映画:あぜ道のダンディ



 どんな映画か全く知らなかったのですが、うさぎドロップと2本立てだったので一緒に見えることにした映画あぜ道のダンディのレビュー記事です。


●ストーリー(ネタバレあり)
 北関東、地方都市。

 宮田淳一と友人・真田、13歳。自転車であぜ道を走り、時にイジメられ、「カッコいい男になりたい」と涙をこぼす・・・・イケテない中学時代。

 そして、ふたりは50歳になった。

 配送業の宮田淳一(光石研)には、大学浪人中の俊也(森岡龍)と高校3年生の桃子(吉永淳)のふたりの子どもがいる。妻の美穂(西田尚美)は39歳で他界し、父ひとり子ふたりの生活。子どもたちは父親とはほとんど口をきかない。何とかふたりとコミュニケーションを取ろうとするが、いつも会話はかみ合わない。

 自分を競走馬に見立てながら、仕事に向かう宮田。職場では同僚(藤原竜也)に話しかけられても、めったに返事をしないほど無愛想だ。仕事を終えると毎日のように真田(田口トモロヲ)と居酒屋で酒を酌み交わす。真田も長いこと看病していた親父が他界し、よく看病したと自分へのご褒美として買った似合わない帽子がトレードマーク。宮田はそんな真田と飲みながら思い出される妻との思い出、子どもたちと笑いあった時間・・・・年頃の子どもとの付き合い方は難しい。
 ある日、宮田は胃に不調を覚える。亡き妻がそうであったように、自分も胃ガンなのだと思い悩む。こんなこと、真田にしか相談できない。子どもたちに弱音など吐くものか。だって俺は「カッコいい男」なのだから。そうは言いながら宮田は自分の遺影の写真を準備もしていた。

 そんな中、俊也と桃子が大学に合格した。ふたりとも受かったのは東京の私立大学。4月には宮田と一緒に暮らす家を出て、ふたりは東京で新生活を始めることになった。「金のことは心配しなくていいぞ。父さん、たくさん持ってるんだから。」そう強がってみせるが、内心ではどうしようかかなり悩んでいた。

 せめて子どもたちと思い出を残したい。桃子と一緒にプリクラを撮ろうと学校帰りの桃子を真田とともに待ち伏せるが、女子高の校門前でキョロキョロする中年男ふたり、見た目はほぼ変質者。桃子たちを尾行するものの、「一緒にプリクラを撮ろう!」なんて言い出せない。
 今度は俊也とゲームで対戦しようと携帯ゲームを購入する。「一応、店員さんに確認しよう」と真田が言っても「それくらいのこと、俺はわかる!」と見栄をはり、適当に買ってしまったゲーム機は俊也の持っているものには対応していなかった。・・・・なかなかうまくいかない。

 見かねた真田は俊也を遊園地に誘い、ふたりきりで話をする。「君のお父さんはダンディだよ。見た目はかっこよくないけど、心は渋いんだ。君も男ならわかってやってほしい」。もっともそうに話すが子どもがいない真田はちょっとした「親子ごっこ」を楽しんでいるのだった。

 真田に言われるまでもなく、子どもたちも父親の気持ちは分かっていた。それでも、うまくコミュニケーションをとれないのは子どもだって同じなのだ。ま、単に絡みづらいっていうのもあるのだが。

 そんなまま、ふたりの子どもたちが東京へ旅立つ日が近づいてくる。
 宮田は子どもたちと最期の思い出を作れるのだろうか・・・・。

 あっ、宮田は胃癌ではなくただの胃潰瘍でした。。。

 ※あぜ道のダンディ公式サイトより抜粋(少し追記)


●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 僕には子供がいないからかなぁ?この映画の良さは全く理解できなかった。見た人は、幼なじみとは話せるのに子供とは話ができない、ダンディになりたいのになれない。随所にちりばめられた二面性がおもしろいと言っていたけれど、子供のいない僕は子供目線で見てしまう。そうすると、この親父、ウザイ…。まぁ、感謝しつつもそれを親には言えない子供の心情も描かれてはいますが、子供目線で見ると物足りない。
 そもそも“うさぎのダンス”のダンス(振り付け:前田健)も意味わかんなかったし。
 見た人の評判はいいけど、単館系でおそらくこの映画を理解できるような人しか観に行かないからだろうなぁ。
 今のところ僕は親父になる予定はないんだけど、もし親父になったらこういうウザイ親父になるのかな。

 ちなみに光石研は初の主演かな?と思ったら33年ぶり2回目の主演なんですって。初主演は「博多っ子純情」という作品。それ以来、映画に140本以上出演しているにもかかわらず主演は2度目。名脇役ですね。




観て良かった度:●○○○○ 1点 最低1点、最高5点










この記事へのコメント

2012年02月11日 10:13
おっさんが主人公の映画を作るのは難しいです。
石井裕也監督作品としては↓ですがリフレッシュしてまた良い作品を作ってもらいたいですね。
2012年02月12日 12:58
まっつぁんこさん、こんにちは。
石井裕也さんの作品はこれが初めてでした。「川の底からこんにちは」は評判よかったですね。これも未見なんですよね。石井裕也監督はコアなファンも多いですよね。
2012年07月30日 20:34
50代、「プリクラ」よりも「ダンディ」という言葉を使う事自体に照れる。
ソフト帽を被るのにも抵抗あるなぁ~
2012年07月31日 00:55
Hiroさん、コメントありがとうございます。
あはは。確かにあの帽子は抵抗ありますよね~。
僕はダンディもプリクラも照れますね(笑)

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