映画:ラスト・エクソシズム



 ホラー映画好き。気のせいか今年はホラー映画が多いような気がします。と言うわけで、今回も公式ツイッターアカウントにフォローされたと言うことでラスト・エクソシズムを見てきました。


●ストーリー(ネタバレあり)
 ルイジアナ州バトンルージュのコットン・マーカス牧師(パトリック・ファビアン)は、聖職者の家系に生まれ、幼い頃から日曜日の説教を行っていた。それどころか悪魔祓い=エクソシズムを何度も行い、地元でも有名な牧師だった。しかしマーカス牧師は実際は悪魔など信じておらず、悪魔に取り憑かれたと言う人は何らかの心の病にかかっていると言うのが牧師の考えだった。そんな牧師のエクソシズムは火薬や薬品を使って煙を出したり、聖水の色を変えたり、小型のスピーカーを使って悪魔の声を出したりと、言うなればトリックを使ってエクソシズムをしていた。これまでは、エクソシズムを依頼してきた人の多くはこれで悪魔が祓われたと思い、元気になっていた。
 そんなマーカス牧師は“悪魔祓い”の真実を追うドキュメンタリー映画製作に参加する。と言うのは、近年各地でエクソシズムの途中に事故が起き、時には死んでしまう事故が多発していた。マーカス牧師は今回自分のトリックを使ったエクソシズムを公開することによって、エクソシズムは何の効果もなく、心理的なものによって回復するのだ、悪魔などいないのだと知ってもらい、バカげたエクソシズム中の事故をなくすのが目的だった。

 牧師のところには多くの悪魔祓いの依頼が届いていた。牧師は今回の映画のディレクターのアイリス(アイリス・バー)と、カメラの前でその手紙を開封する。その依頼は都市部から遠く離れた町アイヴァンウッドに住む農家のルイス・スウィーツァー(ルイス・ハーサム)からだった。彼はキリスト教原理主義者であり、その娘のネル(アシュリー・ベル)が悪魔に取り憑かれているということだった。手紙によるとネルは枚や不審な行動をとり、時には家畜が惨殺されているという。しかも朝になるとその事は全く覚えていないのだ。

 マーカス牧師、アイリスは早速カメラマンと共にアイヴァンウッドへと向かう。途中、道に迷ったマーカス牧師はすれ違った青年・ケイレブ(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)に道を尋ねるが、Uターンして引き返せと言われる。そればかりか車に石を投げつけられてしまう。ケイレブはネルの兄だったが、エクソシズムには反対だったのだ。

 マーカス牧師は早速ネルに会うが、ネルは「こんな田舎じゃおしゃれも出来ない。」とアイリスのブーツを気に入る。アイリスがブーツをあげると無邪気に喜び、またぬいぐるみを抱きしめるネルが、到底悪魔に取り憑かれているとは思えなかった。家族の話からネルは男の子と遊んで帰りが遅くなったことがあり、それ以降、ルイスは外出を許さなかったのだ。学校にも行かせず家で勉強をさせていた。そんな彼の行きすぎた対応でネルも精神的にまいっているのだろうと思われた。
 そこでマーカス牧師は早速エクソシズムの準備をすると言い部屋に閉じこもる。いつものようにピアノ線を家具に取り付けてがたがたと揺らす準備をし、悪魔の声を流す小型スピーカーを取り付け準備を行う。
 準備を終え、ネルや家族を部屋に入れて儀式を始める。派手に呪文を唱えるマーカス牧師は、片手でスイッチを入れる。すると小型スピーカーから悪魔の声が。しかしマーカス牧師は、ネルに取り憑いている悪魔の名前はアバラム。とても強力な悪魔で自分の力では祓えないという。ルイスがなんとか祓ってくれと頼むと、マーカス牧師はもう一度呪文を唱え始める。マーカス牧師がスイッチを入れると家具がガタガタ動き、悪魔の声が大きくなる。そして静寂が訪れる。マーカス牧師はエクソシズムが成功したことをルイスに伝えると、ネルやルイスの表情が明るくなった。そしてルイスは札束をマーカス牧師に手渡した。しかしケイレブだけは未だにトリックだと疑っていた。

