映画：ゾンビランド

観ようかどうしようか迷っていたんですが、やっぱりゾンビ好きとしては観に行かないと・・・。と言うわけでゾンビランドを観てきました。

●ストーリー（ネタバレあり）

　かつてアメリが合衆国だったこの土地も今はゾンビランド。ほとんどの人が新型のゾンビウイルスに感染し、ゾンビと化してしまったからだ。そんな中テキサス州ガーランドで生き残った胃腸の弱い大学生（ジェシー・アイゼンバーグ）がいた。彼は生き残るための32のルールを作って、それを守ることで生きてきた。
　第１のルール。有酸素運動。このゾンビは極度の空腹に襲われ、獲物（人間）を食べるために走って追いかける。そのため足が速くなければならない。
　第２のルール。２度撃ち。死んだと思ってももう一度撃ってとどめを刺すのだ。
　第３のルール。人が一番無防備な状態。つまりトイレの最中も気をつけること。
　シートベルトをすること、後部座席は必ず確認すること。。。などなどの３２のルールがある。

　そんな彼はアパートの408号室に住んでいた。引きこもりでネットゲームばかりやっている彼のもとに406号室の女性（アンバー・ハード）が逃げるようにしてやってきた。彼女は帰り道、男が突進してきて噛みつくのだという。怖くて彼の部屋へとやって来たのだ。当然、童貞は彼女を部屋に入れるが、彼女は疲れたので寝かして欲しいと彼にしがみついて寝始める。生まれて初めて女性の髪をかき上げ喜ぶ彼だが、気がつくと彼女はゾンビと化して彼を襲う。初めて髪をかき上げた女性がゾンビだったのだ。それ以降、ゾンビウイルスはパンでミックスを引き起こし、あっという間にアメリカはゾンビランドとなってしまった。

　そんな彼は故郷のコロンバス州オハイオへと向かう。その途中、屈強な腕力と抜群の射撃テクニックでゾンビ地獄を生き延びてきたワイルドな男（ウディ・ハレルソン）と出会う。タラハシーまで向かうその男の車に便乗する。その男は名前を名乗らなかったため“タラハシー”と呼ぶことにする。逆に自分は“コロンバス”と呼ばれることに。
　タラハシーは過去のつらい経験からゾンビを憎み、ゾンビを倒すことを生き甲斐としていた。それ以上にスポンジケーキの“トゥインキー”を探すことに命をかけていた。
　タラハシーはスーパーを見つけてトゥインキーを探すが見つからない。そのスーパーには妹・リトルロック（アビゲイル・ブレスリン）がゾンビに噛まれたと言う姉のウィチタ（エマ・ストーン）の２人がいた。ゾンビになる前に殺して欲しいと言うリトルロックと、殺すなら自分の手でやりたいと泣き叫ぶウィチタ。コロンバスはウィチタに銃を貸すが、逆にその銃で脅され、車と銃を奪われてしまう。姉妹は詐欺師だったのだ。
　怒り狂うタラハシーは路上の車をめっためたにするなどして怒りを発散させる。そして別の車を奪う。ルールに従って後部座席を調べると銃の山が！二人は今は亡きその持ち主に感謝して姉妹を追う。すると畑の真ん中で「助けて」と書かれたタラハシーの車を見つける。二人は用心しながらその車に近づくが、やはり姉妹の方が一枚上手だった。姉妹も一緒にいた方が安全だと感じ、４人は一緒に行動することにする。
　コロンバスはウィチタからオハイオがすでに壊滅城状態であることを聞かされ悲しむ。行く場所を失った彼はウィチタたちの目指す“パシフィックランド”に一緒に行くことにする。ロサンゼルス郊外にある“パシフィックランド”はゾンビがいないと噂されていたのだ。
　４人は途中でビバリーヒルズの高級住宅街による。４人はハリウッドスターのビル・マーレイ（ビル・マーレイ）の家を物色する。
　ビル・マーレイが誰だか知らないリトルロックのために家の中にある映画館でゴーストバスターズを上映し一緒に観るコロンバス。一方、家の中でゴルフを楽しむウィチタ。彼女の打ったボールがタラハシーの頭に当たり倒れてしまう。タラハシーが目を開けるとそこにはビル・マーレイのゾンビが。ビックリしたウィチタがゴルフクラブを振り下ろすと「イタイ！」の声が。そこにいたのはビル・マーレイのゾンビではなく、ゾンビに扮したビル・マーレイだったのだ。ゾンビ達は共食いしないことに着目したビルは、ゾンビに化けていたのだ。そうすることで町に出ても襲われないという。ビルの大ファンのタラハシーは一緒にゴーストバスターズごっこをやって楽しむ。
　ウィチタが自分たちの他に意気地なしのコロンバスがいることを伝えると、ビルは脅かしに行こうという。映画を観ているコロンバスの前にビルが現れると、驚いたコロンバスは銃を発砲してしまい、ビルは死んでしまう。
　ゾンビ達のことを忘れて数日がすぎる。コロンバスは次第にウィチタに惹かれ、ウィチタも一緒に寝ても良いという。二人がキスをしようとした瞬間にタラハシーが部屋に入ってきてもう少しのところを邪魔されてしまう。
　人を信じないようにしているウィチタはコロンバスを信じ、寝ても良いと言ったことを後悔し、ウィチタとリトルロックは男２人を残してパシフィックランドへと向かう。
　パシフィックランドにはゾンビも人も誰もいない。ウィチタはブレーカーをあげて二人だけの遊園地を楽しむが、その音と光につられた付近のゾンビ達がその遊園地に終結してきた。その照明を見たコロンバスはゾンビが集まることを危惧して助けに行こうとバイクにまたがるが、バイクを運転できない彼は転んでしまう。見るに見かねたタラハシーも完全武装で遊園地へと向かう。
　２人が駆けつけた時にはすでに遊園地はゾンビの大群で覆われていた。タラハシーは囮になってゾンビを引き寄せ、マシンガンをぶっ放す。一方コロンバスは姉妹を助けに向かい、途中お化け屋敷に逃げ込む。さらにゾンビよりも苦手なピエロが現れた。「ヒーローになろうとするな」というルールを破ってピエロと対決。無事に姉妹を助けることに成功し、念願のファーストキスをするコロンバス。
　その横で悲しんでいるタラハシーがいた。せっかく見つけたトゥインキーが自分で放った銃でぼろぼろになっていたのだ。「弾をとって周りだけ食べたら？」というコロンバスに、「無理だ」と悲しく答えるタラハシー。

