「薬指の標本」見てきました。

 博士の愛した数式でおなじみの小川洋子さん原作の薬指の標本見てきました。
 友達から紹介された時は、名前からしてホラーかサスペンスかと思ったのですが、小川洋子さん原作だから、そういう映画じゃないとは思いつつも。。。



●ストーリー(ネタバレ少しあり)
 20歳のイリス(オルガ・キュリレンコ)は炭酸飲料の工場で働く美しい女性。ある夏の日、働いている工場で事故に遭い、薬指の先を失ってしまう。これを機に工場をやめ、知人のいない港町に行く事を決めた。ホテルは満室だったが、夜は夜勤で部屋にいない男性と同室という条件で宿泊をする事にした。
 翌日何気なく乗った船を降り、何気なく歩いていると豊かな緑に囲まれた古びた3階建ての建物の前にたどり着く。その入り口には求人の案内が。呼び鈴を鳴らし標本作製士(マルク・バルベ )と出会う。このラボでは「永遠に遠ざけたいもの」を標本にして保管してくれるところであった。
 2人にはやがて特別な感情が生まれ、彼から1足の靴をプレゼントされる。「毎日履いて欲しい。僕が見ていない時も、いつもだ。いいね。」と。飼っていた文鳥の亡骸を持ってきた靴磨きの男から、この靴が君を縛っていると警告したにもかかわらず、その方がいいと答える彼女。その靴が足になじむにつれ、仕組まれていたかのようにイリスは彼に夢中になっていった。
 顔に負ったやけどを保管して欲しいと言う少女が現れ、彼女をラボに連れて行く標本技術士。自分も入った事のないラボに入る彼女を見て嫉妬心すら生まれるイリス。
 ある日イリスは自分の薬指の標本を作ってもらうために地下のラボに向かっていく彼女。。。



●感想、思ったこと(ネタバレなし)
 小川洋子さん原作なのにフランス映画。言われてみるとフェティッシュ気味な作品を書く小川洋子さんの作品はフランス映画の方があっているかも。
 紹介して頂いた友人(このブログも読んでくれている)に悪いのですが、うーん。僕にはイマイチ。
 いろいろな場面で「縛られる」というイメージの映画。イリスが靴で標本作製士に縛られると言うだけでなく、標本も依頼者の思いを解き放つ側面を持つ一方、その依頼者の思いを壊しも、成長もしない形でずっと保管され、縛っているという側面を持っている。人間は自由である事を望むが、一方で縛られると楽だと思う一面もある。イリスも縛られた方が楽だという一面を持ちながらもそこから解き放たれたいという思いを持った人だったのかなと思う。

 ただ、わからない事もいっぱい。その建物が女子寮だった頃の写真が出るのですが、そこには標本製作士の姿も。でも彼は年をとっていないのに、女性達は年をとっている。あの男の子もよくわからないし、相部屋をしていた男性もよくわからなかった。終わり方も何となく中途半端だし、な~んか消化不良。。。女性向けの作品なのかな。。。

 ちなみにこの映画、単館系で東京近辺だと渋谷のユーロスペースという映画館。この映画館は初めて行ったのですが、周りがファッションホテルだらけ。それ系のシーンもあったし、時間もいい時間だったので周りはカップルだらけ。ちょっとドキドキしながらの帰り道でした。ストロベリーショートケイクスの感想といい、最近欲求不満なのかも。。。(^^ゞ






オススメ度:●●○○○




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この記事へのコメント

桜水
2006年10月11日 00:23
よしなさん、こんばんは。
原作を昔、読んでたので見ました。目線一つにも含みがあって、かなり官能的な映画でしたよね。
原作を読んだときも、かなり色気のある作品だとは感じたのですが、映像化してイリスを見ている側の目線が加わって、より一層、彼女への執着や束縛を感じやすくなったかなぁと思いました。
私はいろんな意味での恥ずかしさがなければ、かなり好きな感じの映画でした。
2006年10月11日 03:17
桜水さん、こんばんは。
いろんな意味の恥ずかしさって、なんだろう~?!
2006年10月12日 23:05
TBからやってきました。
ユーロスペース周辺の風紀こそR-18指定ですかね
映画の評価はなかなか厳しいですね
自分は小川洋子さんの原作らしい映画だと思いました
2006年10月13日 00:35
雪になあれさん、コメントありがとうございます。
雪になあれさんは、とてもお気に入りのようですね。
フランスらしい、丁寧に作られた作品でしたね。

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