはり複合機にするメリットは大きいです。複合機が出たばかりの機種は、ホントにプリンタとスキャナがくっついていると言うだけで、コピーの機能もホントにコピーできます的なものでした。これならパソコン経由でスキャンして印刷した方がいろいろな事もできるし、結局パソコン経由で使う事が多かったようです。しかし今のはA4原稿をL版にそのままコピーする事も可能ですし、原稿台に4枚の写真を載せ、1度に各1枚ずつ合計4枚にコピーする事も可能です。その他絵はがき風コピー(スキャンした写真を上半分にプリントし、下半分に文字が書けるようにする)、両面コピー、自動濃度調整機能などなど。そしてすごいのが、CDなどのレーベル面をそのままインクジェット対応CD-RやDVD-Rなどのメディアにコピーできてしまうなど。さらに、スキャナ単体でできる機能のほとんど(機種にもよりますが、例えばフイルムスキャン、ゴミや傷の低減、逆光補正、色あせ補正など)が、コピーでも使えます。出たばかりの複合機に比べて、こんなにも進化していました。

 もちろんスキャナ単体としての機能もそれなりです。ただ、複合機のスペック表はスキャナ単体のスペック表よりも記載事項が少ないので現在発売されているスキャナ単体の機構がそのまま組み込まれたものかどうかはわかりません。僕の根拠のない予想では、MP960,MP810はCanoScan 4400Fと同等のCCDセンサを使い(エンコーダーは変更していると思う)、MP600はCanoScan LiDE70と同等のCIS(CMOS)を使い、MP510, MP460は今は製造完了になっているLiDE60のCIS(CMOS)を使っているのではないかと思います。雑誌や本などをコピーする場合はCIS(CMOS)では本の折り目に近い部分がぼけてしまいますので、被写界深度 が深いCCDを使っているMP960, MP810, MP830をおすすめします。ただ、この2機種は結構大きめなんですよね。

 プリンタの性能としては、今までのインクをたくさん使うプリンタはProシリーズとしてコンシューマ用のiPシリーズや複合機のMPシリーズとは別の位置づけとなりました。
 Pro9500は、A3ノビ対応で、シアン、マゼンタ、イエロー、フォトマゼンタ、フォトシアン、赤、緑、フォトブラック、マットブラック、グレーのなんと10色インク。全色3pLの顔料インク搭載。プロからハイアマチュア用の機種です。ただし、開発が間に合わず発売は2007年だそうです。
 Pro9000は、同じくA3ノビ対応。シアン、マゼンタ、イエロー、フォトシアン、フォトマゼンタ、ブラック、赤、緑の8色インクで、全色2pLの染料インクです。写真を出すならばこの機種がおすすめですが、A3機ということでやはり家庭では置き場所に難儀すると思います。
 複合機の上位機種MP960は、プリンタ単体のiP7500と同じエンジン(ヘッド)を搭載し、シアン、マゼンタ、フォトシアン、フォトマゼンタ、染料ブラック、顔料ブラック。染料は1pLの吐出量で目視では粒状感はまったく見られません。
 複合機のMP810はシアン、マゼンタ、イエロー、染料ブラック、顔料ブラック。シアンとマゼンタ以外は512ノズルですが、シアン、マゼンタは印刷速度を速めるため1536ノズル搭載。この機種を含め、これよりも下位機種になると、インクの種類が減ってきます。ただし今までの機種は1滴の量が4pLなど多めだったのでインクの種類が減ると写真をプリントした時に粒状感が出て、色味も味気なかったのですが、最近のプリンタは1滴の量が1pLになってきましたので、インクの種類が減っても写真は結構きれいに印刷できて便利。インクの種類がシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの機種ではL版スーパーフォトペーパーを使用した場合紙コストを含めて20円を切りますが、フォトシアンやフォトマゼンタなどインク種が増えた場合は20円を余裕で超えてしまいます。ショールームではMP810で出力してもらいましたが、充分きれいです。気になる方はショールームにデータを持って行けば無料でサンプル印字してもらえますので、是非足を運んでみてください。
 逆に1pLになると、正確に打ち込む事が風や空気の抵抗などの影響で難しくなるんですね。例えば重ね打ちをする場合シアンインクのスポットの上にぴったりイエローのスポットを重ね打ちしようとしても微妙にずれてしまうのです。そうすると逆にきれいに見えなかったりするのです。ここまで行くとインク種類が多いのと少ないのは、好みの域に来ていますので、ご自分の好みに近いものを自分の目で確認して機種を選択する事をおすすめします。
 そうそう、印刷速度も大幅に向上された機種があります。ヘッドのノズルを増やしたり、紙送り速度と位置精度を両立するために備えたダブルエンコーダーなどで速度向上させています。特にMP960(29秒)、MP810(18秒)、MP600(24秒)、Pro9000(26秒)と、L版印刷時30秒を切っています。従来機は40秒以上かかっていたので、いかに高速化されたかがわかります。

