ミュージカル:コーラスライン



 またまたミュージカルネタです。今回も劇団四季です。ミュージカルコーラスラインです。



●ストーリー(ネタバレあり)
 ショービジネスの街ブロードウェイで、新作ミュージカルのコーラスダンサーを選ぶオーディションが行われている。
 最終選考に残ったのは17人が1本の白い線の上に並んでいる。コーラスライン。コーラス、つまり役名をもらえないキャストたちがこの線よりも前に出ないための境界線、つまりメインキャストとコーラスとの境界線だ。
 演出家のザック(深水彰彦)は彼らに名前と年齢、出身地を聞いた後、こう問いかける。「履歴書に書いていないことを話してもらおう。君たちがどんな人間なのか。」と。

 4歳の頃、姉さんのレッスンにくっついてレッスン場に通っていたマイク・コスタファローネ(斎藤洋一郎)は、姉さんが休んだ日に自分が踊って見せた。姉さんのレッスンを見ていただけでいつの間にか姉さんよりもうまく踊れるようになっていた彼はその日からダンサーを目指すようになっていた。
 15歳でストリップバーでアルバイトをしていた経験をもつダン・カー(松浦勇治)は、今では26歳。妻と2人の子供がいるが稼ぎがない。
 サンフランシスコ出身のマギー・ウィンズロウ(和田侑子)は母親と父親がいがみ合う複雑な家庭環境の中で育った。彼女にとってバレーはつらい生活の中の、一時の安らぎの場だった。
 ニューヨークのチャイナタウン出身コニー・ウォング(石倉康子)は小さい頃から背が低く、それがコンプレックスになっていた。30歳を超えても子供の役しかもらえない彼女。
 グレッグ(道口瑞之)のユダヤ名は、ロシュメル・レヴ・ベン・ヨーコフ・マイヤー・ベケンシュタイン。ホモセクシュアルだが、それを最悪だと思っており、ゲイは一生クズで終わると言うことだと信じている。
 シーラ・ブライアント(増本藍)は小さい頃からダンサーだった母親にバレエを見せられ、5歳でトゥシューズを履いた。父親は結婚するなり母親にダンサーをやめさせ、挙げ句の果てには浮気をしてしまう。そんなシーラもバレエがつらい現実から抜け出せる唯一の時間。彼女にとって稽古場こそが我が家なのだ。
 ボビー(横山清崇)は一見上流階級の家に生まれた。しかし大企業に勤めていた父親はアル中になり、母親はギャンブルに夢中。彼は自殺を考えていたほどだが、「死ぬ前にもう死んでいるようなものだ」と気がつき、今を生きている。
 ビビ(上條奈々)はもっとかわいく生まれたかったと思っており、母親を恨んだこともあった。きれいになりたいという思いが彼女をバレエに向かわせていた。
 ジュディ・ターナー(恒川愛)は、父親が失業して町から町へと点々としていた。おっちょこちょいの彼女はバレエのオーディションを見逃してしまうが、いつも明るい女の子。
 リチー・ウォルターズ(西尾健治)は高校までは何でも一番で学校のスターだった。特待生として入学した大学を卒業後は幼稚園の先生になる。今はダンサーだ。好きな仕事だが、正直言うと将来に不安を感じている。
 音痴のクリスティン(染谷早紀)はダンスには誰にも負けない自信がある。その夫のアル(菊池正)はかなりのオーディションを受けており、ザックとも顔見知りだ。
 ヴァル(石塚智子)はタップとアクロバットを7年やりこみ、18歳になるのと同時に単身ニューヨークに渡ってオーディションを受けまくった。ダンスには自信があるがペチャパイで顔もかわいくない。オーディションの採点表にダンス10点、ルックス3点と描かれていたのを見て整形手術を受ける。その後は今ではいろんな仕事が入ってくる。
 マーク(玉井晴章)は子供の頃から父親の医学書を読むのが好き。ある日、自分の体からミルク状の液体が出てきたのを医学書で調べ、淋病と勘違いしてしまう。
 ポール(田邊真也)はプエルトリコ人。映画好きの父親の影響でミュージカルに憬れ、16歳でダンスを始めた。男っぽくなれないことに悩んでいたが、ホモ・ショーに出演するアルバイトをはじめる。ところがある日親にばれてしまう。
 ディアナ(熊本亜記)は興奮すると舌を出すクセがある。女優を目指していたが演技の授業で劣等生のレッテルを貼られてしまい、独学で女優になった。
 そしてザックのかつての恋人で、スターへの階段を踏み外し、もう一度やりなおそうと戻ってきたキャシー(坂田加奈子)。


