劇団四季 ハムレット 観てきました。



 今回はシェイクスピアの四大悲劇の1つハムレット劇団四季で観てきました。


●ストーリー(ネタバレあり)
 デンマークのエルシノア城の防壁の上、ある夜見張りが亡霊を見た。見張りはホレイショー(味方隆司)に言うと、そんなことはにわかに信じられないとこの日はホレイショーも見張りに立ち会うことにした。しかしその亡霊はホレイショーの前にも現れた。今は亡きハムレット王(石波義人)の出で立ちそのままだ。ホレイショーが話しかけると、その前王の霊は何か言いたげだったが、そのまま立ち去ってしまった。
 ハムレット王の息子・ハムレット王子(田邊真也)は前王が亡くなって一ヶ月経った今も悲しみに暮れていた。ホレイショーはその事をハムレットに報告すると、ぜひ自分も見張りに立ち会うと言う。
 その夜も前王の亡霊は現れた。前王の亡霊はハムレットについてこいと言わんばかりに振る舞う。ハムレットはホレイショーや見張りについてこないように言い、自分一人で亡霊についていく。すると亡霊はハムレットに話し始めた。自分は今自分の跡を継いで王となり、母(=王妃)・ガートルード(中野今日子)と再婚した弟のクローディアス(志村要)に毒殺されたのだと。
 ハムレットはクローディアスに復讐することを誓い、その機会をうかがうために狂気を装った。クローディアスも王妃もハムレットの豹変ぶりに驚くが、宰相ポローニアス(維田修二)は、ポローニアスの娘・オフィーリア(野村玲子)との叶わぬ恋が原因ではないかと進言する。
 ハムレットを愛するオフィーリアだが、父・ポローニアスの命令で無下に扱う。オフィーリアは愛する人の変わり果てた姿に嘆くが、そんなオフィーリアへもハムレットは「尼寺へ行け。」と冷たく扱う。
 そんなある日、劇団が城に現れた。ハムレットはその劇に仕掛けをする。王を毒殺し、自分が王に居座る劇を演出した。それを見たクローディアスは取り乱した。ハムレットとホレイショーは亡霊が言っていたことは本当だと言うことを確信した。
 芝居が終わってハムレットはガートルードに部屋に来るように言われた。部屋に来たハムレットはカーテンの陰に隠れる人影を発見する。父の仇であるクローディアスと勘違いしたハムレットはその人を殺してしまう。それはポローニアスであることを知らずに。
 クローディアスはハムレットの有り余る行動に耐えかねてイギリスに視察をしに行くことを命ずる。しかしその手紙には着き次第ハムレットを殺すようにしたためられていた。
 一方、愛する者の狂気と父の死に悲しみに暮れるオフィーリアは気が狂い、溺死してしまう。オフィーリアの兄・レアティーズは、父と妹の仇を討とうと怒りを燃やす。
 イギリスには行かずに戻ってきたハムレット。ハムレットに危険を感じたクローディアスはレアティーズと結託し、ハムレットとレアティーズの剣術試合を行うようにし向ける。レアティーズの剣先には毒を塗り、万が一ハムレットが優勢だったとしても酒の杯に入った毒でハムレットは命を落とす作戦だ。
 しかし作戦外のことが起きた。王妃ガートルードが酒を飲んでしまったのだ。そして剣術の試合中にハムレットもレアティーズも剣の毒にやられてしまう。そしてレアティーズは、死ぬ間際、ハムレットに事の真相を告げる。ハムレットはクローディアスに復讐を果たしあと、ホレイショーに事の真相を語り継ぐように言い、自らの命も失ってしまう。


