映画:ベスト・キッド
この映画、吹き替え版での上映が多く、字幕版でやっているところに時間を合わせて観に行くのが大変でした。 |
●ストーリー(ネタバレあり)
デトロイトで暮らす12歳のドレ・パーカー(ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス)は最近父親を亡くしてしまった。母親のシェリー(タラジ・P・ヘンソン)とドレは仕事の関係で北京へと引っ越すことになる。
北京に着いたドレは早速ハリー(ジャスティン・ビーバー)と友達になり、近くの公園へと遊びに行く。バスケットボールで遊ぶが、時差ボケの影響かうまくボールを操れないドレ。しかしハリーはドレがボールに集中していないからだというのを見抜いてしまう。集中できない原因は、ベンチに座ってバイオリンの練習をしている女の子・メイ(ハン・ウェンウェン)が気になっているからだ。ハリーの「声をかけてきなよ。」という言葉に後押しされて、ドレはメイに声をかける。飛行機の中で覚えた「名前は?」という言葉でたどたどしく話しかけるドレだが、メイは英語もぺらぺらだった。
ところがそこにチョン(ワン・ツェンウェイ)率いるいじめっ子達が通りかかる。チョンはメイの楽譜を地面にたたきつけ、ちょっかいを出す。拾うな!というチョンの言葉を無視し(と言うか、理解できずに?)、楽譜を拾うドレ。そんなドレにむかついたチョンはドレを挑発する。その挑発にのったドレだが、あっという間にコテンパにやられてしまう。
翌日から学校だが、学校でもドレはチョン達にいじめられる。一方で、メイとは仲良くなる。メイは音楽学校の入試があるため、バイオリンの猛特訓中だというのだ。学校でも先生とワンツーマンで練習している。
毎日のようにいじめられるようになったドレだが、母親との買い物中にカンフーの道場を見つけ、中を覗く。しかしそこにはチョンらがいたのだ。自分の居場所を見つけたかと思って喜んだドレだが、それは絶望に変わってしまう。耐えられなくなったドレは母親に、デトロイトに帰りたいと泣いて訴えるが、ここが家なのと諭される。
ある日、いじめに耐えかねたドレはチョンらにバケツの水を引っかける。そして逃げようとするが、家の近くのアパートで捕まってしまい、殴られ、蹴られてしまう。そこに駆けつけたのはアパートの管理人のハン(ジャッキー・チェン)だ。ハンは自分ではパンチも出さないのに、いじめっ子達をいとも簡単にやっつけてしまう。ドレは、ハント一緒に道場に行っていじめないように師匠に行ってもらうように説得する。ハンは一度は断るもののドレと一緒にチョンが通う道場に向かう。しかし道場の師匠とハンは昔に込み入った事情があり、ひょんなことから次のカンフーの大会でチョンとドレを戦わせることになる。それまではいっさいドレに手を出さないというのが条件だった。
その次の日からドレの猛特訓が始まる・・・はずだった。
ところがハンがドレに指示したことは、上着を脱いで、かける。それを取って床に落とす。そしてそれをまたかける。その繰り返しだった。しかも何日も何日も。。。「カンフーに礼儀が大事なのはわかったよ。カンフーを教えてよ。」というドレをハンは突き飛ばす。それと同時に「上着を脱げ。」ドレが上着を脱ぐ動作をするとハンの突き飛ばそうとする手を払えたのだ。「人生すべてがカンフーにつながる。」というハン。その日から本格的なカンフーの練習が始まる。
ある時は自分が善き心を教わった寺院へとドレを連れて行ったりもした。そこにはヘビとにらめっこをしている女性がいた。「ヘビの真似してたね。」というドレにハンは「観察力が足りない。ヘビが女性のマネをしていたんだ。」と言う。「静かな水面を覗けば自分の姿が見えるが、揺れている水面を覗いても何も見えない。水のようにおだやかな心を持ってすれば、自分に相手を映し出すことができる。」と言うのだ。よく理解できないドレは母親の顔を心静かに覗くが、気持ち悪いと怒られてしまう。
