映画:闇の列車、光の旅



 久々にというか、今年初めてですね。単館系映画を観てきました。と言うわけで今回の記事は闇の列車、光の旅です。



●ストーリー(ネタバレあり)
 中央アメリカ・ホンジュラス(メキシコよりも南東)で暮らす少女サイラ(パウリーナ・ガイタン)のもとに父親が戻ってきた。父親はアメリカに住んでおり、家族と呼べるものもあった。しかしアメリカから強制送還されてきたのだ。彼は娘のサイラを釣れてもう一度アメリカに渡り、家族と一緒に暮らすことを決めていた。サイラはあまり気乗りはしないものの今の生活を捨て父親と一緒にアメリカに渡ることを決めた。彼女は父親と、叔父と一緒にグアテマラ、メキシコを経由してニュージャージーを目指すべく列車の屋根に乗り込んだ。

 メキシコのチアバス州タバチュラでは、マラ・サルヴァトゥルチャと呼ばれるギャングの一員であるカスペル(エドガー・フロレス)はリーダーのリルマゴ(テノック・ウエルタ・メヒア)の目を盗んで恋人のマルタ(ディアナ・ガルシア)と会っているのだ。カスペルはマルタにはギャングであることを内緒にしており、マルタはカスペルが浮気をしているのではないかと疑っていた。マルタはカスペルのあとを尾行し、マラ・サルヴァトゥルチャの会合の場に現れる。リルマゴはマルタに警告し、そして犯そうとする。抵抗した拍子にマルタは頭をぶつけ死んでしまう。

 その夜、リルマゴとカスペル、そしてカスペルが最近ギャングに引き込んだ12歳の少年スマイリー(クリスティアン・フェレール)の3人は、国境を越えようとする移民達から金品を強奪しようと貨物列車に乗り込む。
 3人は移民達から容赦なく金品を奪うが、リルマゴがサイラを見ると、彼女に銃を突き付け暴行を加えようとする。それを見たカスペルの脳裏にはマルタの姿が浮かぶ。とっさにカスペルは鉈(なた)をリルマゴに振り下ろし、列車から蹴落としてしまう。
 組織を裏切ったカスペルはこのまま逃げるしか選択肢はない。カスペルはスマイリーに戻るように言い、自分はこのまま列車に乗り続ける。

 スマイリーから報告を受けた組織は彼を追う。スマイリーも銃を持ってカスペルを追う。

 列車では、移民達が隙を見てカスペルを列車から突き落とそうとするが、命を救われたサイラは彼を救おうとする。「なぜ助けてくれたの?」「生きているのが面倒になっただけさ。」
 とある駅で、カスペルが移民達に列車を降りるように言う。この駅では国境巡視隊が列車を捜索するのだ。列車を降り、駅の脇を走ってまた列車に乗り込む移民達。そしてそこには組織の一味が隠れておりカスペルを追う。追っ手を振り切ったカスペル、国境巡視隊の目をごまかした移民達は再び列車に乗り込む。
 やがてサイラはカスペルに恋心を抱くようになっていた。自分は組織に一生追われる身。一緒にいても自分は死ぬだけと、カスペルは一人列車を降りる。しかしそれに気がついたサイラは父親にも内緒で列車を降りてカスペルのあとを追う。
 一人で逃げるのも危険なのに、サイラというお荷物を背負ったカスペルは、かつての仕事仲間の家に向かい、国境の町までの手はずを整えてもらう。しかし彼女は組織にも連絡をしていた。目的地のレイノサでは組織の連中が待ち伏せていたが、二人は一歩手前ですでにそのトラックを降りていた。
 二人は移民シェルターに身を潜めるが、同じ列車に乗っていた男から、父親は国境巡視隊に追われ、列車から転落死したこと、叔父も強制送還になったことを聞かされる。サイラはもうカスペルしか頼る人がいなかった。家族を失い悲しみに崩れるサイラの方を黙って抱きしめるカスペル。

 二人で一歩でも遠くに。カスペルは国境である川を渡ってアメリカへと渡ろうとする。金を持っていないカスペルはマルタが写っているデジカメを金の代わりに払って川を渡る手はずを整える。まずサイラが渡し人と川を渡るが、スマイリーと組織の連中が追ってきた。ためらいながらもカスペルを撃つスマイリー。それを見たサイラは泣き叫びながら戻ろうとするが、事情を察した渡し人はサイラをつれ国境を越える。
 なんとか国境を渡ったサイラは父親の家族に電話する。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 映画を知るのはもっぱら映画の予告編で。なので単館系は一度行かなくなると、どんな映画をやっているのかわからなくなるんですよね。逆に一度行くと、予告編で、「これ観たい。あれ観たい。」と思うので観に行くようになるんです。しばらく単館系に行っていなかったのでどんな映画がやっているのかわかりませんでしたが、たまたま新聞広告を観て、「これは絶対に感動する作品や!」と直感して観に行くことに。
 映画館に着くと、やっている映画館が少ない(現時点で関東では1館)からか、平日なのにめちゃ混み。
 映画を見終わってからの感想は・・・。う~ん。というのが正直なところ。近くで観ていた人が見終わってからの感想を一緒に来ていた人に話していましたが、移民のこと、貧困のこといろいろと話しており、衝撃を受けたと言っていました。が、このブログのアフィリエイト収入を国連高等難民弁務官事務所難民を助ける会などに寄付しており、そこから送られてくる報告書を読んだり、イベントに参加していると、移民のこと、難民のこと、貧困のことが、ほんの少しですがわかってきます。そう言った前提知識があると、この映画は別に衝撃的なことではないし、恋愛映画なのか社会映画なのか中途半端に思えてきてしまいます。
 島国で他に日本語を話す国がないという地理的条件もあって、移民や難民は少ない日本。前提知識のない人が観ると普段と違う世界が見られていいかもしれません。




観て良かった度:●●●○○ 3点 最低1点、最高5点






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