映画:リトル・ランボーズ



 12/10までで終わっちゃうと言うのでリトル・ランボーズを観てきましたが、16日まで延期ですって。仕事を早く切り上げて急ぐ必要もなかったかな。



●ストーリー(ネタバレあり)
 1982年、イギリスの郊外。11歳の少年、ウィル・プラウドフット(ビル・ミルナー)は、父親がおらず、母と妹そして祖母と一緒に暮らしている。この一家はプリマス同胞教会の厳格な家庭で、音楽、テレビなど他の子ども達が夢中になるすべての娯楽が禁止されている。学校の授業でもテレビを使う時は廊下で待たされる。彼の楽しみはぱらぱら漫画やイラストを描くことだけだった。しかもノートだけではなく教科書や聖書にも・・・。
 いつものように学校の授業でテレビを使っている時に廊下で待っていると、隣のクラスの悪ガキにそのノートを見られてしまう。彼の名はリー・カーター(ウィル・ポールター)。ノートを返せ、見せろの格闘をしている時に、廊下にあった金魚鉢を割ってしまう。
 校長先生に呼び出された二人だが、カーターは「校長先生に呼び出されると拷問が待っていて数日は歩くことも出来なくなる。」とウィルを脅す。一人で罪をかぶる代わりに時計をよこせという。ウィルは少し迷った末、父の形見である時計をカーターに渡してその場を逃げ出す。しかし、時計を受け取ったカーターもウィルがいなくなったことを確認した後、逃げ出してしまう。
 この日、フランスからの交換留学性がやって来た。その様子を見ているウィル。ウィルだけでなくカーターも見に来ていたが、カーターはその場にウィルがいるのを見かけると、体罰を受けて歩けないふりをする。そんなカーターをウィルは、カーターが盗んだ自転車(ウィルはその事を知らない)で家まで送ることにする。
 カーターの家は老人ホームを営んでおり、自宅も兼用していた。カーターも父親はおらず、留守がちの母親の代わりに兄・ローレンス(エド・ウェストウィック)の朝食を作るなど、実は自立した子だったのだ。
 カーターはローレンスに言われて映画館で上映されているランボーをカメラで撮影し、それをダビングしていた。ローレンスは物陰から初めて見た映画に感動し、「自分はランボーの息子だ!」とランボーになりきる。
 一方、カーターはそのカメラを拝借して自分の映画を作って、コンテストに応募するのを夢見ていた。 優等生と悪ガキという正反対のように思えた二人だが、お互い孤独で、しかも創造性に富んだ2人は互いに友情を見出していく。
 翌日から、捕まった父・ランボーを助けに行く息子という設定の映画の撮影が始まる。そして二人は永遠の友情を誓い合う。
 そんな時、撮影中の事故でカーターは停学になってしまう。撮影も止まってしまった。しかし、フランスからの留学生で俳優になるのが夢というディディエ(ジュール・シトリュク)はウィルとカーターが映画を作っているのを知り、自分も参加させて欲しいと言う。カーターがいなくなり撮影が出来なくなったウィルはディディエとその取り巻き、そしてディディエに憧れる女の子たちを仲間に率いれ、撮影を続行する。
 停学から開けたカーターが学校に戻ってくると、二人だけの映画がこんなことになって驚くカーターだが、ウィルはディディエや取り巻きたちや上級生にちやほやされ、カーターとも疎遠になってくる。とうとうウィルからも追いやられてしまう。居場所を失ったカーターは「お前も他の連中たちと一緒だ。」と泣きながら帰って行く。
 ところが撮影中の事故でウィルがオイルの入ったドラム缶に閉じこめられてしまう。事故に驚いたみんなはウィルをおいて逃げ出してしまう。出られないウィルを助けに来たのはカーターだった。「助けに来たんじゃないぞ。俺の悪口を言うのは構わない。でも兄貴の悪口は許さない。そばにいてくれるのは兄貴だけなんだ。」と泣きながらウィルを助ける。しかしまた廃材が崩れ、カーターは大けがをしてしまう。
 ウィルはカーターの病室を訪ねるが、カーターはあってくれない。どうしていいかわからなくなったウィルはローレンスに謝りに行く。そしてちょうどあの時のカーターの言葉が録画されていたテープをローレンスに見せる。
 ウィルはカーターの念願の映画を完成させることが、カーターへのプレゼントだと信じ、映画の撮影と編集を続ける。

 今日はカーターの退院の日、救急車に乗せられたカーターは向かった先は映画館。不思議に思うカーターは席に案内される。すると「今日は本編の上映の前に特別にショートムービーを上映いたします。」とアナウンスが入る。
 上映されたのは、そう、カーターとウィルと二人が作った映画だった。悪のかかしがランボーをさらい、息子であるウィルと大佐のカーターがランボーを助けに行く。途中見方になったディディエは実は裏切り者で、カーターが退治する。見事ウィルは老人ホームのおじいさん扮するランボーを助け出すことが出来たが、悪のかかしの正体はなんと大佐の兄であるローレンスだった。ローレンスは弟にすまなかったと言い残し、死んでいく。
 会場からは笑いの渦が。しかし「兄貴は最悪の俳優だな。」と涙するカーター。そしてカーターと後ろにいたウィルは二人劇場を後にする。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 いや~、やばい。目頭が熱くなる。子どものちょっとしたすれ違いを描いたこの作品はガース・ジェニングス監督の実体験を元にして作られているとか。今までいっさいの娯楽を禁じられたウィルがディディエらによって様々な娯楽を提供され、楽しみを覚えてしまう。逆にカーターはその楽しみを理解できないし、理解できないカーターの気持ちを理解できないウィル。ちょっとしたすれ違いがどんどん大きくなり、血の絆を結んだ二人の友情が壊れるまでに発展してしまう。一緒になって石を投げつけるシーンは、ちょっと誇張しすぎじゃない?と思いながらも見ている人の心が痛くなります。ラストの映画館は涙が出てきちゃいます。
 所々に笑いがちりばめられているのもいいアクセントになっていて、それはエンドロールの最後まで続きます。(実は同じネタはもっと前に一度出ているんだけど。)
 どことなく懐かしく、心温まるいい作品でした。なんで日本公開がこんなに遅れたのか不思議。

 ところで、イギリスって病院から帰る時に救急車で送ってくれるの?

 そうそう、音楽も僕的に気に入ったのでサントラCDも購入中。





観て良かった度:●●●●● 5点 最低1点、最高5点






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この記事へのコメント

2010年12月17日 07:08
TBありがとうございます。
サントラのジャケットが「ランボー」を意識していて
格好良いですね。

>実は同じネタはもっと前に一度出ているんだけど

「ニュー・シネマパラダイス」ですか。
僕は二年ほど前に公開された「僕らのミライへ逆回転」
を思い出しました。
2010年12月18日 02:39
かからないエンジンさん、コメントありがとうございます。
ガース・ジェニングス監督がスタローンに、ランボー本編の一部を本作に登場させるにあたり許可を求める手紙を書いたそうですが、本編だけでなく、サントラのジャケットなどいろんなところでランボーを思わせる写真も使わせてくれるなんて、さすがスタローン。懐が広いですよね。

>> 実は同じネタはもっと前に一度出ているんだけど
> 「ニュー・シネマパラダイス」ですか。
いえ。劇場で上映しているシーンがあったじゃないですか。あそこで、「RANBOW」の「W」のところに点がふってあって強調されていたんです。それで、「あっ!Wはいらないはず!」と気がついちゃったんです。点で強調されていなかったら気がつかなかったのに・・・。と思った次第です。

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