映画:SUPER8/スーパーエイト



 しばらく単館系が続いたので、久々のメジャー級の作品です。SUPER8/スーパーエイトを観てきました。


●ストーリー(ネタバレあり)
 1979年の夏。とある工場で、連続無事故記録784日の掲示が0日に塗り替えられていた。この日、事故にあったのは14歳の少年・ジョー(ジョエル・コートニー)の母親だった。酒に目がないルイス・デイナード(ロン・エルダード)は事故のあった前の晩に酒を飲みすぎて翌朝出勤できず、代わりに出勤したジョーの母親が事故に遭ってしまったのだ。ルイスはお悔やみを言おうとジョーの家へと向かうが、ジョーの父親で保安官代理のジャック(カイル・チャンドラー)に追い返されてしまう。
 ジョーは以前より友達たちとゾンビ映画を8ミリカメラで撮影していた。友達はジョーに気遣って撮影をやめようかと言う者もいたが、ジョーは撮影を続行することを希望する。
 ある夜、駅での撮影のためジョーは家を抜け出して友達と合流する。そこには父親に無断で車を拝借してきたアリス・デイナード(エル・ファニング)の姿もあった。アリスはそう、ルイスの娘であった。アリスはジョーの事を見るなり怒り出す。無免許で車を乗ってきたのを親に言われたらお終いだからだ。密かにアリスに思いを寄せるジョーは、親にも誰にも言わないと約束し、撮影場所である駅へと向かう。
 特殊メイクを得意とするジョーはアリスにメイクを施すが、好きな人が目の前にいることでドキドキ、緊張している。メイクもOK。リハーサルも(不安は残るが)すんだところで、列車がやってきた。監督を務めるチャールズ・カズニック(ライリー・グリフィス)は、列車があった方が臨場感があると、爆発物係兼カメラマンのケアリー(ライアン・リー)に、フイルムは入れただろうな?と確認するが、まだという返事が。急いでフイルムをセットするケアリー。なんとか撮影に間に合うのだった。
 ところがジョーが異変に気がつく。一台の軽トラックが踏切から線路に入ってきたのだ。やばい、やばいぞ!とみんなは逃げ出す。列車は大破し、逃げ出す子ども達を炎と轟音、そして大量の破片が襲う。
 なんとか無事にケガもなかった子ども達。恐る恐る列車に突っ込んだ車へと近づくが、運転していたのはなんと学校のウッドワード先生(グリン・ターマン)だった。先生は、「今見たことを決して誰にも言ってはいけない。そうしなければ君達と、君達の親も殺される。」と言い残すと息を引き取ってしまう。
 何が何だかわからない子ども達がどぎまぎしていると、向こうから大量の車が近寄ってきた。雰囲気で危険だと悟った彼らはカメラやセットを回収して逃げ出す。その時、ジョーは現場で何かの部品を拾い帰る。
 大量の車の正体はアメリカ空軍であった。ネレク大佐(ノア・エメリッヒ)は、フイルムの空き箱が捨てられていたことから、ここに誰かがいて撮影していた可能性があると、部下に追跡を命令する。
 その日以来不思議な事が起きる。停電が多発し、その原因は電線が消えてしまったからだった。車のエンジンだけが盗まれ、犬が一斉に消えてしまう。保安官を始め9名の人が行方不明となった。空軍はこの町に滞在し、住民たちに何も知らされずに何かの捜索が行われ、事故現場で何を回収しているのかも説明のないままだった。不安がつのる住民たち。
 そんな状態でも子ども達はゾンビ映画の撮影を続ける。警察の妻を演じるアリスもとうとうゾンビになり、ジョーはアリスにゾンビのメイクをする。どう演じていいかわからないというアリスにジョーはゾンビの動きを教える。アリスはその通りにやってみてジョーを襲う真似をする。それを横から見ていたチャールズは、ジョーの頬にアリスの唇のメイクがついているのを見つけ、嫉妬する。チャールズもアリスに思いを寄せており、だからこそアリスを撮影の仲間に入れることにしたのだ。
 アリスがジョーたちと仲良くしていることを知ったルイスは、彼らと会うことを禁止するが、夜な夜なアリスは家を抜け出し、ジョーの家へと向かう。ジョーは母親のことが吹っ切れておらず、母親が写っているビデオを見ては涙していた。そんな所をアリスに見られたジョーはちょっと恥ずかしく、切ない気持ちになっていた。
 そんな時、ジョーが事故現場から持ち帰ったキュービック状の部品が動き出し、壁を突き破って飛んでいった。
 アリスが家に帰るとルイスが酒に酔ってアリスに言うことを聞けないなら出ていけと怒鳴る。アリスは涙を流しながら家を飛び出してしまう。ルイスはまた酒で失敗したことを悔やみ、アリスの跡を車で追いかける。ところがルイスは事故ってしまう。車から降りたルイスが見たものは、得体の知れない何かがアリスを連れ去るシーンだった。ルイスは助けを求めるが、とうとう頭までイカれたかと誰も相手にしてくれない。
 一方、ジャックは空軍の無線を傍受し、空軍が行おうとしているウォーキングディスタンス作戦のことを知ってしまう。ジャックはネレク大佐に詰め寄るが、そのまま空軍に拉致されてしまう。
 そうこうしているうちに事故現場で撮影したフイルムの現像ができあがってくる。そこに写っていたものは列車から這い出てきた怪物の姿だった。
 そんな時、空軍の作戦が実行された。原っぱを焼き、それが町に拡がる可能性があるから街中を避難させるというのだ。父親の行方がわからなくなったジョーはチャールズらと一緒に避難所へと向かう。そこでケアリー、マーティン(ガブリエル・バッソ)と合流するが、アリスの姿が見えない。心配したジョーはルイスを見つけ話を聞く。アリスが怪物にさらわれたというのだ。誰も信じないこのことをジョーたちは信じた。自分たちのフイルムにもその怪物が写っていたのだから。
 ジョーたちは避難所から抜け出して真相を突き止め、アリスを助け出そうとする。そのためにはアリスがどこにいるか、あの怪物は何なのかを知らなければいけない。子ども達はウッドワード先生なら何か知っているかも知れないと、学校へと向かう。ウッドワード先生の物入れから空軍の資料を見つけた子ども達。ウッドワード先生は以前は空軍の研究施設におり、あの怪物を研究していたのだ。そしてその研究中の事故であの怪物の気持ちを悟ったのだ。宇宙船が壊れたその宇宙生物は人類に助けを求めたが、アメリカ空軍はその生物を研究対象として、様々なひどい仕打ちをしたのだ。ウッドワード先生はその怪物を助けようとしていたのだった。
 その事を知った子ども達だが、ネレク大佐に捕まってしまう。空軍のバスで護送される子ども達だが、怪物の襲撃を受ける。怪物たちはネレク大佐を殺してしまうが、なんとか子ども達は逃げ延びることができた。
 軍は宇宙生物を殺そうと戦車などを投入してくるが、宇宙生物は金属を自由に操ることができ、戦車を破壊していく。そんな中ジョーらはあの生物が地下に潜っていると確信し、墓地へと向かう。しかし途中マーティンが骨を折ってしまい、彼とチャールズは途中で断念してしまう。ジョーとケアリーは墓地へと着くが、墓地のガレージに穴があり、その生物を探しに2人は穴へと入っていく。
 その生物は拉致した人間を天上からつり下げ、エサにしていた。幸いアリスは生きていた。ケアリーがありったけの爆竹を鳴らして気をそらしている間にジョーがアリスや他の人を助ける作戦だ。その作戦はうまく言って、アリス、保安官そして数人を助け出すことができた。しかし怒ったその生物は、ジョーを捕まえる。心配するアリスやケアリーだったが、ジョーは人間はひどいことをしたが、悪い人ばかりでもないと念を送る。その生物はジョーを放してなにやら作業に向かう。
 地上では軍が回収していたキュービックと金属が吸い寄せられ、次第に宇宙船を形成していった。母親と一緒に写っている写真が入っているジョーのロケットも吸い寄せられるが、ちょっと迷ってアリスの方を見た後、そのロケットを手放す。
 その生物はできあがった宇宙船に乗り込んで空へと帰っていく。。。




