映画:1408号室



 予告編を観るとB級ホラー映画のように思えましたが、本国・アメリカではグリーンマイルショーシャンクの空になどを抜いて、スティーブンキング原作映画史上トップなんですって。と言うわけで1408号室を観てきました。


●ストーリー(ネタバレあり)
 作家、マイク・エンズリン(ジョン・キューザック)は、かつては父子の拘留を描いたフィクション小説などを書いていた。しかし幼い娘・ケイティ(ジャスミン・ジェシカ・アンソニー)を病で失ってからは、各地の心霊スポットを取材し、その真相を本にするようになっていた。これまで一度も本物の心霊体験や超常現象に遭遇したことはなく、噂は客寄せのためだと割り切る、少々皮肉屋の男だ。
 ある日、マイクはサンタモニカの海でサーフィンを楽しんでいた。雲一つないその日、空に浮かぶ飛行機に見とれるあまり波に呑まれおぼれてしまう。何とか岸にたどり着いたが、その日はサーフィンを切り上げる。その日、1通の手紙を受け取った。そのはがきには“ドルフィンホテル”というホテルの名前と、“絶対に1408号室に入るな”という言葉が書かれていた。
 マイクは執筆中の新作『呪われたホテルの部屋』の最後の章にこのホテルを載せることを決め、下調べを始める。すると、このホテルの1408号室に宿泊した56人全員が自殺していることがわかる。早速マイクはホテルに予約を入れるが、1408号室は今日も、明日も来年も予約ができないという。マイクは出版社に電話を入れ、弁護士に相談する。すると白人差別で訴えることができるという。マイクはなんとか出版社を通してドルフィンホテルの1408号室を予約することができた。
 宿泊する日、マイクがドルフィンホテルへ向かう。フロントを担当した女性がパソコンに“マイク・エンズリン”の名前を入力すると、“支配人を呼ぶこと”というメッセージが表示された。女性は支配人を呼ぶ。
 間もなくしてドルフィンホテルの支配人・オリン(サミュエル・L・ジャクソン)が現れ、支配人の部屋に案内される。
 オリンは56人の自殺の他、22人の自然死を遂げていること、偶然バスルームに10分間閉じこめられたメイドが両目を刺して笑っていたりしていることを告げ、再三にわたって1408号室に泊まるのを踏みとどまらせるように説得する。さらにオリンは死亡した宿泊者のファイルを見せて妥協を迫るが、マイクは鍵を受け取り1408号室へ向かう。

 1408号室に入ったマイクは各部屋を見て回る。安っぽい花の壁紙、きれいにメーキングされたベッド。バスルームもきれいにされていた。ごくごく普通のホテルだ。その様子をマイクはテープレコーダーに記録していく。一つ問題があるとすれば、エアコンが暑いことだ。マイクはフロントに修理を依頼する。しかししばらくして到着した修理工は部屋に入りたがらない。彼は部屋の外から指示するから自分で直せと言う。マイクは彼の言うとおりにエアコンのスイッチを直す。
 またもや1人になったマイク。急にラジオがなったり、使ったはずのトイレットペーパーの先端が三角に折られていたり・・・、人の気配を感じるマイク。各部屋を見て回るが、誰もいない。そして時計の表示が「1:00」にかわり、カウントダウンを始める。マイクはオリンの言葉を思い出す。「部屋に入って1時間持ちこたえた者はいない。」

 マイクはオリンの仕業ではないかと思う。彼からもらったコニャック、そうこの酒は彼は飲んでいない。この中に何か入れたんだと思う。しかし彼にふりかかる不思議な現象は幻覚には思えない。彼は扉を開けようとするがあかない。窓から助けを呼ぼうとするが向こうに見えるのは鏡に映った自分。隣の壁を叩くが、壁の向こうにいると思われる女性からはなんの返事もない。携帯は圏外。窓から下に物を落とすが、途中でなぜか消えてしまう。意を決して彼は窓の外から壁伝いに隣の部屋に行くことにする。隣の部屋までは十数歩。ところが進んでも進んでも窓がない。部屋に戻って非常口の案内図を確認するが、1408号室しかない。
 この部屋はマイクにいろいろなものを見せる。死んだはずの父親、死んだはずのケイティ。
 マイクはパソコンを持っていることを思い出す。パソコンを起動し、ネットでわかれた妻・リリー(メアリー・マコーマック)に助けを求めるが、部屋はスプリンクラーから水を出してパソコンを壊してしまう。さらに屋根が崩壊し、大量の水がマイクを襲う。
 気を失ったマイクが気がつくと病院の上だった。そうサーフィンでおぼれたサンタモニカの病院。隣にはリリーがいる。すべて夢だったのかと思うマイクは、退院し、いつものように郵便局に郵便物をとりに行く。ところがその郵便局の壁が崩れ、次の瞬間、また1408号室に戻ってきてしまった。
 リリーとケイティがいた頃の幸せな日々、ケイティや父親を失う悲しみ。そんな幻覚を繰り返し見せられるマイク。
 時計のカウントダウンはさらに進み、1時間が経過した。マイクの勝利なのか。電話が鳴り、受話器を取ると女性の声が聞こえた。その声は部屋自身だった。その声によると悲しみの幻覚はまだまだ続くという。
 マイクはとうとう音を上げる。しかしこのまま自殺したのでは部屋の思うつぼ。マイクはコニャックの瓶で火炎瓶を造り、部屋に投げつけ、自分は最後の一服をする。
 部屋はその炎に包まれ、苦しむかのように見えた。

