劇団四季:ひばり ジャンヌ・ダルク 奇蹟の少女



 1年以上ぶりに劇団四季のストレートプレイを見てきました。今回はジャンヌ・ダルクを描いたひばり ジャンヌ・ダルク 奇蹟の少女を見てきました。
 





●ストーリー(ネタバレあり)
 宗教裁判の法廷でジャンヌ・ダルク(野村玲子)が、異端者として裁かれようとしていた。裁判を政治的に処理しようとジャンヌの処刑を急ごうとするイギリス貴族ウォーリック伯(田邊真也)、彼女は魔女だと同じく処刑を望む主任検事(深見正博)、彼女の人間的な部分を裁こうとする大審問官(維田修二)、彼女の傲慢を打ち砕いて現実を認めさせ彼女を助けようとする裁判長を務める司教のコーション(志村要)。彼らの思惑が交差する中、ジャンヌ・ダルクは事の次第を説明していく。

 時は15世紀初頭、英仏百年戦争。フランスはイギリスの勢力にジリジリと後退せざるを得ない状況が続いていた。そんな時、フランスの片田舎ドムレミーの村で、羊の番をしていた少女・ジャンヌ・ダルクは突然のまばゆい光に包まれ、神の声を聞いたという。

ジャンヌよ、フランス王を救いに行け。そして王国を取り戻せ

 馬に乗ったことも、ましてや戦いの経験などない乙女は、何かの間違えですと紙に辞退を訴える。しかし神はそれを許さなかった。
 羊の番からの帰りの遅いジャンヌの父親(吉谷昭雄)は、誰か男と会っているのではないかと苛立ちを隠せない。それに対してジャンヌは神のお告げを聞いたと言うが、家族は誰も信じなかった。

 数年後、彼女は神の声にしたがって、ボードリクール隊長(味方隆司)に会う。ボードリクールも神のお告げを聞いたという少女のことは信じなかったが、ジャンヌの機転と可憐な魅力でボードリクールを説得することに成功し、馬と護衛そして、男の服を手に入れ、シャルル皇太子(加藤敬二)に会いにシノンへと向かう。

 シノンの宮廷では、策略化のヨランド皇太后(斉藤昭子)、子供を作るだけが役目の王妃(西田有希)、妖艶な容姿で王を夢中にさせている妾のアニエス(坂本里咲)、そして女たちに囲まれけん玉で遊び無為な生活を送っているシャルル皇太子がいた。最初の謁見でシャルル皇太子は身代わりを立てたが、身代わりには目をくれず自分のところに歩み寄ってきたジャンヌにシャルルは興味を示す。無能で自分の保身だけしか興味のない者に囲まれて育ったシャルルも政治や戦争には興味を示さなかったが、ジャンヌの強い信念に説得され、シャルルはとうとう戦争の指揮をとることにする。
 軍隊を与えられたジャンヌが英国軍に包囲されたオルレアンを解放することに成功する。それを皮切りにジャンヌの軍隊は百戦錬磨。皇太子はシャルル7世となり、フランスの名誉は一人の乙女によって回復されることとなった。

 しかし卑怯な王や、女性に率いられたことが気に入らない兵たちに見捨てられたジャンヌ・ダルクは捕らえられ、異端者として宗教裁判の法廷に引きずり出されることになったのだ。ウォーリック、主任検事、大審問官、コーション司教の尋問を受けるジャンヌ・ダルク。罪を認め、改悛するならば命だけは助けると言う司教の言葉を受けいれることにする彼女は、牢で女性の服を着る。
 しかし、やはり自分の信ずる神を裏切れない彼女は、再び男性の服を身にまとう。コーションはジャンヌは説教で改悛は望めないと異端再犯として死刑を宣告。その2日後の1431年5月30日、当時としては最も苛烈である火あぶりの刑が行われ、19年という短い生涯をとじた。

 それから約20年。シャルル7世はジャンヌ・ダルクの裁判見直しを命じ、さらにそれから6年後、ジャンヌ・ダルクの有罪判決は無効と宣告をした。

※括弧内は鑑賞日のキャストで、別の日は別のキャストが演じている場合もあります。




●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 歴史に弱い僕です。ジャンヌ・ダルクってだれ?って言う感じでチケットを購入。でもツイッターで、簡単でもいいからジャンヌ・ダルクのことを知っていないと楽しめないと言われたので、公式サイトでちょっと勉強。確かに知らないと何が何だかわからないですね。でもその人のアドバイスのおかげでとても楽しめました。が、無宗教の僕としてはやっぱり宗教がからむとよくわからないですね。
 裁判でジャンヌは悪魔と契約したのではないかと疑われ、悪魔と契約したときに処女を失うと言われていることから処女検査を受けたりしたとか。カトリックでは最後の審判で死んだ者が復活する際に火葬だと元に戻る体がなくなることから火あぶりは一番苛烈な刑だったとか。しかも焼かれている途中に服が燃えたところで火が消されて裸体が一般の人にも晒されたとか。今であれば人権侵害となることが正義の名の下に行われていたんですね。宗教って何なの?って疑問に思ってしまいます。
 芝居に話を戻すと、やっぱり野村玲子さんはすごい役者ですね!他にも振り付け師でもあり主役級の役もこなす加藤敬二さんや味方隆司さん、名脇役の志村要さんなど、脇を固める役者さんたちも贅沢な面々。それなのに劇団四季創立60周年と言うことで料金は3,500円(会員価格)と普段の半額以下とリーズナブル。満足な公演でした。

 ちなみに終わったあとは、いつも行くお店に行こうと思ったのですが、雨が降りそうだったので早めに帰ることに。そんなわけでこの日の夕飯は吉野屋のねぎ塩豚丼♪





観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点



※2010/11/01よりAmazonが配送する商品の配送料が無料になりました。





ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

2012年09月24日 06:22
4千円は安いと思ったので観に行きましたが、私はやはりストレートプレイは苦手なようです。野村玲子さんは本当にすごいと思いましたが、結局ブログ記事は書かず。(笑)ところで奇跡⇒奇蹟ではありませんでしたか?
2012年09月26日 07:53
まっつぁんこさん、こんにちは。
4千円は安かったですよね。ホントだ!間違っていました。指摘してくださってありがとうございます。修正しました。
アヌイ作品は抽象的な表現が多くて難しいですよね。今回の作品も実際にジャンヌが兵を連れたりとそういうシーンはなく、すべて彼女の語りだけで場面場面は観客の中だけで進んでいきますからね。アヌイ作品だとアルデールは苦手でした…(汗)

この記事へのトラックバック