ミュージカル:エビータ




 今年2回目のミュージカルは劇団四季のミュージカルエビータを見てきました。




●ストーリー(ネタバレあり)
 1952年7月、アルゼンチン大統領の夫人・エバ・ペロン(野村玲子)が享年33歳で死去。彼女の棺は厳かに運び込まれている。
 エバの国葬では国民は希望を失い悲嘆に暮れているが、その傍らには冷ややかな目で眺めているチェ・ゲバラ(芝清道)の姿があった。彼はエバ・ペロンことエビータは、祖国アルゼンチンの民衆の期待を裏切って自分一人栄華をものしてこの世を去った。こんな葬儀はサーカス、猿芝居だと歌う。

 エビータは1919年5月7日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスから240kmはなれたバンパと呼ばれる草原地帯の村に生まれた。名前はエバ・マリア・ドゥアルテと名付けられた私生児だ。
 私生児とさげすまれ、貧困の惨めさをいやと言うほど味わって育った彼女は、中流階級を敵視するようになってきた。1926年、父親が死去するも私生児である彼女は葬儀に参列できず、中流階級への敵視は根強いものとなる。そして富と名声に憬れ、首都ブエノスアイレスに憧れるようになる。
 1934年、15歳になったエビータは、ナイトクラブで知り合ったタンゴ歌手・マガルディ(渋谷智也)を半ば脅すように説得し、ブエノスアイレスへと出てきた。その後マガルディと別れ、エビータは男をとっかえひっかえ、人生の階段を登りはじめる。
 ラジオを通して一躍スターとなったエビータは、社交界にも出席するようになる。福祉大臣ホアン・ペロン(金田俊秀)と意気投合する。
 当時牛肉や穀物の輸出が盛んでそれなりに豊かであったものの政府はイギリスに牛耳られていたアルゼンチン。そんな不甲斐ない政府に苛立ちをつのらせる軍人の中にクーデターを企む者もいた。その中でペロンもそのうちの一人であった。
 ホアン・ペロン、1895年生まれ。陸軍士官学校出身で20歳の時にはすでに中尉であった。
 ペロンのアパートに向かうエビータ。アパートにはペロンの愛人であるミストレス(高木美果)がいたが、エビータは彼女を追い出し、自分の居場所を作る。
 貧しい暮らしを知っているエビータの戦略でペロンは貧しい層つまり労働者たちの心を掴むことに成功し、1946年、とうとうペロンは大統領に就任。エビータも念願のファーストレディの座を手に入れる。
 ペロンと共に大統領官邸カサ・ロサーダのバルコニーに立ったエバは、栄光の絶頂にいた。

> 今日 みんなが願うものは ただひとつ
> 今まで変わらず 結びあってきた絆
> それは愛だけ
> 友にいて仲間たち・・・
 感極まって続きを歌えないエビータに変わって群衆は続きを歌う。

> 嵐すさぶ日も 抱きあい
> 苦しみ分け合った 仲間たち

 しかしチェはエバに疑問を投げかける。

 エビータは「虹の歴訪」と称してヨーロッパ各地を国際親善訪問する。どこの国も暖かく向かえてくれたが、イギリスだけは違った。
 帰国したエビータは社会援助財団、通称エバ基金を設立し、金持ちや貴族からは容赦なく金を取り立て、貧しい人々にばらまいた。貧困層からは聖母としてあがめられるようになったが、資金獲得法の強引さ、帳簿も曖昧、さらに一部の金はエビータの口座に流れ込むといういい加減さから批判も多い。
 エバ基金などの影響によりアルゼンチンの経済は破綻を来す。軍部からも彼女への批判の声が高まるが、エバの野心はとどまるところを知らない。エバはペロンに自分を副大統領にすることを要求する。しかしその時彼女は癌に冒されていた。

> 泣かないで アルゼンチーナ
> この身 果てるとも 心から結ばれた 永遠の仲間たち
> これだけなの この世に残しておきたいのは
> たったひとつのまごころを あなたのもとに
 エビータは最後の歌を歌う。

 死を目前にしたエバの脳裏を、過ぎ去った様々なできごと、栄光に満ちた日々、様々な人々の姿がよぎっていく…。
 エバの亡骸はミイラとして保存することになった。しかし彼女の墓建設のために集められた寄付金は台座を作ったのみであり、17年間、彼女の遺体のゆくえさえ不明になっていた。

※括弧内は鑑賞日のキャストで、別の日は別のキャストが演じている場合もあります。






●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 ストレートプレイの印象が強い野村玲子さんが主演のミュージカル。芝居だけでなく歌でも力強さは変わらないことは2年前に見たミュージカル・李香蘭(その時の記事はこちら。)でわかってはいます。つま先から頭のてっぺんまで前身で演技されている彼女はとてもすばらしいです。でもやっぱり僕の中では彼女はストレートプレイなんですよね。なのでできればキャッツで活躍している秋夢子さんで観たかった。
 さてさてこの作品、作曲がアンドリュー・ロイド=ウェバーキャッツオペラ座の怪人などを作曲している人。どちらもミュージカルを知らない人でも聞いたことのある名曲を作っている方です。ですからとっても期待できます。
 事実、どの曲もそのシーンにあった力強さだったり優しさだったりとすばらしい曲、そしてキャストの躍動感ある踊りと歌。すばらしい作品です。ただ、台詞がほとんどなく、すべては歌詞だけで物語が進んでいくので、かなり疲れてしまうのがちょっと残念でした。
 できればもう一度観たい作品ではありますが、3/14までなので時間が・・・。次の公演では観たいです。お気に入りナンバーがまた1つ増えました。





観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点





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