映画:東京国際映画祭 EOS MOVIEセミナー 『EOS MOVIEで拡がる映像の世界』




 今回は初めて東京国際映画祭(TIFF)を見に行ってきました。グリーンカーペットなどは見ずに、メインは歓待の監督・脚本・編集を手掛けた深田晃司氏、撮影監督を務めた根岸憲一氏を招いてのトークショウを聞くためです。(詳細はこちら。)
 この映画はキヤノンのハイアマチュア用一眼レフカメラeos 7Dで前編撮影されました。津軽百年食堂などの映画の他、モバゲーCMAKB48のプロモーションビデオなども撮影されているカメラです。
 このカメラは僕が動画部分を担当したこともあり、こうして映画などで活躍してくれると非常に嬉しいし、ありがたく思います。
 撮影現場に立ち会ったことはもちろんないので、実際の現場がどんな感じなのか、監督や撮影監督のお話を聞くために参加してきました。

 今回の映画は、一言で言えば低予算。そして撮影期間が短いのが特長。従来の映画撮影用のカメラはとても高価で買えない。レンタルでも高い(映画用のカメラをレンタルする場合、カメラだけでなくそのカメラに精通したスタッフが同行するため高くなる。)。そこで初めて一眼レフカメラで動画を撮影してみようと言うことになったそうです。最初に言い出したのは撮影監督の根岸さん。監督の深田さんはフイルムテイストを出したいと思っており、正直言うと一眼レフカメラを使うことは心配があったそうですが、そこは専門の根岸さんが大丈夫と行ってくれたので、任せることにしたそうです。
 撮影にはカメラを触る人は構図などカメラワークする人のほか、フォーカスマンというフォーカスをあわせる専門の人がいるそうです。もともと静止画用のカメラ、レンズなのでちょっと動かすだけでフォーカスがぐっと変わってしまうのでフォーカスマンも大変だったでしょうね。HDMI出力を3系統にわけ、監督用のモニタ、フォーカスマン用の白黒モニタ(フォーカスを見るのはカラーよりも白黒の方が見やすいらしい。)、その他のスタッフ用とモニタが3つもつながっているそうです。
 バッテリーは静止画用に設計しているので一日動画を撮影するほど容量はないので、外付けでつけているそうです。

 実際に撮影してみると、画質に心配のあった監督も、喪服の黒が質感を含めてきれいに写っていることに大満足してくださったそうです。実際の映画の映像を見ながら解説してくださいました。

 続いてレンズについて。今回、町工場の狭い場所での撮影も多かったため、小型の一眼レフカメラで撮影できたことは大きい。交換用レンズもたくさんあり、特にワイドレンズが大活躍だったそうです。
 次はホワイトバランスについて。室内の撮影では外の太陽の光、室内の蛍光灯の光、そして照明の光。特に太陽の光は時間によって、さらには天候によってもすぐに色温度が変わってしまう。一眼レフカメラは簡単にホワイトバランスの色調整ができるのでその辺も良かったようです。特に今回は時間がない。とりあえず撮影して、編集の時のカラコレで直す人もいるけれど編集に割ける時間がないので、できるだけ現場で揃えておきたかったそうです。
 APS-Cサイズの動画は映画用のカメラ規格の1つであるSuper 35というフイルムサイズに近いので、レンズ選択もやりやすかったそうです。
 そんなわけで、監督も撮影監督も一眼レフカメラでの映画撮影を非常に気に入ってくれたそうです。ありがとうございます。

 ハリウッドでもアイアンマン2など使用してくれる機会が多くなりましたし、先日はハリウッドで映像制作市場に本格参入の発表をしました。プレッシャーも強く胃に穴があきそうです。(まだ、あいてません。)映画が好きで映画に関係する仕事に就きたかったなぁと思っていた僕ですが、思わぬところで映画に関係する仕事になってきちゃいました。
 映画もそうですけれど、カメラは歴史を記録する道具であり、映画を含めて芸術を作り出す道具であり、そして家族の思い出を残す道具です。僕らが作ったカメラで、家族の思い出を作り上げてくれたり、歴史を記録してくれたり、芸術作品を作ってくれれば、作っている僕らにとっても本当に幸せです。









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