映画:永遠の僕たち



 まだ見てから1ヶ月もたっていないのに、見たこともすっかり忘れてました。と言うわけで今回は永遠の僕たちのレビュー記事です。


●ストーリー(ネタバレあり)
 両親を自動車事故で亡くし、自分自身も臨死体験をしたイーノック(ヘンリー・ホッパー)は、それ以来、第二次世界大戦で戦死した特攻隊員のヒロシ(加瀬亮)の幽霊が見えるようになる。親戚に預けられたイーノックだったが、それ以来生きる希望が見出せず、学校も行かない。他人の死と故人との最後の別れをする遺族や友人の感情を感じるため、見ず知らずの他人の葬儀に参列する毎日を送っていた。
 ある日、いつものように遺族のふりをして参列する葬式で、アナベル(ミア・ワシコウスカ)がイーノックに話しかけてきた。イーノックは彼女に素っ気ない態度をとってその場を後にする。
 数日後、再びイーノックが葬儀に参列すると、係員から「今月に入ってもう5度も君の姿を見ている。あまり言い趣味とは言えないなぁ。」と問い詰められる。そこに現れたのがアナベルだった。彼女は自分と同じ雰囲気があるイーノックにもう一度会いたいと、彼女もまたイーノックの真似をして葬儀に参列していたのだ。アナベルが機転を利かし「親戚に紹介するわ。」と言ったことで難を逃れたイーノック。
 そんなことがきっかけで二人は次第に心を通わせるようになる。イーノックはアナベルを両親が眠る墓地へと連れて行き、自動車事故で両親を亡くしたこと、ヒロシという幽霊が見えることを話す。一方アナベルも自分はガンで闘病生活をしていることを打ち明ける。
 そんなアナベルが家に帰ると姉のエリザベス(シュイラー・フィスク)にその日あったことやイーノックのことを楽しそうに話す。そんなアナベルを見てエリザベスも嬉しく思っていた。
 とうとうイーノックはアナベルの家に招待されることに。しかしイーノックが車も持っておらず、学校にも行っていないことを知ったエリザベスは彼のことをおもしろく思わない。しかし彼といるアナベルはとても明るい表情をしており、エリザベスはちょっと複雑な心境になる。
 アナベルは定期的に検診を受けていたが、一時侵攻が収まっていたガンが再発していることがわかる。しかも余命はわずか3ヶ月。その事をアナベルはイーノックに打ち明ける。イーノックの両親は死の準備も出来ぬまま亡くなっただけでなく、イーノックが意識を失っている間に葬儀や埋葬も終わっていて両親に別れを言えなかったことを聞かされたアナベルは自分の葬儀を自分で演出したいと言う。イーノックもその準備の手伝いをすることにする。
 何度も2人で会うたび、とうとう2人は結ばれる。ところが一夜外で過ごした疲れもあり、アナベルが倒れてしまう。そのショックで自暴自棄になったイーノックはアナベルの主治医(チン・ハン)に当たり散らし、叔母の所為で両親が事故にあったと暴言を吐き、終いには自分を残して死んでいった両親の墓を掘り起こそうとする。しかし、ヒロシに亡くなった人には敬意を払うべきだと殴られ、気を失ってしまう。イーノックが気がつくとアナベルが入院している病院だった。
 取り乱したイーノックは恥ずかしくなりアナベルに会うのをためらったが、自分の命が短くつらいはずの彼女はイーノックのことを大事に思っており、さらにヒロシは特攻として飛び立つ前に恋人に渡せなかった手紙を見せ、この手紙を渡せなかったことを今でも後悔していることを話す。それを知ったイーノックは彼女を見舞う。
 そしてとうとう最後の時が近づいて来た。イーノックを殴ってからしばらく姿を現していなかったヒロシが現れ、彼女のお伴をしようと申し出てくれた。そしてイーノックの前から旅立っていくアナベル。
 自分自身で演出したセレモニーは、優しくも暖かい、彼女らしい素敵な葬儀だった。イーノックは故人との思い出を語る壇上に立つが、何も話せないでいた。彼の心の中では、短かったが彼女との時間が走馬燈のようにめぐっており、彼は笑みを浮かべるのであった。


●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 静かだけど良い映画でした。数十分前まで派手なワイルド7を見ていたので、記憶から薄れてしまっていましたが。。。
 愛する者が旅立っていく、悲しいはずなのに、すがすがしい、心が洗われるような映画でしたね。死体安置所でのデートで、見つけた人に怒られるが、彼女が余命がもう短いと言うことを知ると急に態度が変わるシーンでは、切なくて涙してしまいました。
 ただ残念なのはそれだけだということ。特筆する何かがあるわけでもなく、ちょっと単調かなぁ。
 それとちょっと日本に媚びうってない?って感じも。なぜ特攻隊?なぜ舞子のコスプレ?いや、別にいいんですけど、なにかスッと受け入れられないんですよね。加瀬亮の英語は流暢ですごいなぁと思うけど。
 健やかな気持ちになれるものの、ちょっと物足りない感じが否めない作品でしたね。


 


観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点










この記事へのコメント

2012年02月13日 08:14
穏やかな気持で映画をみることができました。
題材というより、音楽の効果大かなとも思いました。
>それとちょっと日本に媚びうってない?
そこが不思議で、何故カミカゼなんでしょうか?
でも日本人としては、悪くない表現です。
強烈な印象を残す作品では無いので、僕の記憶からも消えつつあるようです。
2012年02月14日 03:40
cochiさん、コメントありがとうございます。
舞台がハワイならわかるのですが、なぜアメリカ本土でカミカゼなのかなぁ?って思って。芸者のシーンは、日本人の幽霊と親しくなったので、日本の文化を調べたのかなと思いました。
記憶から消えて来ちゃうのがちょっともったいない映画でしたね。

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