●感想、思ったこと（ネタバレあり）

　ゾンビ映画が好きなんです。キョンシーで有名になった霊幻道士（逆か。霊幻道士でキョンシーが有名になったのか。）や、バタリアン、死霊のはらわた、ペットセメタリーなどなど。古くは1932年の恐怖城から始まって世界各国で作られているのがゾンビ映画。おもしろくても満点をつけられるような作品は少ないけれど、おもしろければ良いんです。
　で、そんなゾンビ映画のなかでも、ホラー映画ではなく完全にコメディに徹したこの作品は、満足度ランキングにも上位に入賞し、アメリカのゾンビ映画１位となっているそうです。しかも制作費は2,360万ドルなのですが公開後の週末だけで2,473万ドル稼いだそうです。つまり１週間で制作費以上の興行収入があったんだそうです。すごい！
　映画が始まって早々、１つめのルールを紹介している時から隣の人は大爆笑。この時点では別におもしろいわけではなかったんですが、一人で馬鹿笑い。他の観客もこの映画がホラーではなくコメディだと言うことがわかってきたのか、だんだんと笑う人も多くなってきました。ビル・マーレイが出た頃には会場中大笑い。他の映画をパロっているところも多くてコアな映画ファンも楽しめる作品です。
　平日のレイトショーなので観客は少なかったんですが、終わったあとのプログラムを売っているところは列になっていました。僕だけでなく楽しめたお客さんは多かったんでしょうね。
　ゾンビって、まぁ死体なわけで、死後硬直があるので俊敏な動きが出来ないし、目も腐っているので目はあっても見えない。だから嗅覚で人間を察知するという設定が多い中、本作のゾンビは走る走る！ゾンビのメイクをすると人間ではなくゾンビだと認識するんだから目も見えている。まぁ本作に出てくるゾンビはバイオハザードと同様、死体ではなくウイルスに感染した者なので、死後硬直もないし目も腐っていないから当然なんですが、ゾンビのメイクをしたら大丈夫ってところは、おもしろかった。４人ともゾンビのメイクをしていたらパシフィックランドでも襲われなかったかもしれないのに。。。
　で、結局コロンバスは無事に童貞を卒業したんでしょうか？アメリカンホラーってお楽しみ中に殺されるっていう印象が強いので(笑)。そう言えばこの映画、Ｈなシーンはなかったけれどストリッパーがパンツにお金をはさんだままお客さんを追いかけるシーンがありましたね。ホラー映画でそんなシチュエーション今まで亡かったですよね～。
　ところで、生き残りが４人だけなら、誰が発電所で発電しているんだろう？

　続編が予定されているようですが、ルーベン・フライシャー監督は３Ｄにしたいらしい。続編はどうなることやら・・・。

観て良かった度：●●●●○ ４点　最低１点、最高５点

• ゾンビランド公式サイト
  
• ルーベン・フライシャー (監督)
  
• ゾンビランド(Blu-ray版はこちら)(2010/12/04発売予定)
  
• ジェシー・アイゼンバーグ(コロンバス 役)
  
• ウディ・ハレルソン(タラハシー 役)
  
• エマ・ストーン(ウィチタ 役)
  
• アビゲイル・ブレスリン(リトルロック 役)
  
• アンバー・ハード(406号室の女性 役)
  
• ビル・マーレイ(ビル・マーレイ本人 役)
  
• お買い物は、全品送料無料^※で。
  
• 楽天市場のポイントもたまるもどうぞ。
  

※終了期間未定の期間限定キャンペーンです。実際の送料は注文時にご確認ください。