●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 劇団四季ハムレットは、芝居ですが、僕がミュージカル好きになったのは、中川晃教のハムレットというミュージカルを観てからなんです。まだブログを始める前だったので記事にはなっていませんが、力強い歌と踊りが、当時の僕にとっては新鮮でした。でも正直言うと歌と踊りの印象が強すぎて、肝心のストーリーは覚えていなかったんです。もともと文学に疎い僕ですから、シェイクスピアのお話もタイトルは知っていても内容は全然知らず。この芝居を観て始めて(あらためてと言うべきか)知りました。
 シェイクスピアの作品は難しいという印象がありますが、うん、難しかった。もちろん大枠のストーリーは理解できますが、要所要所が・・・。例えば有名な台詞である「尼寺へ行け」という台詞。普通の尼寺の解釈だったらそこまでオフィーリアは嘆くかなぁ?と思っていて調べてみると、当時のイギリスで尼寺には隠語で淫売屋を現す意味もあったとか。シェイクスピアが公演したのはイギリスなのでそう言う意味を含めていたのか、舞台はデンマークだからそう言う意味はなく、本当の意味での尼寺を指しているのかは、専門家でも意見が分かれるところらしい。専門家でも意見が分かれるのなら僕ごときが理解できなくても当然なのか。ハムレットが狂気を装っているのであれば(しかも裏でポローニアスが聞いているのを知っているのだから)淫売屋として使っている方が自然だと思うけど、専門家の意見では少数派らしい。愛するオフィーリアに狂気を装っていたとしてもそこまでひどいことを言えるか、クローディアスを含め人間の汚い部分を知ってしまったハムレットが世を捨てて欲しいと本気で思って、本当の意味での尼寺と言ったというのも理解できますが・・・。
 まあ、そんなわけでシェイクスピアの作品はどう解釈していいのかわからないところもあって、僕くらいのレベルの人には、「シェイクスピアを楽しむために」のような解説本や、「こどものためのハムレット」のような簡単な本がちょうどあっているかも。ハムレットではないのですが、アニメ版のロミオ×ジュリエット(試写会の記事はこちら。)もきれいな映像で、話も単純化されていてとても面白かった。

 話がずれてきましたが・・・。そうそう、大道具が面白いんです。白い線が書かれた黒い床、横の壁も黒。それがあるシーンでは城壁に、あるシーンでは廊下に、あるシーンでは広間の壁に。。。全編にわたって黒で統一され、それぞれが観る人の想像をかき立てる。そんな装置です。
 またくだらない感想になりますが、奥行きを出すために手前が低くなるように傾斜がついているのですが、クライマックスのシーンでの死体は、当然観客から見やすいように下に頭が来るんですね。血が上っちゃって大変だろうなぁ~。って思いました。

 総じて言うと、おそらく原作に忠実に作られているのでしょうが、僕的にはちょっと普通という感じでしたね~。中川晃教のハムレットは始めてミュージカルを観たと言うこともあって感動しましたが、こちらは芝居などに慣れてしまったこともあるのでしょうが、なんか普通。好きな人に言わせるとかなりアレンジが加えられた前者は邪道なのかも知れませんけどね。




観て良かった度:●●●○○




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この記事へのコメント

neverneverland
2010年07月17日 07:01
ハムレットは,デンマーク王子の悲劇との頭書きがある通り,つまりは泣けなくてはならない芝居ですが,その點は如何でしたか.泣けましたか.

劇團四季の用ゐてゐる飜譯は,福田恆存氏のもので,その底本は,シェイクスピアの原文そのものではなく,J. Dover Wilson による校訂本で,譯文そのものは,いささか近代小説の會話風ではありますが,他の飜譯に較べ,日本語として熟れてをりますが,ハムレットの解釋としては,首を傾げざるを得ない點も無くはありません.

それでも,悲劇として,ともかく泣ければ良いのであつて,その點を御聞きしたいのですが,如何でしたでせう.確實に,泣けましたでせうか.
2010年07月17日 14:01
neverneverlandさん、コメントありがとうございます。
残念ながら、泣けるほどではありませんでした。クライマックスの衝撃はグサッとくるものはありましたが、泣けるという間隔とはちょっと違うかなぁ。泣けるという点ではロミジュリの方が・・・。個人的な意見ですけどね。

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