キヤノン 年末商戦 プリンター を試してきました。



 キヤノンがBJプリンタの年末モデルを発表しましたね。春モデルは2機種しか発表されなかったと寂しかったですが(当ブログの記事はこちら)、年末モデルは複合機が4機種、プリンタ専用機が2機種、そして2LサイズのPIXUS miniシリーズが1機種、昇華型のセルフィーが1機種というラインナップ。やっぱりプリンタは年末に一番使われることが多いので、年末モデルは気合いが入っています。と言うわけで、毎度ながらショールームに行って、見てきました。


PIXUS MP970
 解像度が9600×2400dpi、1pL、顔料ブラック、染料6色、合計7色インク使用という昨年秋モデルのMP960と同じスペック。スキャナ部分は4800×4800dpiというMP960から進化して4800×9600dpiとなっています。
 スペック的にはそれほど進化していないように見えますが、その他のところでいろいろ進化しています。
 例えば一番の目玉は自動写真補正という機能。デジカメではやりの顔検知を内蔵し、顔のコントラストや彩度を補正したり、風景などもコントラストなどを調整してきれいにプリントできる機能です。パソコン経由はもちろん、パソコンを使用しないカメラを直接接続した場合やカードから直接の印刷も対応しています。フォトショップなどで補正した画像をプリントしたい場合はプリンタドライバで使わないように設定しないと逆にコントラストが強くなりすぎちゃいますね。また、試したわけではないのですが、デジカメで補正をばりばりやってくれちゃうカメラ(例えばLUMIXα700なんかも二重に補正がかかってしまう可能性があります。やっぱりパソコンレスでプリントしたい場合は、カメラもプリンタも同じメーカーの方が良いでしょう。
 2つ目が、ネットワークに対応したこと。ネットワークに接続することで複数のPCから印刷できるほか、スキャナなども共有可能です。パソコンが一家に1台から一人1台の時代になりつつありますが、プリンタはまだまだ一家に1台ですからね~。もちろんSOHOでも便利。
 3つ目はクイックスタート。今まで電源を入れてから20秒前後(電源を切ってから再度入れるまでにどのくらい時間が経っているかにもよりますが)かかっていた起動時間が約6秒でキー操作が可能です。(プリントできるまでの時間ではない。)
 4つ目は、デジタル放送に対応したこと。テレビと本機をネットワークにつなぐと、データ放送の印刷やデジタル放送向けインターネットサービスの印刷などができます。
 他に小さな改良点として、手書きナビが改良されたこと。手書きナビとは、写真を選んでA4の普通紙に一度プリントし、そこに手書きの文字やイラストを描いてそれをスキャンすると、写真にその手書きの文字やイラストを合成してプリントしてくれるというもの。今までは下地が白紙だったのが、薄く写真が印刷されるようになったこと。微妙な改良点ですが、実は他社ではすでにやられていたことなので、進化と言うより追いついたという感じか。
 あとは、背面給紙トレーにLサイズの紙などを入れた場合、入っているのか入っていないのか見えないことがあったのが、本体後ろの部分が凹むようになっていて、若干見やすくなったこと。微妙な進化です。
 最後に昨年秋モデルのMP960よりも若干小さくなり、奥行きが約3cm、高さが約1cm小さくなっています。単機能のプリンタに比べてまだまだ大きいものの、昔に比べてだいぶ小さくなってきた印象を受けます。
 実売価格は4万円前後とのこと。


PIXUS MP610
 こちらも解像度が9600×2400dpi、1pL、顔料ブラック、染料ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの合計5色インク使用。昨年秋モデルのMP600の後継機でインク種類は変わっていませんが、引き続きインク滴を1pL、2pL、5pLと大きさを変えられる3サイズドロップレット機能を継承し、さらに各インクあたりのノズル数を増やすことで高速化が図られています。A4では51秒から38秒へ、L版では24秒から18秒となっています。(PIXUS MP970はL版29秒です。)
 もちろんPIXUS MP970同様に自動写真補正を搭載し、起動時間も約4秒と高速化されています。
 残念ながらこちらはネットワーク端子は対応していないなど、PIXUS MP970に比べて廉価版ですが、実売価格は3万円前後と見られています。