七夕の夜、ハンはメイと一緒にお祭りに出かける。シェリーもまたハンを誘ってお祭りに出かけた。良い雰囲気になったメイとハンは影絵小屋の物陰でキスをする。ドレがいつものようにハンのもとを訪ねるが、今日は練習はなしだという。喜んだドレはメイのところに向かう。メイは試験を明日に控えて緊張気味。ドレはその緊張をほぐすため、メイと学校から抜け出してゲームセンターなど遊びに出かける。ところが試験の予定が急に一日繰り上げになり、親が学校にメイを向けに行ったのだ。ところがメイは学校にいない。なんとか試験には間に合ったものの、学校から連れ出したことが親にバレ、メイの親に交際を禁止されてしまう。
その夜、ドレはハンのもとを訪れた。失恋の気を紛らすために練習しにきたのだ。しかしハンは1年かけて直した車を壊しているではないか!驚いたドレが話を聞くと、今日は奥さんと子どもの命日だという。ハンの運転で3人が出かけている最中に口論となり、それが原因でハンドル操作を誤って事故を起こし、家族を失ったというのだ。思い出そうと思っても何が原因で口論になったのか全く思い出せない。そんな些細なことで家族を失った。車は1年あれば直せるが、妻と子どもは戻ってこないと嘆く。そんなハンにドレは、ハンの口癖でもある「逆境に遭遇したとき、自分次第なんだ。」と声をかける。
ドレもその言葉を再認識し、自分の気持ちを手紙に綴りメイの家を訪ねる。その手紙はメイへ宛てたものではなくメイの父親への手紙だった。英語でその手紙を読むドレ、それを中国に訳しながら父親に伝えるメイ。その手紙を聞いた父親は「娘に聞いた。試合に応援しに行く約束をしていることを。うちの家族は約束は破らない。」と言う。
いよいよカンフーの大会の日。シェリーの隣にはメイやメイの父親も応援に駆けつけてくれていた。ハンにもらった衣装に着替えたドレは緊張気味。その横で本を読むハン。「何を読んでいるの?」とドレに尋ねられたハンは「ルールブックだ。」と答える。「どうやら2回倒せば勝ちらしい。」と続ける。それを聞いて急に心配になるドレ。一回戦。初めての試合で、相手に圧倒されるドレは逃げ回ってしまい、ラインから出てしまう。ルールブックを読みながら「外に出ちゃダメらしい。」と言うハン。
なんとか準決勝まで持ち越したドレ。チャンも勝ち上がってくる。
準決勝でドレと対決することになったのはチャンと同じ道場の弟子だった。「勝てます!」という弟子に対して師匠は「勝たなくて良い。ケガをさせろ。」と指示する。その弟子はドレの足を狙う。ポイントを取っても審判に制止されても執拗に足を殴るその相手は退場を命じられる。相手の反則で勝ったドレだが、ドクターストップで決勝には出られない。
悔しがるドレは、以前チャンにいじめられてケガをした時にやってくれた治療をしてくれとハンに頼む。「もう充分戦った。」と言うハンに、ドレは「逆境に遭遇したとき、自分次第なんだ。今がその時なんだ。」と頼み込み、ハンは足を治療することにする。
審判がチャンの不戦勝を宣言しようとした時、ドレが出てきた。そして試合が始まる。
1ポイント先取すれば1ポイント取られる。接戦が繰り広げられる。そんな時、道場の師匠はチャンに「足を狙え。」と言う。チャンはその通り足を狙う。しかしドレはそれにめげずにチャンからポイントを取り、見事優勝した。
道場の門下生達は自分の師匠ではなくハンとドレに敬意を払い、一礼する。
●感想、思ったこと(ネタバレあり)
予告編を見た時、主人公は黒人の女の子だと思ってました(^^ゞ。でも本編が始まると、「ええ~!ウィル・スミスの子どもじゃ~ん!」と衝撃が走りました。なんで予告編の時は気がつかなかったんだろう。幸せのちからや地球が静止する日の時はあどけない感じでしたが、今回、メッチャかっこよくなってますね~。
