グエムル -漢江の怪物- 見てきました



 見たい映画が4本あるのですが、その中でも一番早く終わってしまいそうな映画グエムル 漢江(ハンガン)の怪物を見に行く事にしました。



●ストーリー(ネタバレもろあり)
 ソウルの中心を南北に分けるように流れる川、漢江(ハンガン)は休日には、家族連れや恋人達が遊びに来るような穏やかで雄大な川。そのほとりで売店を営む一家がいた。家長ヒポン(ピョン・ヒボン)の長男カンドゥ(ソン・ガンホ)は、店番すると居眠りしてしまう。お客さんの食べ物をつまみ食いしてしまう、いい大人なのに店番すらまともにできない。でも、娘のヒョンソ(コ・アソン)を愛する気持ちは人一倍強かった。
 ある天気の良い日、イカ焼きとビールを行楽客に出すため川の方へと向かう。そこには川をのぞき込む人だかりが。そちらに向かうとカンドゥンは、橋にぶら下がり、うごめく大きな”何か”を目撃する。その”何か”は川を泳ぎながら土手に近づく。カンドゥンは持っていた缶ビールを川に投げ入れると、そいつは缶ごと呑み込んでしまった。おもしろがる人々は次々と持っていた物を投げ入れる。すると”何か”は土手に這い上がり、あっという間に人々を襲って喰い始めた。
 カンドゥンとアメリカ軍韓国在留士官はその怪物に戦いを挑む。しかし太刀打ちできる相手ではない。
 そしてカンドゥンは娘ヒョンソの手を取って逃げるがその混乱の中手を離してしまう。振り向くとカンドゥンの目の前でヒョンソはその怪物にさらわれてしまう。ヒョンソを連れた怪物は川を反対側に泳ぎ去ってしまう。
 合同葬儀で泣き崩れるヒポンとカンドゥン、そこにヒポンの長女ナムジュ(ペ・ドゥナ)が、その日行われたアーチェリー大会でとった銅メダルを持ってやってきた。続いて次男のナミル(パク・ヘイル)も。4人はヒョンソの写真の前で泣き崩れる。「おまえがヒョンソの手を離して、知らないこの手を握って逃げるからいけないんだ!」とカンドゥンを卑下するナミル。
 そんな時、黄色い防護服を着た人が現れ、現場にいた人とその人に触れた人は全員病院に連れられてしまった。士官の皮膚に異常が見られ、未知のウイルスが発生した可能性が高いからだ。
 医者から明日の検査までは何も食べると釘を刺されたカンドゥンだが、夜中にこっそりと缶詰を開けて食べている。すると一本の電話がカンドゥンにかかってきた。「おとうさん、助けて…」。娘は生きている!
 警察にそのことを話すが、ウイルスで頭が行かれたと取り合ってくれない。ヒポンは袖の下を渡そうとするが、それでも取り合ってくれない。一家は病院から逃げ出してヒョンソを助け出すことを決意する。見事病院を逃げ出し、闇からショットガンと地図を購入する。

 4人は製薬会社の車を手に入れ検問を通過しようとするが、怪しまれたヒポンはまた袖の下を渡して検問を通過する。そして漢江の近くの排水溝を順番に探す。なかなか見つける事ができない4人は自分たちの売店に戻り食事をとっている。ふと窓から外を見ると、例の化け物が!銃をとる4人。銃弾は見事命中!しかし怪物にとって大した傷ではない。怒って4人を攻撃してくる怪物。しかし、もう残弾は少ない。ヒポンは「俺が奴をしとめる。カンドゥンおまえの銃は何発残ってる?」「1発だ」と自信ありげに答えるカンドゥン。ヒポンは「おまえらは逃げろ!」と叫ぶと空になった銃を取り替え、残り1発の銃を持って立ち向かう。しかし、カチッ!カンドゥンは銃弾を数え間違えていたのだ。あっけなくやられるヒポン。そこへ政府の人たちがやって来て、カンドゥンは捕まってしまう。ナミルとナムジュも逃げる際にバラバラになってしまう。
 ナミルは携帯電話会社に勤める先輩を頼って、ヒョンソの通話記録からその携帯がどこにあるかを突き止める。しかし先輩はナミル達にかかった懸賞金を手に入れるためにナミルに協力したのだ。ナミルを捕まえようとする先輩やその仲間。なんとか逃げ出すも土手から落ちたナミルは動けなくなってしまう。最後の力を振り絞ってナムジュにヒョンソの最後の場所をメールする。
 メールを受け取ったナムジュはアーチェリーを持って助けに行くが返り討ちに遭い、排水溝に落ちてしまう。
 一方捕まったカンドゥンは看護師の隙をついて逃げ出す事に成功する。カンドゥンがヒョンソのいる排水溝についた時は、怪物はヒョンソを口の中に入れ別の場所に移動するところだった。
 意識を取り戻したナミルは、助けてくれた浮浪者に金を払って、空き瓶に灯油を詰め武器を作る。浮浪者と一緒に怪物を倒しに向かう。
 兄弟3人集結したその場は、アメリカ軍が対細菌兵器用に秘密裏に開発したコードネームイエローエージェントを散布する場所だった。イエローエージェントが散布され弱る怪物に空き瓶で作った火炎瓶を投げつけるナミル、橋の上から灯油をかける浮浪者、そこに火炎瓶をぶつければ怪物が燃えさかるのも必至。しかし最後の火炎瓶を投げようとするナミルは手を滑って落としてしまう。ナミルの足下で最後の火炎瓶が燃えている。落胆するナミル。そこにナムジュが現れ、燃える脱脂綿を矢の先に付け怪物に向けて射る。見事命中し、燃えさかる怪物は川に逃げようとする。そこにカンドゥンがとどめの一発。
 見事息の根を止めた怪物の口から、ヒョンソを助け出す。しかし苦労の甲斐なくヒョンソの息はすでに途絶えていた。






