映画：かいじゅうたちのいるところ

今回はかいじゅうたちのいるところを観てきました。 　モーリス・センダック原作で、各国に翻訳されて世界で2,000万部を売り上げたという20世紀最高と言われる絵本の実写映画化だそうです。

●ストーリー（ネタバレあり）

　母親(マーク・ラファロ)と姉(ペピータ・エメリッチズ)の３人で暮らすマックス(マックス・レコーズ)はやんちゃでちょっとわがまま。でもとても寂しがり屋で傷つきやすい心を持つ少年。
　ある日、マックスは庭や道路に積もった雪に大はしゃぎ。雪を掘って家を造り、雪の玉を作ります。その玉を姉やその友達にぶつけ、雪合戦を始めます。姉やその友達も反撃、マックスは雪の家に逃げ込みますが彼らに壊されてしまいます。
　マックスはせっかく作った家が壊されて半べそをかいてしまいます。友達たちを止めてくれなかった姉にかんしゃくを起こしたマックスは姉の部屋やベッドを雪でぬらして仕返しをします。ちょっとやり過ぎたことを反省したマックスは母親と姉の部屋を掃除します。
　その夜、母親は恋人(マーク・ラファロ)を連れてきます。構ってもらえないマックスは寂しくなり母親に反抗します。「もうあなたをコントロールできない！」と言われたマックスは泣きながら家を飛び出し、係留されていた小舟に乗って海へとこぎ出します。
　しばらくたってマックスがたどり着いたのは不思議な島。誰かいないかと森を歩いていると人の声が聞こえた。マックスが近づくと、しかしそれは人間の声でなかった。それは見たこともない世界、そして“かいじゅう”たち。
　そのかいじゅうたちはマックスを食べようとするが、自分は王様だと言い、ピンチを切り抜けます。
　穴掘りが得意のアイラ(フォレスト・ウィテカー)、気分屋のジュディス(キャサリン・オハラ)、目立ちたがり屋のアレキサンダー(ポール・ダノ)、頭が良くて頼りになるダグラス(クリス・クーパー)、そしてマックスと意気投合したキャロル(ジェイムズ・ガンドルフィーニ)と、キャロルの恋人だったＫＷ(ローレン・アンブローズ)。
　ＫＷが出ていってしまい、キャロルはみんな一緒に暮らしたいという夢を持っています。寂しさを隠せないキャロルは寂しさのあまり家を飛び出したマックスと同じ境遇。マックスはそんなキャロルと意気投合します。キャロルは自分だけの秘密の場所にみんなに内緒でみんなが一緒に住む村の模型を作っていました。それを見たマックスはある一大計画を思いつきます。それはみんなで巨大なお城を作り、そこでみんなで暮らすという計画。キャロルやみんなが協力してマックスの設計したお城を作り始めます。
　お城もほぼ完成に近づきますが、マックスは自分勝手な命令を出すようになります。キャロルはこんな状態を何か違うと思い始めます。自分が夢見た生活とちょっと違うキャロルはだんだん苛立ちをつのらせていきます。そんなキャロルを見ていたマックスは自分の部屋が欲しいと言い出します。しかしそれはキャロルの逆鱗に触れてしまいます。みんなで一緒に暮らすのに、自分の部屋が欲しいと言うのはどういうことだ。しかもその時、マックスは多さまではないと言うことがばれてしまい、キャロルとマックスは大げんかになります。
　マックスは「もうキミをコントロールできない！」と怒鳴ります。自分が母親に言われた言葉を言ってしまったマックス自身も傷つき、家に帰ることを決意します。
　キャロル以外はマックスを見送りに来ます。「今までで食べなかった王様は初めてだ。」誰かが言います。
　その時キャロルは秘密の場所に行きます。かんしゃくを起こして壊してしまった模型にマックスからのメッセージが刻まれていました。それを見たキャロルは走ってマックスの後を追いかけます。船出のぎりぎりでマックスを見送ることが出来たキャロル。
　一方、家についたマックスは、母親に優しく抱きかかえられます。

●感想、思ったこと(ネタバレ少しあり)

　goo映画には「子ども向けの内容ではあるが、大人の胸にもクリアに響く物語。」と記載されていて、子供向けなんだぁと思いながらも鑑賞。でも、正直後半はよくわからなかった。
　前半は完璧だったと思うのですが。始まってすぐ、マックスが怪獣になったように犬を追い回したり、雪合戦や雪の家を壊されて姉に八つ当たりするシーン、そして反省して母親と掃除するシーン。母親に反抗して家出するシーン。すべてがマックスの気持ちが解るし、感情移入してしまいます。
　島について不思議な世界に入り込み、これからどうなるんだろう？という期待感、そして森や砂漠の美しさ。着ぐるみとＣＧを組み合わせた表情豊かなかいじゅうたち・・・。そこまではホントに完璧だった。

　でも、それからが・・・。残念ながら感動するポイントがわからず、僕的には残念な作品でした。

観て良かった度：●●○○○ ２点　最低１点、最高５点

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• モーリス・センダック(原作)
  
• スパイク・ジョーンズ(監督)
  
• キャサリン・キーナー(マックスの母親 役)
  
• マーク・ラファロ(母親の恋人 役)
  
• クリス・クーパー(ダグラス 声)
  
• ジェイムズ・ガンドルフィーニ(キャロル 声)
  
• キャサリン・オハラ(ジュディス 声)
  
• フォレスト・ウィテカー(アイラ 声)
  
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