映画:アーサー・クリスマスの大冒険



 まだまだ2011年に見た映画の記事を書いています。とっくにクリスマス時期は終わってしまいましたが、今回の記事はクリスマスを題材とした映画、アーサー・クリスマスの大冒険です。


●ストーリー(ネタバレあり)
 サンタ(ジム・ブロードベント石田圭祐)の次男のアーサー(ジェームズ・マカヴォイウエンツ瑛士)の仕事は世界中から送られてくるサンタへの手紙に返信を書くこと。「サンタさんはホントにいるの?」「○○が欲しいです。」たくさんの手紙にていねいに返事を書くアーサー。特に今日はクリスマス・イブ。一番忙しい時期だった。
 イギリスの住む8歳のグエンは、サンタの似顔絵と一緒に「ピンクの自転車がほしいです。」と書かれた手紙が送られてきた。すでに子ども達へのプレゼントは梱包され詰め込み作業に追われている。アーサーは急いでプレゼントの差し替えをしてもらうため、プレゼント梱包係のところに向かう。ところがおっちょこちょいのアーサーは忙しく働いている妖精たちの邪魔をしてしまい、すべてを取り仕切る兄のスティーブ(ヒュー・ローリー大塚芳忠)に怒られてしまう。
 いよいよサンタと配達係の妖精たちは宇宙船サンタ号S1に乗り込み、世界中に向けて出発する。人口が急騰し、昔ながらのソリとトナカイによる配達では間に合わなくなってしまっている。そこで最近ではスティーブが開発した、高度な配達システムと宇宙船S1によって配達の効率が格段に進歩しているのだ。配達の途中で子どもが起きてしまうと言うトラブルにもスティーブの機転で見事クリア。夜明け前の数時間前にはすべてのプレゼントを配達し終えることが出来た。サンタもスティーブもそして妖精たちも安心して休むことが出来る。
 ところが、システムエラーが起きていた。急な差し替えでシステムエラーが起き、グエンの自転車がS1に詰め込まれなかったのだ。その事を知ったアーサーは「クリスマスにプレゼントが自分だけないなんて、そんなことあっちゃいけないんだ!」ともう一度グエンのために配達に向かうようにスティーブとサンタに懇願する。しかしスティーブは「世界中でたった一人、0.0000…1%のエラーだぞ。1人くらい配達できなくても問題ない。」ととりあってくれない。サンタももう寝たいがためにスティーブがそう言うならと、寝室へと向かう。
 アーサーは、グエンの手紙を読み返し、やはり1人だけプレゼントが届かないなんてさみしすぎるよ。と爺サンタ(ビル・ナイ緒方賢一)に相談する。すると爺サンタは、スティーブに処分されたはずのソリを格納庫から出し、トナカイ8頭(9頭?)をソリにつなぎ、配達に出かけようという。ところがアーサーは高所恐怖症。空を飛ぶソリに乗るなんて無理と爺サンタ1人で配達に出かけるように頼むが、ひょんな事からラッピング係のペドロと3人で出かけることに。
 目指すはイギリス。GPSに行き先をセットして旅立つが、グエンの街はこの時期白銀の雪に包まれているはずなのに、なぜか暖かく…。カーナビ(ソリナビ?)のセットミスで同じスペルの別の街に来てしまったのだ。しかもトナカイが1匹逃げられてしまう。トナカイは8頭(9頭)いなければ伝説と違ってしまう。アーサーはトナカイをかたどった風見鶏を拝借していなくなったトナカイの代わりにする。しかしその家の主人に見られてしまう。
 こうして爺サンタ、アーサー、そしてペドロはあっち行ったり、こっち行ったり、世界中を駆け巡り、人間にも見られてしまう。そのニュースは世界中で報道され、スティーブの耳にも入ってしまう。
 勝手なことをしている事に腹を立てたスティーブは通信機で北極に戻るように言うが返事がない。ソリに搭載されている通信機は旧式のもので、今のシステムとは互換性がないのだ。今は引退した当時の通信士を呼び寄せ、旧式の通信機で呼びかけるが、グエンにプレゼントを渡すまでは帰れないという。
 ところが、アーサーたちはソリから落っこちてしまい、とある島に。。。しかしアーサーは諦めない。船でイギリスに向かおうとする。夜明けまでどころか何日もかかってしまう。あきらめかけていた爺サンタは、誰も操縦する人がいなくなるとトナカイはまっすぐ進む。こうしている間にも上空を猛スピードで飛んでいるはずだという。そこで高所恐怖症のアーサーは恐る恐る風船で上空に昇っていく。失敗すればソリにひかれてアーサーはぺっしゃんこ。ところがなんとかソリに乗ることが出来たアーサーは爺サンタとペドロを拾って再びイギリスを目指す。
 しかし、アメリカの国防総省はこの未確認飛行物体を他国からの攻撃と見なした。しかしどこの国にも所属していないことがわかり、宇宙からの襲撃と、アーサーの乗ったソリを撃墜する命令を下す。
