映画:劔岳 点の記



 ネットでの評判が結構良かったので、観ようかどうしようか迷っていたのですが観てきました。劔岳 点の記を観てきました。


●ストーリー(ネタバレなし)
 日露戦争後の明治39年、陸軍は国防のため日本地図の完成を急いでいた。陸軍参謀本部陸地測量部の測量手、柴崎芳太郎(浅野忠信)は最後の空白地点を埋めるため「陸軍の威信にかけて、劔岳の初登頂と測量を果たせ」という命令を受ける。立山連峰に屹立する劔岳は、その険しさを前にして、多くの優秀な測量部員をもってしても、未踏峰のままであった。創設間もない日本山岳会も、海外から取り寄せた最新の登山道具を装備し登頂を計画しており、「山岳会に負けてはならぬ」という厳命も受ける。
 前任の測量手・古田盛作(役所広司)を訪ねた柴崎は、あらためて劔岳の恐ろしさを知るが、アドバイスと共に案内人として宇治長次郎(香川照之)を紹介される。新妻・葉津よ(宮崎あおい)の励ましを受けて富山に向かった柴崎は、宇治と合流、調査のために山に入ったが、謎めいた行者(夏八木勲)の言葉「雪を背負って登り、雪を背負って降りよ」以外、登頂への手掛かりすら掴めずに帰京する。
 そして翌明治40年(1907年)、測量本番の登山へ。柴崎・宇治に測夫の生田信(松田龍平)らを加えた総勢7人で、池ノ平山・雄山・奥大日岳・釼御前・別山など周辺の山々の頂に三角点を設置し、いよいよ劔岳に挑む。
 しかし、劔岳山頂までの道のりは、想像を絶していた。ガレキだらけの切り立った尾根、雪崩や暴風雨など困難に続く困難が測量隊の行く手を阻む。超常までの登山路すら、見つけられず、そそり立つ頂を仰ぎ見るばかりの日々。重さ100キロ超の三角点用の石柱と測量器具を担ぎ、粗末な装備で挑むにはあまりにも絶望的な状況宇治の卓越した山に対する勘をも疑うなど、柴崎は焦りはじめていた。はやる生田は南壁を登ろうとするが、足を滑らせ転落する。軽い怪我ですんだものの打ちひしがれる7人。自分たちは本当に劔岳を登り切ることができるのか、命を危険にさらしてまで劔岳を測量する意味はあるのか、と言う迷いが柴崎の胸中をよぎる。
 一方、日本山岳会・小島烏水(仲村トオル)らも劔岳に挑んでいたが、測量隊同様、容易には進めない状況であった。ただ、山の尾根でひたすら三角点作りに邁進する柴崎たちを見て小島は自分たちとは違う仕事に対する考え方を思い知る。
 「我々は登るのが目的だが、あなた方は登ってからが仕事だ」
 立山温泉で治療を行っていた生田は測量隊に再び合流する。各人の手紙を持ち帰りそれぞれが大切な人に思いをはせる。柴崎には古田からの手紙が来ていた。
 「人がどう評価しようとも、何をしたかではなく、何のためにそれをしたかが大事です。悔いなくやり遂げることが大切だと思います。」
 今一度、皆に仲間として結束を訴える柴崎。そびえる頂を見て何度目かの挑戦をする。
 柴崎と宇治は、行者の言葉にヒントを見出す。
 一歩ずつ進む柴崎たちは、無事に頂上に到達し、地図作りの任務を終えられるのか…。

劔岳 点の記公式サイト より抜粋







●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 久しぶりのストーリーはネタバレ無しでしたが、感想にはネタバレも含んでます。。。
 冒頭でも書いたようにネットでの評判が結構高めだったので観に行ってきました。結論から言うと、そんなに絶賛するほどの映画ではなかったと思います。
 良かった点は、自然がとてもきれい。立山の四季がホントに美しいですね。大きいスクリーンでそれを観られただけでも観る価値のある映画だったと思います。
 2点目はエンドロールが「仲間たち」となっている点。登頂間際で宇治が、私は登りたい人の手助けをするだけだと頂上に行くことを遠慮しようとしますが、柴崎がみんな仲間だからと言うようなやり取りをするシーンがあります。映画もキャスト、スタッフ、関係者隔たりなく映画を作った人はみんな仲間だという配慮なのでしょうか。
 他の方の記事を読むと実際にスタッフもキャストも何時間もかけて山を登って撮影していたそうです。そう言う意味では本当に“仲間”なんでしょうね。(ヘリは使っていないと書いている記事もあるんですが、クレジットにはヘリコプターの会社がクレジットされているので、何らかの形で使ってはいるんでしょうね。)
 ちなみに公式ホームページにはクレジットが(たぶん)全部載っています。これ映画ファンにとっては嬉しいですよね。ちょい役とかで出ている人「あの人誰だっけぇ~?」って思っても普通の公式ページにはちょい役まで出ていないし、プログラムには書かれている場合もあるけどちょい役まで書かれていないこともある。
 フィルム・コミッションや協力まで書かれているから、「あ~、あそこで撮影したんだ。」なんて知ることもできますし。この映画のようにクレジットが全部観られると映画ファン的には嬉しいんですけどね~。

