劇団四季:鹿鳴館
今回は劇団四季のストレートプレイ、いわゆるお芝居なんですが、三島由紀夫原作の鹿鳴館を観てきました。
仕事もプライベートも何かと忙しく、9月に観たのに記事にしたのはもう10月も半ば。公演も終わってしまいました。。。
●ストーリー(ネタバレあり)
時は明治19年。鹿鳴館では毎晩のように舞踏会が催されていた。11月3日天長節、この夜の舞踏会を執り行うのは内閣の大臣を務める影山伯爵(日下武史)だった。
この日の昼頃、影山伯爵の妻である朝子(野村玲子)は、屋敷に遊びに来ていた友人・大徳寺侯爵夫人・季子(中野今日子)から、ある頼み事を頼まれる。それは季子の娘・顕子(岡本結花)の恋を成就させる手助けをして欲しいというのだ。相手の名は清原久雄(田邊真也)という。反政府派の自由党リーダー、清原永之輔(山口嘉三)の息子だ。
その名を聞いた朝子は愕然とする。かつて新橋の名妓だった朝子は清原永之輔と恋仲になり、その間にできた子が久雄なのだ。しかも季子の話では、今夜鹿鳴館を自由党の壮士たちが襲撃し、その混乱に乗じて久雄は政敵である景山男爵を暗殺しようともくろんでいるというのだ。
朝子は十数年ぶりに実の息子である久雄と対面する。久雄は目の前にいる女性が生みの親とはつゆ知らず、自分を捨てた母への恨み、父・永之輔への屈折したお思いを吐き出す。
ついに朝子はこらえきれなくなり、久雄に自分が生みの親であることを暴露する。しかし久雄の口から出た言葉は思いもよらないものだった。「僕が今夜暗殺しようとしているのは、僕の父なんです。」久雄が暗殺しようとしていたのは朝子の夫・景山男爵ではなく、実の父親である永之輔だったのだ。
久雄と別れた朝子は女中頭・草乃(坂本里咲)を使いに出し、清原永之輔を呼び寄せた。息子の計画を防ぎ、かつての恋人の命を救うためである。20年ぶりに再開する朝子と清原。2人の心にはかつての思いが戻ったのもつかの間、朝子は永之輔に今夜の鹿鳴館襲撃を取りやめて欲しいと懇願する。
鹿鳴館襲撃の計画が漏れていたことに驚いた永之輔だが、一度男が決めたことを曲げることはできないと、朝子の申し出を断る。
それを聞いた朝子は「もし私が生まれてはじめて、夜会へ出たとしたらどうなさいます?」今まで和装で通してきた朝子が、初めて洋装をまとって鹿鳴館の夜会に出るというのだ。もし襲撃が行われれば、男爵の名誉だけでなく、朝子の名誉も怪我されることになる。
それを聞いた永之輔は襲撃の計画を取りやめる約束をする。かつて本気で愛した者同士の固い約束だった。
景山が帰宅した。慌てて永之輔はその場を去っていく。朝子もまた木陰に身を隠す。
景山は腹心・飛田(志村要)を連れてきた。2人の話を影から聞く朝子。なんと久雄を利用して清原永之輔を暗殺を企んだのは、なんと景山男爵だったのだ。政治的暗殺ではなく、家庭的な事件に見せかけて、景山の政敵・永之輔を暗殺しようというのだ。
我慢できずに朝子は夫の前に出た朝子は、「今夜私は夜会に出ます。そうして壮士の乱入はございません。」そう言い切る。
それを信じた景山は草乃を呼び出し、朝子に何があったのかを聞き出す。そして次なる計画を実行に移す景山。
その夜、国外からの賓客を招き、舞踏会が開かれようとする鹿鳴館で、誰よりもきらびやかなローブ・デコルテを身にまとった女主人 朝子の姿があった。季子らは、初めて様相をまとったとは思えないと朝子を褒め称える。
誰の血が流れることもなく、若い二人が結ばれ、夜会はつつがなくその幕を下ろすはずだった。しかし優雅な円舞曲の調べの裏側では、少しずつ運命の歯車が狂いだしていた。
誰もが踊りに夢中になっている中、壮士の襲撃があったのだ。それは景山の命を受け、飛田が集めた自由党に扮した偽物の壮士たち。そこに現れたのは清原永之輔。永之輔は草乃に「壮士たちの襲撃があり、止めるために来て欲しい。」と言われたのである。景山の命で草乃が動いたのである。
計画の中止を約束したのに、その約束を破ったと思った久雄は、そんな父親を許せない。事前に景山から手渡されていた銃を片手に父・永之輔のもとへと向かう。
そして、銃声が響き渡る。
その銃声を聞いた朝子はその場に崩れる。かつての恋人・永之輔の命がなくなったのだ。
しかし、その場に現れたのは永之輔だった。襲撃を受けた永之輔は実の息子である久雄だとは気がつかずに反撃したのだ。実の息子を失った永之輔と朝子、心より愛していた久雄を失った顕子。政敵の暗殺に失敗した景山男爵。
誰もが複雑な思いを胸に抱きながら幕が下ろされる。
●感想、思ったこと(ネタバレあり)
日下武史さんと野村玲子さんなどなど、ストプレにはなくてはならないメンバーが惜しみなく投入された鹿鳴館。志村要さんはブラックコメディのオフステージを見て以来親近感がわいてしまい、舞台の上とオフステージとのギャップを思うと、志村さんが登場するといつも笑っちゃいそうになります。
ストーリーは・・・。やっぱりストプレは難しい。最初は難しいことなく進んでいくのですが、後半はいろんな人の思惑が複雑に絡み合って。。。表面上のストーリーはもちろんわかるのですが、各々の登場人物の気持ちになってみると、だんだんこんがらがってきてしまいます。
終わった後、後ろのカップルの男性も「ん~~、むつかしぃ」とつぶやいていました。女性の方はそれに対して何も答えていませんでした。一般的に複雑な人間模様を理解するのは女性の方が得意なので、そのカップルの女性は理解できていたのかもしれませんね(笑)。
と言ってもつまらなかったわけではなく、野村さんやそれを取り囲む俳優陣。特に朝子と景山男爵との対話にはなぜか釘付け。セットや衣装も美しく、女性たちの様相はホントにきれい。愛情、信頼、裏切り・・・。夫婦、政治、恋人の駆け引き。どれをとっても目が話せないんですよね。
すべてを理解できませんでしたが、観てよかったなと思うお芝居でした。
| 観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点 |
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時は明治19年。鹿鳴館では毎晩のように舞踏会が催されていた。11月3日天長節、この夜の舞踏会を執り行うのは内閣の大臣を務める影山伯爵(日下武史)だった。

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