PIXUS MP520
 こちらは解像度が4800×1200dpi、2pL、顔料ブラック、染料シアン、マゼンタ、イエローの合計4色インク使用。昨年秋モデルのMP510の後継機でインク種類もノズルも変わっていません。
 主な変更点はPIXUS MP970同様に自動写真補正を搭載し、起動時間も約4秒と高速化されたこと。
 それと、カタログ等には載っていませんが、コピー機能が大幅にアップしています。複数枚の写真を一度にコピー可能なかんたん写真コピー機能、2in1、4in1コピー、色あせ補正、顔明るく補正に新たに対応しています。
 印字スピードも遅く、L版37秒で、よ~く見ると確かにドットの粒状感が見えます。でもパッと見は写真もきれいに印刷できています。
 サイズはMP510よりも奥行き、幅が1cmずつ小さくなって455mm(横幅)×378mm(奥行き)×172mm(高さ)です。
 実売価格は2万円前後と見られています。


PIXUS MP470
 こちらは解像度が4800×1200dpi、2pL、顔料ブラック、染料シアン、マゼンタ、イエローの合計4色インク使用(独立タンクではない)。昨年秋モデルのMP460の後継機でインク種類もノズルも変わっていません。
 主な変更点は自動写真補正を搭載し、起動時間も約6秒と高速化されたこと。
 サイズはMP460よりも奥行きが6cm、幅が1cmずつ小さくなって451mm(横幅)×353mm(奥行き)×169mm(高さ)です。
 実売価格は1万6千円前後と見られています。


PIXUS iP4500
 こちらは解像度が9600×2400dpi、1pL、顔料ブラック、染料ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの合計5色インク使用。昨年秋モデルのiP4300の後継機でインク種類、解像度に変更はありませんが、ノズルが増えていて高速化が図られています。もちろんインク滴が1pL,2pL,5pLと変更される3サイズドロップレットに対応しています。
 主な変更点は自動写真補正を搭載ています。
 サイズはiP4300と全く同じ445mm(横幅)×303mm(奥行き)×160mm(高さ)ですが、重さが400g重くなり、約6.9kgです。
 実売価格は1万8千円前後と見られています。


PIXUS iP3500
 こちらは解像度が4800×1200dpi、2pL、顔料ブラック、染料シアン、マゼンタ、イエローの合計4色インク使用。昨年秋モデルのiP4300の後継機でインク種類、解像度もノズルも変更はなく、主な変更点は自動写真補正を搭載したことくらい。
 サイズはiP4300とほぼ同じ436mm(横幅)×302mm(奥行き)×145mm(高さ)です。
 実売価格は1万3千円前後と見られています。


PIXUS mini360
 こちらは解像度が9600×2400dpi、1pL、染料ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの合計4色インク使用。昨年秋モデルのmini 260の後継機でインク種類、解像度もノズルも変更はなく、主な変更点は最大サイズがはがきサイズから2Lサイズに大きくなったこと、自動写真補正を搭載したことくらい。
 サイズはmini 260と比べ最大サイズが多くなったので幅が約3cm大きくなり、258mm(横幅)×225mm(奥行き)×81mm(高さ)です。
 実売価格は2万円前後と見られています。


 印刷した感想としては、やはりPIXUS MP970PIXUS iP4500はきれいです。でもPIXUS MP610でもほとんど変わらないというか、よく見れば違いはありますが、好みの問題という感じ。さすがにPIXUS MP520クラスになるとよく見れば粒状感も出てきて、微妙。写真をちゃんとプリントしたいのであればPIXUS MP520より上のクラスの方が良いかな。(今回、PIXUS mini360はプリントしませんでした。。。)
 自動写真補正が内蔵されていない機種と比較すると、今回印刷したポートレイト写真(下写真左)では、自動写真補正のある機種(下写真真ん中)の方がやや黄色に出て、健康的な肌色になっています。ただし原画に忠実かと言われると自動写真補正のない機種(下写真右)の方が原画に忠実です。今回使用したポートレイト写真は純白のウェディングドレスですので肌色も美白で出したいと考えるか、純白のドレスに映える健康的な肌色で出したいかは、プリントする人の考え方ですので、どちらが良いかはその人次第でしょう。っていうか、そこまでこだわる人はフォトショップで自分の好みに修正して自動写真補正など使わずに忠実な色でプリントするのでしょうけど。