●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 すげーよ!これ。列車の事故の部分はマジ鳥肌物ですよ。いやホントに。上でストーリー書いているだけで、また鳥肌たってきちゃった。予告編を見れば宇宙生物モノだというのはすぐにわかるのですが、中盤までその姿を出さないことで緊張感が増しています。ストーリー的に突っ込みたくなる部分はもちろんたくさんあるんですが、それを感じさせないスピーディな展開もいい。
 アリス、かわいいなぁ、どっかで見たことあるんだけどわからない。そうか!お姉ちゃんよりカワイイかも?
 撮影も、1979年という時代設定なだけあって、安いレンズでよく起こるフレアを表現していて雰囲気も出ている。(もともとJ・J・エイブラムスはフレアを使って印象深い絵作りにするのが得意。)最新のVFXとノスタルジックな映像との融合が特徴的。ハリウッド映画としては最高ランクに位置づけてもいいと思う。

 小物もおもしろいですよね。映画のポスターとかスペースシャトルのポスターとか、ルービックキューブとか懐かしいものがいっぱい。そして3/11がなければ知らなかったであろうスリーマイル島の原発事故のニュース。
 ちなみにルービックキューブってそんな昔なんだっけ?と調べてみたら日本、アメリカでの発売は1980年みたいです。スペースシャトルの初飛行は1981年。ちなみに1979年にはどんなことがあったか調べてみたら、アメリカと中国が国交樹立、当時世界最長のトンネル大清水トンネル貫通、イラン革命、ドラえもん放送開始、先進国初の女性首相(サッチャー)就任、ウォークマン発売、ソビエト連邦のアフガニスタン侵攻、そして映画関係としては一般映画制限付(現・R-15)が導入なんてことがあったそうです。

 ところでジョーはなんで地下に特に墓地にあるってわかったのかわからなかったんですが、誰かわかる方教えてください。そして穴の中で作っていたものは何?結局宇宙船はあのキュービックで作られていたみたいだし。もともと戦車とかを勝手に操る能力があるなら列車からもっと簡単に抜け出せたと思うので、操る装置を作っていたのかなぁ?
 ちなみに一番ウケたのが、行方不明者の特徴でカーラーしているというところ。1979年当時は知らないけれど、行方不明者の特徴で「カーラーしてた」なんて言うか?簡単にとれるし。。。そして見つかった時はホントにカーラーしてるし。あれは笑った。

p.s.
 そう言えば、予告編でやってた貨物のバルブが回るシーンって本編にありましたっけ?




観て良かった度:●●●●● 5点 最低1点、最高5点











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