ストーリーに関しては、冒頭で書いたように原作は全くストーリー覚えていないんですが、まぁいじめられっ子の成長物語と言うことでストーリー的には目新しいことはありません。でもなんかすっごくおもしろかった。あっという間に映画の中に引き込まれちゃいます。試合の時もホントに試合会場にいるかのような。実際、優勝した時に観客から拍手も聞こえました。エンドロールが終わって明るくなった時にも拍手がありました。試写会や舞台挨拶などイベントがあった会などには終わったあとに拍手があることもありますが、普通の上映の時に拍手があったのは初めてだと思います。
観た方はわかるとおもいますが、笑いのポイントもはずしてなかったですよね。試合で技を決めた時のニコッっとした笑顔のシーンや、試合会場でルールブックを読むハンとか、原作ではカンフーでなくて空手でしたが本作では母親に「空手じゃなくてカンフーだよ!」とドレが言うシーンとか。結構いろんなところで笑いもあり、感動もありで、元気が出る映画でした。
ところで、アメリカって湯沸かし器(シャワー?)のスイッチないの?スイッチを入れずにお湯が出ないと叫ぶシェリーが、「シャワーを出すのにスイッチを入れなければいけないとか文化の違いに慣れない。」というシーンがありますが、シャワーのスイッチがないのが信じられません。。。
ちなみに映画と関係ありませんが、右の写真はeos 550D(日本ではEOS KISS X4)のジャッキー・チェンモデル。カメラ上部、ケース、ストラップ、アルバムに龍のロゴマークが入っています。(ジャッキー・チェンを漢字で書くと“成龍”なので。)そしてカメラ起動時にも龍のロゴが表示されます。プロジェクトAのように時計台から落ちても壊れないわけではなく、カメラ自体は普通のカメラです。
観て良かった度:●●●●● 5点 最低1点、最高5点 |
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- ベスト・キッド公式サイト
- ベスト・キッド(Blu-ray&DVD版はこちら)(2011/01/12発売予定)
- ベスト・キッド コレクターズ・エディションDVD(本レビューの作品ではなくリメイクもとの作品です。)
- ベスト・キッド2 DVD
- ベスト・キッド3 最後の挑戦
- ベスト・キッド4
- ロバート・マーク・ケイメン(原作)
- ハラルド・ズワルト(監督)
- ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス(ドレ 役)
- ジャッキー・チェン(ハン 役)
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で。
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もどうぞ。
この記事へのコメント
いつも丁寧なストーリー紹介と的を得たコメントで「すごいなあ~」と尊敬しております。
この映画、なーんかすっきりと気持ちよく観ることができる作品でしたよね。私の観たときは拍手はありませんでしたが心の中で私も拍手でした♪
考えさせられる映画も必要ですがこの手の映画は大好き!
今後も感想を読ませて頂きたいので沢山映画鑑賞して下さいね~
Naoでした。
お褒めの言葉、こそばゆいです(笑)。
今年はまだ3ヶ月弱ありますが、鑑賞した映画は少なめ。まだ見たい映画もありますので、まだまだ見ますよ~!今後ともよろしくです。
ベストキッド、私もなかなか良かったです。
ウィル・スミスの息子のジェイデン君、演技に関してはまだわかりませんが、身体能力はかなり高いような気がします。
カンフーの場面はとてもおもしろかったのですが、子供同士のどつき合いは、ちと痛々しかったです。
naotomoさんのホームページすごいですね~。驚きました。
子供たちのどつきあいの痛々しさ、確かにすごかったですね。でもエンドロールでは仲が良さそうな感じだったので気が晴れた気がしました。ジェイデン君の今後の成長にも期待ですね。