 また、今回新しい紙が発売されました。キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド GL-101です。”ゴールド”と言っても紙が黄色いわけではありません。今回新しい紙が発売されたことによって、従来のスーパーフォトペーパーが生産終了となりました。見た目は違いはほとんどわかりません。光を反射させた時の反射光の色が若干違います。キヤノンの説明ではスーパーフォトペーパーよりも浸透するエリアが小さくなっているので色が拡散して薄くなることがなく、濃い色が得られ、引き締まった黒、広い色域が得られるそうです。
 また、値段もスーパーフォトペーパーよりも安いそうです。
 実際に上のポートレイト写真を印刷しましたが、黒い部分が少ないからか、違いは全くわからず。ただ15倍のルーペで拡大すると確かに新しいキヤノン写真用紙・光沢 ゴールド GL-101の方がきれいです。
 なお、パッケージ裏面に対応プリンタが書かれていますが、プリンタドライバの用紙選択でこの紙が表示される機種が書かれているのだと思いますが、一部誤植があるそうです。また、ここに書かれていない機種でも用紙をスーパーフォトペーパーを選択すれば問題なく使用できるようです。詳しくはキヤノンインクジェット複合機カタログダウンロードの消耗品カタログ11~12ページをご覧ください。

 プリンタとスキャナ別々に持っていますが、複合機なりの楽しみ方も増えてきたので、そろそろ複合機も欲しいなぁ。ただ、やっぱり大きいんだよな~。

p.s.
 インクジェットプリンタは印刷したらできれば24時間重ねずに乾燥させましょう。それができない場合は間に紙を挟むなどして24~48時間放置してからアルバムへ。印刷したらすぐにアルバムに入れたり密閉したりすると色合いが安定しませんし、100年持たない場合もあるそうです。
 また、フォト用ペーパーは紙ではないのでリサイクルペーパーや古紙としてリサイクルに出せませんので。
 上でもちょっと書きましたが、画処理を強めに行うデジカメとプリンタをダイレクトでつないで印刷したりすると二重に補正処理が行われて印刷結果が汚くなる場合があります。また、カメラとプリンタの組み合わせによっては、転送データを少なくするためにカメラがプリンタに画像を転送する時に解像度を落としてから転送する場合があります。きれいに印刷したい場合は、カメラとプリンタは同じメーカーにして、パソコン経由で印刷しましょう。



※各機能はすべての機種に搭載されているわけではありません。紹介した機能が搭載されているか、購入前に確認してください。






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この記事へのコメント

masya
2007年10月03日 12:07
先日、MP960をソフマップで28,000円で購入しました。旧機種ですが使い勝手はリポートされている新機種とそう差は無い様に思ってます。
でもフォトプリントの刷り映えは差が出ちゃうみたいです。
また、汎用型の補充インクやカートリッジは出来るだけ使用せず、小まめなメンテナンスが必要不可欠です。
コストを考えるとA3を越える大判印刷はフォトショップでプリントした方がいいかもしれません。
そろそろ年賀状作成のシーズン(儀式です)ですが、「筆王ZERO」(更新料無料の賢いソフトです)でPCと格闘予定です。
2007年10月04日 07:22
masyaさん、こんにちは。
MP960は人気のある機種ですね。それが3万弱ってことは言い買い物だと思います。大きな変更点は自動写真補正があるかないかで、印刷性能は変わっていません。僕的にはMP970が4万円、MP960が3万弱ならMP960の方が良いと思います。
毎年早めに年賀状の用意をしようと思うのですが、結局12月下旬になっちゃうんだよな~。
2007年10月07日 13:11
補正しただけで、随分イメージが違いますね
2007年10月07日 14:52
長田ドームさん、こんにちは。
そうですね。原画忠実性を求めるか、見た目を求めるかでしょうね。前者は自動写真補正の機能を切れば良いだけですが、自分で画処理をできる人は安くなった型落ち製品でも充分でしょうね。

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