美術館:THEハプスブルク @ 国立新美術館




 先週久しぶりに仕事で外出の用事があり、そのまま不帰社にして国立新美術館で行われているTHEハプスブルク展を見に行ってきました。
 無知な私は“ハプスブルク”がなんなのかも知りません。美術館の名前なのか、画家の名前なのか。そんなことも知らずに大雨の中(しかももちろんスーツ)、国立新美術館に向かいます。(金曜日は20時までなので、仕事帰りでも大丈夫なんです。)
 結論から言えばヨーロッパ随一の名門王家と言われている貴族の家系なんですって。

 前回見に行ったルーブル美術館展はもう烏の行水のよう、満員電車の中から絵を見ているよう。でも今回は夜とはいえ、土砂降りの平日。若干すいていますが、ガラガラというわけでもありません。でもこのくらいのこみようならば不自由なく堪能できる混雑でした。

 今回のTHEハプスブルク展は全116展。そのうち絵画は78点。工芸と武具が38点。絵画のうち3点は、明治天皇が皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に友好のしるしとして贈った画帖で、140年ぶりに日本に戻ってきた作品です。



フランツ・クサファー・ヴィンターハルター《オーストリア皇妃エリザベート》
1865年 油彩、カンヴァス 国家家財管理局 宮廷家財庫 ウィーン家具博物館蔵
©Bundesmobilienverwaltung - Hofmobiliendepot Möbel Museum Wien
 最初は“ハプスブルク家の肖像画”ということで皇帝や王妃など8点の作品が。中でも目玉作品の1つである《オーストリア皇妃エリザベート》は圧巻。
 フランツ・ヨーゼフ1世が見合いをしたそうなんですが、その見合い相手ではなく見合い相手の妹に心を奪われてしまったそうです。その相手がこのオーストリア皇妃エリザベート。当時28歳のころの肖像画。



グイド・カニッチャ《クレオパトラの自害》
 次はイタリア絵画ということで27点。イタリア絵画ってどれも目が死んでいる。だから見ていてつまらない。右の《クレオパトラの自害》は自害したクレオパトラを侍女たちが悲しむというシーンなのですが、表情は悲しんでいても目は悲しんでいない。というか目からは何も感じられない死人のような目です。構図もおかしくって、毒蛇に噛まれて自害したそうで、絵もヘビがクレオパトラの腕を噛んでいるシーン。それを侍女たちが取り囲んでいるんです。今まさにヘビが噛んでいるならば侍女たちは噛まれるのを見守っていたと言うことになります。なんかおかしいと解説を読むと、最初はクレオパトラだけが描かれていたのをあとから侍女を描きたしたそうなんです。
 ちなみにクレオパトラ7世は最後の女王で、後の皇帝となるオクタヴィアヌスの屈辱を拒んで自殺したそうです。



ルーカス・クラナッハ(父)《洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ》
1530年代 油彩、板 ブダペスト国立西洋美術館蔵
©Szépművészeti Múzeum Budapest
 次はドイツ絵画。ドイツの絵画って他のヨーロッパに比べてちょっと独特かも。
 ユダヤの王ヘロデの継娘であるサロメ。洗礼者ヨハネの首を求め、ヘロデがその願いを聞き入れたそうです。美しい服に身をまとったサロメが生首を持つ姿は対照的。おぞましいシーンではありますが、観るものをどことなく惹き付けます。
 ちなみにショップではこの絵の絵はがきが売られていました。けれど部屋にはあまり飾りたくない絵ですよね。


 特別出品の画帖や絵巻はとても混んでいてなかなか見られなかったので遠くからちょっと見ただけ。工芸と武具も見ていておもしろさがわからないのでスルーです


ディエゴ・ベラスケス《白衣の王女マルガリータ・テレサ》
1656年頃 油彩、カンヴァス ウィーン美術史美術館蔵
©Kunsthistorisches Museum, Vienna
 次はスペイン絵画。
 今回の展示の目玉の1つである《白衣の王女マルガリータ・テレサ》。スペイン王フェリペ4世の王女で、神聖ローマ皇帝レオポルト1世の皇后。1666年にレオポルト1世と結婚するが1673年に4人目の子を産み、1673年に21歳の若さで他界。血族結婚の繰り返しのため。
 この絵を見たのは初めてですが、ルーヴル美術館展で、4歳の時の肖像画を見ているような気がする。作品集買っておけば良かったなぁ。