 また、最近の機種はデジカメからダイレクトで印刷もできますが、35マイの写真を1枚に印刷できるインデックス機能、赤目補正機能、顔を明るめに印刷する機能、デジカメのCCD由来のノイズを除去する機能などが搭載されています。他にセピアトーン、イラスト風印刷、シール印刷などもあります。(これらの機能はカメラとの接続方法、カメラの種類などによって対応できない場合がありますので、確認してください。)

 最後に使い勝手ですが、今まで複合機で複雑な事をやろうとするとどう操作してよいのかわからず、結局使いたい機能を使えないという事もありました。今回の機種はEasy-Scroll Wheel(MP960, MP810, MP600, mini260のみ搭載)というホイールを採用し、クルクル回して操作するUIを採用。また、操作方法を案内するナビゲーションを搭載。初めての僕でもA4原稿をL版に縮小コピーするという操作がなんの迷いもなく可能でした。もちろんその他の機能もナビゲーションしてくれます。
 ただ、サラリーマンはどちらかというとビジネス用の複合機、キヤノンで言えばimage RUNNERシリーズのUIに慣れているので、ちょっと勝手が違いますけどね。





  そして今回もう1つ大きな変化が。コンパクトフォトプリンタのカテゴリです。今までこの領域はセルフィーでした。セルフィーには昇華型とインクジェットタイプと2種類合ったのですが、今後セルフィーは昇華型のみになり、インクジェットタイプは、PIXUS miniシリーズとなりました。

 mini260はシアン、マゼンタ、イエロー、染料ブラックの4種類。1pLで9600×2400dpiと、iPシリーズや複合機のMPシリーズともひけのとらないスペックです。バッテリにも対応でフル充電で100枚印刷可能。1枚の印刷は43秒(19.8円)。(L版)
 mini220はシアン、マゼンタ、イエローの3色。2pLで、4800×1200dpiとmini260に比べてちょっと劣ります。こちらはバッテリには対応して折らず、1枚の印刷は42秒。(23.8円)。(L版) 3色インクの方が印刷コストがやや高めです。
 実際印刷したものを見ると、ぱっと見は両方差はないのですが、じっとこらすと目視でもmini220は粒状感があります。印刷コストの事も考えると、mini260がおすすめです。




 2006年上期はキヤノンが勝ちましたが、使いやすさと画質で勝負するキヤノン、地デジのコンテンツ拡大に向けて地デジコンテンツの印刷に早くも対応してきたエプソン。この年末商戦のバトルはどちらが勝つのか。そして低価格で勝負に挑むHPはどこまで健闘するのか、楽しみです。
 キヤノンは新しい高画質の薄型テレビSEDの開発も進めていますし、来年以降はエプソン同様地デジ対応のプリンタも登場するかもしれません。プリンタはパソコンの周辺機器と言うよりも、リビングに置く家電の1つになっていきそうです。



※各機能はすべての機種に搭載されているわけではありません。紹介した機能が搭載されているか、購入前に確認してください。




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この記事へのコメント

2006年10月10日 00:48
こんばんは
複合機ってそんなにすごいんですね!!
私が持っているのはBJF900・・・
インク購入2回
なんか、そろそろ次買っても良いのかなぁ
最近感じるのはインク代が一番安くて綺麗なやつが欲しいです(笑)
写真屋に出すより安くないと自宅で印刷する意味が・・・(汗)
2006年10月10日 01:51
5年前の奴ですね。写真を出すとちょっと差が出ますね。
去年くらいまではインクの種類を多くすることに躍起に
なってましたが、今年モデルは1pLになったおかげで
少ないインク種でもきれいに出せます。つまりコストも
安くなってます。もし写真をたくさん出すなら買い換え
た方がいいと思いますが、瀧さんの場合、インク購入が
2回ということなので、まだ大丈夫じゃないですか?
masya
2006年10月17日 19:53
私もMP770を使用してます。複合機の利点は扱いが簡単で手間がかからないことです。PC上でソフトを使った作業により、最新機種並みの力を発揮します。対応サイズがA4までというのがネックといえなくもないですが、よく働くかわいいやつです。
2006年10月17日 22:51
masyaさん、コメントありがとうございます。
確かにコピーしたい時にPC使うのは手間ですものね。
そう言えばこの前久々にコンビニのコピーを使いました。会社では自動原稿送り台に原稿乗せてスタートボタンを押すだけですが、コピーは自動原稿送りがついておらず、けっこう面倒でした・・・。

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  • キャノンMP600を買いました

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