 ストーリー的には、なんか淡々と進んでいくのでそれほど感動はしなかったのですが、柴崎のリーダーや、宇治の謙虚さはかっこよかったです。香川照之って役者の幅が広いですね。キャストの話になったので、もう一人。松田龍平。僕が嫌いな役者の一人です。なんかこの人観ているとイライラするんですよ。実際に映画館で観た映画では悪夢探偵とか、恋するマドリとかありますが、なんかイライラ。劇中で女の子が生まれたというストーリーでしたが、実生活でも女の子が生まれたようで、おめでとうございます。
 ところで劔岳の測量をすることがどうして防衛になるんだろう?三等測量点がなくても、それほど防衛に影響するとは思えないのですが。。。測量に詳しいおりましたらコメントください。m(_ _)m 
 なんか、とりとめのない感想になってしまいましたが・・・。DVDでいいやと思っている人がいましたら、できればBlu-rayで観ることをオススメします。



観て良かった度:●●●○○ 3点 最低1点、最高5点






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この記事へのコメント

nana
2009年08月10日 18:48
よしなさん今晩は、海だけじゃ芸がないので山の話でもと拝見しましたが、映画とはいえ山に登る人たちはしんどいだろうなーと思ってしまいます。でも山の写真は美しく十分に楽しめます。写真で満足し旅行に行ったり、山に登った気分になるnanaに妻があきれ返って今では誘うことを諦めていますから。
 コメントが脱線してすみません。
2009年08月10日 20:46
nanaさん、こんばんは。
山、登りたくなりましたね~。でも僕は体力ないので鎌倉散策がやっとです。(汗) 一度は富士山に登りたいと思いますが5合目が精一杯。登山じゃないじゃん!とどつかれそうですが。。。
nana
2009年08月10日 22:38
よしなさん寝る前にちょいと覗いたらやはり。富士山は若い時に一度だけ登りました。当時は裾野から歩き8合目で一泊したと記憶しています。下山は須走りを本当に走って下りブレーキ代わりに棒を股にはさんでいたので後日「痔」から出血して苦しんだのを思い出しました。20代の懐かしい思い出です、有難う御座います。
2009年08月11日 02:14
nanaさん、またまたコメントありがとうございます。
ブレーキ代わりに棒をまたに挟むという光景がよくわかりませんが、nanaさんは富士山に登頂されたんですね~。うらやましいです。
keyakiya
2009年08月11日 08:00
立山一帯の自然がとても美しく描かれていました。居ながらにして、この美しさを味わえるんですから、これは感謝です。
新田次郎さんの原作は、淡々と測量の仕事をこなしているようで、
先人達の苦労に頭が下がります。映画ドラマは少し吹っ飛ばしたようで頼りない感じでした。
長次郎の謙虚さが、美しく思いました。
劔岳には、「長次郎谷」があります。
見事な雪渓です。
masya
2009年08月11日 10:00
「八甲田山」のカメラマンだったんですね。昔、バラエティー番組でコント出演してたようです。
カメラマン出身ということで風景は間違いなくきれい!「こうやって撮るといい写真になる」の手本ですね。
撮影中、景色が良くってカメラを回し過ぎ、フィルムの尺が足りなくなったんだそうです。
立山周辺、東京からのアクセスはかなり良くないですが、何度行ってもいいところ。また行きたくなるところです。
松田龍平。「蟹工船」の演技は評価されてるようです。自分は弟の翔太くんの方がCMやドラマで露出が多い分好きですけど。(「イキガミ」は、まずまずな映画でしたよ)
2009年08月11日 11:53
●keyakiyaさん、コメントありがとうございます。
keyakiyaさんは原作も読まれたんですね。本では美しい情景が見られないでしょうが、きっと映画では盛り込めなかったドラマが魅力的なんじゃないでしょうか。
長次郎の謙虚さはホントに美しかったです。

●masyaさん、こちらにもコメントありがとうございます。
いろいろアクシデントがあったようですね。フィルムが足りなくなるのもそうですが、誰も脚本を現場に持って行ってなかったとか。少しでも荷物を減らしたかったんでしょうね。つらいけど楽しい現場だったんじゃないでしょうか。
masyaさんは立山に行かれたことがあるんですか。いいですね。一度は行ってみたいです。雪山登山は無理ですが。。。
nana
2009年08月11日 21:22
よしなさんすみません、keyakiyaさんや、masyaさんのコメントが本当ですよねー。山の事や映画は最近見ていないのにコメントを軽い気持ちで書いてしまいました。富士山の須走り下りの話ですが、ウン十年前に富士登山に金剛杖を求めて同僚数人で一泊で登り、下山のときは競争しながら火山灰の場所を金剛杖を股に挟んでブレーキ代りに数時間?だったかなと記憶していますが危険ですから現在はどうなっていますか。
 よしなさんの記事を見ているうちに知人と勘違いして気軽に何でもおしゃべり感覚になっているみたいですみません。
2009年08月11日 23:59
nanaさん、こんばんは。
nanaさん、もう知人ですよ。気にしないでください。
僕ももう少し体力があれば登山とかいろいろ行きたいんですけどね~。
これからも気軽にコメントくださいね。
2010年02月20日 17:08
TB有難うございました。
この映画を見ていると、自分の生き方
人生について自問自答してしまいました。
何をしたかではなく、何のために…
映画で語られる言葉も胸に突き刺さりました。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
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