●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 期待しないで見に行ってきました。最近期待していない映画はそこそこおもしろかったのですが、この映画は期待しなかったのにもかかわらず、おもしろくなかった。なんでこんなにメディアが注目しているのかわからない作品です。ホラー映画なのか、サスペンス映画なのか、パニック映画なのか、そしてコメディなのか・・・?!なんか中途半端です。笑えるシーンもありましたが、イマイチ笑いのツボが日本人(or自分)と違うのか、苦笑という感じでしたし。

 こういう映画では、最初原因不明の死体が発見され恐怖をあおり、徐々に怪物の正体が明らかにされていくってパターンが多い中、この映画では最初から怪物の全形が明らかになって、それがいきなり人を襲い出すというパターンは少ないので、最初はおもしろかったのですが、だんだんと飽きてきてしまいます。
 間抜けな主人公が、かっこよく活躍するというパターンも多いですが、そう言う映画は今までさえなかった人が急に変わるわけないだろ!と思いますが、この映画では間抜けな主人公はいつまでも間抜け。そこが自然ですが、見ていてやっぱりイライラします。残弾の計算を間違えるのは予想できましたが、まさかそれが原因で自分の親が死んでしまうとは思いませんでした。自分が娘の手を離さなければこんなことにならなかったかもしれないわけだし、カンドゥンは一段落したクライマックスではどんな気持ちなんだろう・・・。

 次にCGですが。これはよくできているなぁと思いました。ただし、最後の最後でボロが出ました。燃えているシーンは、ちょっとCGとアニメの間くらいのクォリティ。今までがすごかっただけにあの燃えているシーンはがっかり。

 突っ込みどころは、いっぱいありすぎて、全部覚えていられませんでした。最初のホルムアルデヒドを捨てるシーン。あんなに大量のホルムアルデヒドを扱った事はないのでわかりませんが、発煙はしなかったような気がする。ホルムアルデヒドは吸引だけでなく皮膚などからも吸収するので、あそこまで大量に扱う場合は防毒マスクだけじゃなく、保護メガネもしなくちゃダメです。そもそもあんなに大量に使うのになんで500mL瓶で購入しているんだろう。ガロン便などもっと大きな容器で購入するんじゃないの?それに腐食性があるからあんなに大量に捨てていたら排水管に穴空いちゃいそうだし。そもそも毒物で危険物のホルムアルデヒドを、上司に言われたからって捨てちゃダメだよ。
 それにホルムアルデヒドで突然変異ができる可能性はあるけど、未知のウイルスができるってのは考えにくいし、あんなに元の生物とかけ離れた生物が1匹だけできてしまうなんてのは、まずあり得ない話ですよね。
 カンドゥンの検査もおかしいし。のどの付近にあんなに太い組織をとるプローブを差し込まれておいて次のシーンではきれいに傷跡が消えているし。そもそも彼に麻酔が効かなかったのはなぜ?
 そして、ウイルスがいなかったのなら、士官の腕の痕はなんだったの?それに細菌兵器対策用のイエローエージェントが、最近とは関係ないあの化け物に効果があって人間に影響がないのも不思議だし。そもそも政府達がウイルスばかりに気をとられて肝心の怪物の捕獲作戦とかがないのはどうして?
 そして最後。カンドゥンが突進してくる怪物に棒を突き刺すシーン。あんなに大きな怪物があの速度で突っ込んできたら、怪物に棒が刺さるだろうけど、カンドゥンの方もちょっと後ずさりするだけじゃ済まないだろう。しかも怪物が死ぬほど突き刺さるなら、持っていたカンドゥンの手にも刺さるだろ・・・。

 話は変わりますが、俳優達って誰かに似てません?ヒポンは長門裕之と津川雅彦を足して2で割った感じ?カンドゥンは原口あきまさと、うーん、誰かを足して2で割った感じに見えるんだけどなあ。



オススメ度:●●○○○




★2006/09/12追記
 そうそう、突っ込みどころ1つ書き忘れてました。ヒョンソの携帯なんですが、怪物に連れられて川を泳いで向こう岸まで連れて行かれましたよね。携帯完全に水没です。あんなに水没したらまず使えないはずなのに。









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