 躊躇しながらも、一人一人が自分の人生を語りはじめた。自分の人生では誰もが自分自身が「主役」であり、境遇も悩みもそれぞれである。

 練習が再開された。最終選考に合格できるのは男性4人、女性4人だけだ。厳しいオーディションに合格しても彼らが手にできるのはコーラス。無名の脇役だ。ザックは彼らに「君たちはスターを彩る額縁、誰も僕の目を惹いてはいけない。」と言い聞かす。
 その練習でポールが足を痛めてしまう。全員が心配そうに集まり手を貸す。みんながライバル、そんなオーディションの中で共に舞台を目指すみんなの中に仲間意識が生まれていたのだ。
 助手のラリー(景山徹)らがポールを病院に連れて行くが、残された者にこう問う。「もし、今日を最後に踊れなくなったらどうする?」
 あまりにも酷な質問に動揺が走る。ザックの問いかけに反発しながらも、舞台への情熱を再確認するダンサーたち。

 誰かが答える。「悔やまない 選んだ道がどんなにつらくても全てを捨てて 生きた日々に悔いはない」

 そして、最終結果が発表される。





●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 あまりにも有名なミュージカル・コーラスライン。でもどんな内容か僕は全く知らないでの鑑賞です。
 チラシを見てもこのページの上に貼り付けている劇団四季のプロモーション映像を見てもわかるとおり、内容を全く知らない人が観たら明るいミュージカルなのかなぁ?って思いますよね。でも実際はかなり重い内容です。音楽を交えたミュージカル仕立てではありますが、内容はストレートプレイに近いです。正直言って彼らの話を聞いているのは結構つらかったです。「まだ○人も残ってるよぉ~。」って。
 しかもこの作品2時間25分、休憩無しなのでおしりも痛いし。。。

 でも最後の“ワン(フィナーレ) ”での歌とダンス。これを見るために2時間辛抱したんだ!と思いました。一人ひとりの悩みや境遇を聞いたからこそラストのこの1曲がこんなにも魂がこもっていて、輝いているんだ!これだ!と心の中で叫びました。
 つらいなぁと思いながらも聞いていた17人の人生を聞いて役の人たちは仲間意識が生まれてきますが、そんな舞台の上のみんなと同じように観客の僕らもまた舞台にかける情熱を持ち、仲間意識が生まれていたんだなぁと思います。
 観た人の感想を見ると、自分の人生を見直して・・・とか、後悔しないで生きる・・・とか書いている人も多いのですが、僕はそんな難しい感想は持ちませんでしたし、人生について考えるなんてことも思いませんでした。ホントにラスト1曲のためにすべてがあったんだという感想だけです。
 ストーリーがわかっていても、曲を知っていても、おそらくラスト1曲だけを見ただけだとこんなに感動しなかったと思います。それまでの2時間の過程がこれほど大事なんだなぁと不思議な感覚に襲われました。

 この曲を聴いたあとは、コンビニでヱビスビールを買って帰りました。ヱビスビールのCMって、この曲だったんですね~。

p.s.
 ヴァル、“整形外科”のことを“形成外科”と言っていたなぁ。そういうものなのかな?と思っていたら他の人は“整形”と言っていたので石塚さんが間違えたのかなぁ。






観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点











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