映画:アジョシ



 マジ泣きした僕の彼女を紹介しますから韓流映画のファンになったのですが、最近はパッとしないイメージ。そんな中、日本語に直すと「おじさん」というアジョシを見てきました。


●ストーリー(ネタバレあり)
 街の片隅の古ぼけたビルで質屋を経営するテシク(ウォンビン)は、家族も恋人もなく、質屋の客以外には人の出入りはない。唯一彼を訪ねてくるのは隣に住む少女ソミ(キム・セロン)だけだった。
 ソミの母親はクラブダンサーで仕事と愛人にうつつを抜かし、ろくに母親らしいことはしていなかった。そんなソミは自分と同じひとりぼっちのテシクにシンパシーを感じていたのだ。母親からはテシクの部屋に行くことは禁止されていたソミだが、毎日のようにテシクの部屋に行く。テシクも面倒とは思いつつも、自分を慕う彼女をかばっていた。
 ろくにお小遣いももらえないソミは鞄を盗もうとしたと警察に突き出されていた。警察に母親の連絡先を聞かれるソミは、偶然通りがかったテシクを指さし、父親だという。しかしテシクはそのまま立ち去ってしまった。その夜、「おじさんも私が恥ずかしくて知らんぷりしたんでしょ?」とソミに責められ、言葉を失うテシク。ソミは涙を流しながらこう言った。「でも嫌いにならない。おじさんまで嫌いになったら、私の好きな人がいなくなっちゃう」。テシクは、寂しさに震える小さな背中を見送るしかなかった。
 一方、ソミの母親は愛人にそそのかされ、クラブから麻薬が入った鞄を盗み出す。しかし愛人は麻薬を半分だけを持って逃げてしまう。ヤバイ仕事だけさせられ捨てられたソミの母親はマンソク兄弟(キム・ヒウォンキム・ソンオ)の率いる組織に狙われることになる。
 一方、ソミの母親はその鞄をテシクの質屋に入れており、ある夜、テシクが家に帰ると組織の殺し屋(タナヨン・ウォンタラクンら)が押し入っていた。彼らはソミと母親を人質にとり、テシクに銃を突き付けて母親から預かった鞄を渡せという。麻薬を取り戻した殺し屋連中はソミを連れて車で逃走。「助けて、おじさん!」と叫ぶソミの姿はあっという間に見えなくなってしまった。
 殺し屋はマンソクに、素早い身のこなしと銃を見ても驚かないテシクにただならぬものを感じたと報告する。マンソクは彼を頬って置いては危険だと感じ、ソミと母親の命と引き替えにある荷物を届ければ取引先の連中が2人を解放するという。テシクはマンソクのいう間がまま、彼らが用意した車に乗り込み取引場所であるゴルフ練習場に向かう。ゴルフの練習場は隠れ蓑で、オ社長(ソン・ヨンチャン)は新しくこの地で商売をしようと企んでいたのだ。テシクはブツを渡したが、オ社長はソミやその母親のことは知らなかった。マンソク兄弟は新しく参入するオ社長のことをおもしろく思っておらず、この取引のことを警察に密告し、テシクもろともオ社長を逮捕させようとしていたのだ。
 見事にマンソクの罠にかかったオ社長は捕まってしまう。脱出を試みたテシクも捕まってしまい、彼が使っていた車が警察によって調べられる。するとトランクには臓器が抜き取られたソミの母親の死体が入っていた。マンソク兄弟は麻薬取引だけでなく臓器の売買も手掛けていたのだ。テシクは麻薬取引と臓器売買の容疑で捕まってしまう。
 警察の取り調べにもいっさい口を割らないテシクに業を煮やし、警察はテシクの前科を調べようとする。しかし彼には全く前科がない。しかも1998年から2006年の記録がアクセスできないようになっていた。不審に思った警察はFBIから調査依頼があればよりセキュリティレベルの高い情報にアクセスできる裏技を使ってテシクの過去を探る。テシクは1998年から特殊部隊の要員で、主な任務は暗殺を請け負っていたのだ。しかし2006年に交通事故で妊娠していた妻を失ったのをきっかけに仕事を引退したのだった。テシクはソミに自分のまだ見ぬ子供を重ねていたのかもしれない。
 一方、ソミは見知らぬ場所に軟禁され、同じくらいの子供たちと共に組織の運び屋として働かされていた。中には麻薬の精製工場でマスクもさせてもらえないまま働いていた。吸った麻薬で子どもが倒れれば捨ててしまう。そんな悲惨な場所だった。
 警察のもとに、ソミがATMで多額の金を引き出しているという情報が届いた。それを知ったテシクは警察の隙を突いて逃走を図る。街でソミを見つけたテシクは彼女を尾行し、軟禁場所や麻薬の精製工場の場所を探り当てたテシクは、マンソクの弟を殺し、いとも簡単に施設を破壊してしまう。
 その事を知ったマンソクの兄はソミの目玉を摘出するように部下に指示する。そうとは知らないテシクは兄が潜むアジトへと向かう。そんな時、マンソクが見せたものは容器に入れられた2つの目玉だった。それを見たテシクの怒りは絶頂に達する。そのテシクを相手するのは例の殺し屋だった。互角にやり合う2人を見たマンソクは身の危険を感じ逃走を図る。しかし殺し屋を殺したテシクはマンソクの後を追う。逃げ損ねたマンソクはテシクに命乞いをするが、怒りに支配されたテシクを止めることは出来なかった。
 またも愛する者を守れなかったテシクは自分の無力さをなげいていると駐車場の置くから物音が聞こえた。中からは元気なソミの姿が。テシクはソミを連れ無事に救出することに成功するが、彼を待っていたのは警察だった。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 お~、アクション最高。ストーリーもおもしろかった。(まぁ、コックかと思ったら海軍の長エリートだったスティーブン・セガールだったり、単なるパパだと思ったらもとCIA工作員のリーアム・ニーソンだったり、ただの質屋かと思ったら・・・というのは映画の定石ですけどね。)
 ソミを演じたキム・セロンちゃんもかわいいし、言わずもながウォンビンはかっこいいし、殺し屋のタナヨン・ウォンタラクンの目つきが殺し屋の目をしていてかっこいい。マンソク兄弟もはまり役。特に弟のキム・ソンオは目が行っちゃってるぅ~。
 自分のまだ見ぬ子供とソミを重ねる悲しい特殊部隊要員のテシク。この映画は最高・・・のはずなのに。。。
 残念ながら作りが細部にはこだわっておらず、どことなくちゃっちさを感じてしまい、感情移入がしにくい。極めつけは感動的になるはずだったラスト。ソミを手術台に寝かせておくところまで見せておいて、なぜか目玉はソミのではなく、ソミは無事。じゃあ、あれはなんだったの?しかもラスボスであるマンソク兄(キム・ヒウォン)は、途中までメッチャ強がっているのに、テシクに追いつかれてからはまさかの命乞い。途中まで5点満点をつけようと思っていたのに、マイナスですね。
 途中までおもしろかったのに、視聴率が落ちてくると無理矢理なラストに脚本を変えて打ち切ってしまうアメリカのドラマのような無理矢理なラスト。惜しい、本当に惜しい映画でした。
 そう言えば、牛乳を買うシーンではレオンを思い出しましたが、同じ事を思った人は多いようですね。
 そして10歳そこそこのキム・セロンからすると、若くてかっこいいウォンビンも「おじさん」なんだぁ。と思ったらウォンビンってもう34歳なんだ。確かに年齢的には「おじさん」だった(爆)。




観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点










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