ディエゴ・ベラスケス《皇太子フェリペ・プロスペロ》
1659年 油彩、カンヴァス ウィーン美術史美術館蔵
©Kunsthistorisches Museum, Vienna
 同じくスペイン画ですが、同じ作者(ディエゴ・ベラスケス)の《皇太子フェリペ・プロスペロ》。これも今回の展示の目玉の1つ。2歳の頃の肖像画ですがこの2年後に亡くなってしまいます。病弱でスカートなどについている鈴は病魔から身を守るための魔除けだそうです。



ハンス・フォン・アーヘン《鏡を持ってふざける男女》
 最後はフランドル・オランダ絵画。フランドルとはあまり耳にしない言葉ですが、日本ではよくフランダースと言えば聞いたことがある人も多いでしょう。、オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域のことだそうです。
 今回の作品の中では珍しく表情豊かだったので印象に残りました。



ピーテル・デ・ホーホ《女と子供と使用人》
 フェルメール展でファンになってしまったピーテル・デ・ホーホの作品。フェルメール展で見たことがあるような気がするのですが、検索しても出てこない。フェルメール展では《女と子供と召使い》として紹介されていたようです。


 前回のフェルメール展ルーブル美術館展のような特に惹き付けられる絵が少なかったのですが、なんか忙しい師走の中で癒された2時間でした。美術についてよくわからない僕ですが、たまには美術館もいいですよ。



p.s.
 クリアファイルと絵はがきを購入しました。来年も今年に続いて信念のプレゼントイベントを行う予定すので、ご応募お待ちしています。ちなみに、今年の当選確率は50%以上という高確率でしたので。。。





※1/7までの期間限定キャンペーンです。実際の送料は注文時にご確認ください。




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この記事へのコメント

2010年01月11日 22:34
ご無沙汰しております
引っ越しを契機なんだか忙しくて
PCの前に座る機会が少なくなってしまいました
ハプスブルク家!?
私は、よしなさんと逆で高校時代にさんざん耳にした名前でしたので
ずっと行きたい行きたいって思っていましたが
近所からちょっと遠くなってしまったので
結局行かずじまいです><。
プレゼント企画ですか?楽しみにしています!(笑い
2010年01月12日 00:45
瀧さん、こんばんは。ご無沙汰しています。
引っ越しされたんですか。新しい環境はいろいろ大変でしょうね。
プレゼント企画は去年より規模を縮小して(笑)の開催です。ハプスブルク展の絵はがき&クリアファイルもありますので、ぜひ応募してください。
今年もよろしくお願いします。
西田
2010年08月09日 16:01
初めまして。 ハプスブルグ家の展覧会には
行きました。混んでいました。
エリザベートが好きだったジェルボーのチョコレート
は高いけど 美味しかったです。東京にジェルボーが
初出店です。 フェルメールは大好きな画家です。
来年にはbunkamuraで地理学者が初公開になります。
今年はオルセー美術館展とマネとモダン パリ展に
行きました。両方とも すごく良かったです。
2010年08月09日 17:02
西田さん、コメントありがとうございます。
ジェルボーのチョコレート、高いですよね~。とても手が出ませんでした。
オルセー美術館展とマネは行ってないんです。オルセーはいよいよ来週までですね。ちょっと時間作れなさそうです。友達も良かったと言っていたし、残念です。。。
西田
2010年08月09日 21:57

こんばんは。

ジェルボーのチョコは板チョコで1枚1500円でした。
オルセー美術館展もマネも行けないのですか? 残念ですね。
オルセーとマネ展では図録を買いました。
オルセー展ではゴッホの星降る夜の他にはモネやシスレー、
セザンヌ、全然知らなかったジョルジュ レメンのハイストの浜辺が
気に入りました。マネ展では1番有名で人気の
すみれの花束をつけたモリゾは最高でした。
他には知らなかったジェームズ ティソの舞踏会が
気にいりました。知らなくても良い画家がいると
感心しました。 両方とも見るのに2時間ちょっと
かかりました。 2007年にフェルメール 牛乳を
注ぐ女とオランダ風俗画点は行きましたが
フェルメールの1枚だけが 人気で他のは
いまいちでした。 7点が出展されたフェルメールは
迷ったあげくに混むと思って行きませんでしたが
今 思うと行っておけば良かったと後悔しています。
2012年にはすでに真珠の耳飾りの少女が来るので行きたい
と思います。マウリッツ ハイス美術館 蔵ですが
もう1枚の見たいデルフト眺望(マウリッツ ハイス美術館蔵)
がくるか期待しています。 


2010年08月11日 11:37
西田さん、詳しい解説ありがとうございました。
西田さんのコメントを読んで行きたくなってしまったので、美術館のホームページを改めてみてみました。さらに行きたくなっちゃいましたよ~。有給休暇とっちゃおうかなぁ。

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