 一方、北極の基地にいる妖精たちはスティーブがプレゼントを1つだけ配達し忘れたという噂が流れる。「1つくらい問題ない。」と言うスティーブだが、妖精たちは、「プレゼントをもらえない子がいるなんて。」とスティーブを非難する。責め立てられたスティーブは、サンタが決断したことだと責任逃れをすることで、サンタも窮地に。仕方なくサンタとスティーブはS1を発進させることに。
 アメリカの攻撃はなんとかかわしたものの、ソリは壊れ、もう夜明けまでにイギリスに行けない。悲しむアーサーの元にS1が到着。S1を使っても時間ぎりぎりだ。近くまで来たがまたも別の家に到着。アーサーは自転車に乗ってグエンの家に向かう。ペドロは走りながら梱包。ぎりぎりセーフ!
 アーサーは「プレゼントを置くのはサンタの役目。」と自転車をサンタに渡すが、「あの子のサンタはアーサー、お前だ。」とアーサーがツリーの下に置く。しばらくしてグエンが目をさまして、枕元の靴下を見ると「ツリーの下を見てね。」という手紙が入っていた。喜んだグエンがリビングに走っていくと、欲しかったピンクの自転車が。初めて子どもの喜ぶ姿を直に見たアーサーも、梱包係のペドロも涙する。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 この映画は全くスルーだったんですが、ふじき78の死屍累々映画日記さんが「絶対オススメ!」ということで、見に行くことに。どうやらふじき78さんの影響で観に行った人は僕だけではなく、他の方もいらっしゃるようです。
 結論から言えば、2011年マイベスト9位に入れましたが、6位くらいでも良かったかなぁと思います。クリスマス映画ってたくさんあるけど、ベスト2位くらいかなぁ。クリスマス映画ベストは34丁目の奇跡かなぁ。とても感動した記憶しかなくて、内容が思い出せないのですが・・・。話は違うのですが、ダイハードってクリスマス映画に入れてもいいのかなぁ?
 この映画、最初はSFチックな始まり方で、すごくかっこいい。個人的には007シリーズと通じるところがある。冒頭でミニストーリーを持ってきてそして一段落させることで、映画の世界に引き込み、そのミニストーリーが伏線となって物語が展開されていく。007シリーズの多くは、武器取引を壊滅させて逃亡し、Qが出てきて怪しげな発明を見て、Mから次のミッションが言い渡されるみたいな。
 本作もクリスマスのプレゼントを運び終えて一安心、ところが次のミッションに巻き込まれる的な。もちろんアクション映画ではないので、その次はハートフルなドラマが繰り広げられるんですけど、爺サンタのはちゃめちゃ、サンタやスティーブという身内からの妨害、アメリカからの攻撃とスケールの大きな障害、それでも諦めずに1人の子どものために一生懸命なアーサーに心打たれます。
 そしてもう1つ、僕はメーカーで製品の設計の仕事をしているので、市場に出た後の不良率や故障率が気になるわけです。僕らが設計した製品は世界で1年4ヶ月で1,000万台市場に出たわけです。不良率、故障率はもちろん企業秘密なので書けませんが、例え0.1%とすると、世界で1万人もの人が困るわけです。0.0001%だとすると10人。スティーブやサンタの理論で行けば0.0001%くらいいいじゃん!と言うことになるわけですが、世界で10人が困ることになる。もしかしたら一生の記念である結婚式で壊れたり、オリンピックで報道の人のカメラが壊れたら。取り返しのつかないことになります。
 メーカーである以上、率ではなく、困る人が、悲しむ人が0になるように頑張らなければいけないなぁと実感した映画でもありました。
 上で思い出しながらストーリーを書いていたらまた目頭が熱くなって来ちゃいました。




観て良かった度:●●●●● 5点 最低1点、最高5点










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この記事へのコメント

ふじき78
2012年01月09日 22:51
はーい、元凶です。
手前味噌ですが誉めてよかった。
いや、一生懸命さもいいけど、途中いじけるじゃないですか。あそこが泣ける。あっ、笑顔だけど、毎日、辛いんだろうなって。
%は当たった本人にすれば100%でも0.なんとかパーでも変わらんですからね。実体験に実績のある記事はいいすね(自分じゃなかなか書けんけど)。
2012年01月10日 02:07
ふじき78さん、こんばんは。
そうですね。いじけるシーンありましたね。
良く覚えていらっしゃるのに、なぜ犬と~~はすぐに忘れちゃうんでしょ(笑)。

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