 現実のホテルでは火災報知器が作動し、宿泊客が避難していく。消防士が各部屋を見て回る。もちろん1408号室も。消防士はそこで倒れていた男性を抱え、避難する。

 助け出されたマイクは、リリーと再び暮らすことにする。このつらい思いでのある家をあとにし、引っ越すことにした。荷物を片付けていると、1408号室に持って行ったカセットレコーダーが。火事で変形したそのレコーダーをリリーが捨てようとするが、マイクはそれを制止する。マイクがスイッチを入れるとあの時の音が残されていた。その中にはケイティの声も。。。




●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 以前、シークレット・ウインドウのテレビニュースで、スティーヴン・キングの映画は、主人公が小説家の作品はヒットすると言っていました。(正直、シークレット・ウインドウはおもしろさがわかりませんでした。)今回の1408号室の主人公も作家です。そのジンクスに則ってアメリカではヒットしたのかな。でも僕的にはいまいちでしたね~。
 最初は良かったんですけどね。他のホテルでのエピソードや、ちょい役でしたが存在感あるサミュエル・L・ジャクソン、そしてエアコン修理あたりまでは。何が起こるか全く予想できないシチュエーションだからか。
 その後、幻覚だと自分に言い聞かせ、部屋から出ようとギブアップするが出られない。どこかで観たことあるようなシーンばかり。となりのビルに助けを求めるシーンはパニック・ルームを思い出させますし、窓の外に出て隣の部屋に行こうとするが、隣の窓がないというのも、タイトルは忘れましたが観たことがあります。夢オチ?と思わせるシーンもありますが、スティーヴン・キングが夢オチを使うわけがないという安心感(?)がありますので、現実に戻ったと思いもしませんでしたし、人の悲しい記憶を何度も見せると言うのはマンガですが吸血姫美夕でも使われていました。
 原作(幸運の25セント硬貨の中の1篇)は読んでいないのでどうかわかりませんが、すべてがどこかで観たことあるんですよね。
 アメリカで人気があると言うだけあって期待していたのですが、ちょっと残念でした。ホラーに関してはやはり日本とアメリカでは開きがあると言うことなのでしょうか。

 個人的には、結局あの部屋はどうしてああなってしまったのかわからないのが不満でしたが、これに関しては賛否両論あるかも知れませんね。ところで、あのホテルのことを書いたはがきは誰が出したんだろう?そもそも56人も自殺するようなホテル、きっと有名になりますよね~。それを知らなかったマイクは調査不足なんじゃないかと思います。それと、今時カセットテープなんですかね?アナログのカセットの方が超常現象を記録できるかもしれないからと言うのがあるのかな。でも、今時カメラを持って行かないっていうのが不自然です。そもそも、冒険映画にしても、多くの人がデジカメを持っているのに、カメラが登場する映画って少ないのが不思議です。



観て良かった度:●●●○○ 3点










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この記事へのコメント

lyla<ライラ>
2008年12月17日 01:33
初めまして。lylaと申します。
先日は、ご訪問&トラックバックを
どうもありがとうございました(^-^)
よしなしごとさんは、映画に関する知識が豊富で
大変勉強になります。
スティーブン・キング原作で一番好きな作品は
『シャイニング』です。
もちろん、『シャイニング』を超える作品でないのは
言うまでもないのですが、久しぶりにお化け屋敷にでも入ったかのような脅かされ感が楽しかったので
ブログに書いてみました。
お邪魔でなければ、また拝見させてください。

それでは、失礼致しました。
2008年12月17日 02:59
lylaさん、コメントありがとうございます。
シャイニングも有名な作品ですよね。残念ながら見たことがないんですが。お正月休みにレンタルしてみようかな。
それでは今後ともよろしくお願いします。

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