 その夜、マーカス牧師やアイリスは近くのモーテルに泊まることにする。寝ていたマーカス牧師は夜中にアイリスにたたき起こされた。自分たちの宿泊先を知らないはずのネルがアイリスの部屋に来ていたのだ。呼びかけても反応が無く、マーカス牧師らはネルを病院に連れて行き、精密検査を受けさせることにした。ところが病院を嫌うルイスはネルを家に連れ帰って行った。ルイスはもう一度エクソシズムをやって欲しいと言うが、マーカス牧師はネルに必要なのは儀式ではなく病院だと言うが、ルイスは聞く耳を持たない。
 そんな時、医者からマーカス牧師のところに電話がかかってくる。先ほど処方した精神安定剤は妊婦に処方してはいけないものだが、ネルが妊娠しているとは知らずに処方してしまったので飲ませないで欲しいと言うのだ。しかしルイスやケイレブの話ではここ数ヶ月ネルは外出していない。もしネルが本当に妊娠しているのであれば、相手は以前つきあっていたカフェでアルバイトしているローガンか、父親のルイスしかいない。しかしローガンはもう何ヶ月もネルとはあっていないという。だとしたら…。ネルが精神異常になったのは父親からの暴行だったのだ。そう考えたマーカス牧師は再びルイスの家へと向かう。
 しかしそこでは、ネルが家畜を殺し、ネルは異常な体位をしたり、自分の指を食いちぎったりしていた。ネルが描いた絵では自分たちが炎に焼かれたり、首を切られている姿だった。
 マーカス牧師は自分の考えが間違っていたことを知る。悪魔は本当に存在するのだ。神に祈るマーカス牧師だったが、すべては遅すぎた。
 彼らは外に飛び出したネルの後を追って森の中に入っていくが、そこでは地元の牧師や住人たちがなにやら儀式をしていた。それはアバラムをネルの子どもに宿し、この世に呼び寄せる儀式だったのだ。マーカス牧師はその儀式をやめさせようとするが、見つかってしまい炎に焼かれる。アイリスやカメラマンは逃げ出すが、ネルが描いた絵のように首を切られてしまう。。。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 個人的にはとても楽しめた作品です。偽のエクソシストという設定は多く見かけるけど、それでドキュメンタリー映画を撮ってしまおうという、ちょっと無理のある設定。最近はやりのドキュメンタリー風に仕上げるための設定なのか。
 でも、何が自分のツボに入ったんでしょうね。トリックのところでしょうかね。普通に「幸せになる壺買いなさい。」と言われて買う人っていないと思うんですよ。でも実際に被害にあう人がいる。よっぽど切羽詰まったことがあり、そして信用させる技術が必要です。初対面なのに、自分のことを的確に見抜き、共感してくれ、その人を信用してしまったら。信用している人に言われたら心が動いてしまうかも知れません。映画中の説教中に卵料理の作り方を織り交ぜても信者は気がつかず、ありがたい説教として聞き入ってしまっている。もう完全にマーカス牧師を信じている。悪い意味でも宗教的な感じですね。ちなみに、瞬時に相手の心を見抜く技術をコールドリーディングというんですね。
 普通の生活をしていたら悪魔なんて信じていないと思うのに、自分の家族が狂気に満ちた行動をしたら悪魔だと思ってしまったら、普段ならエクソシズムに高い金を出そうなんて思わないのに聖職と呼ばれる牧師がまさか詐欺を働くとも考えないだろうし、詐欺の温床となっても不思議はない。そんなマーカス牧師に共感してしまったのかな。
 撮影もネル役のアシュリー・ベルがすごい。CGとか何かしらのトリックを使ったわけではなく、あんなエビ反りになったりしたんですって。倒れないようにピアノ線で吊ったりはしているのでしょうが、体が柔らかい。
 あんまり怖くないという書き込みもありますが、まぁ、確かにね。でも、ローガンが原因かとほっとさせておいてまた怖がらせるのも良かった。ただ、残念なのがラスト。唐突に悪魔の儀式になって終わってしまう。もうちょっと盛り上げて(怖がらせて)欲しかったですね。
 もう多くの映画館で上映終了していますが、奇遇ですね、今日11/19から上映を開始する映画館も結構あるようです。ホラー映画が好きでしたらどうぞ。あくまでも一般の評価は低いですけどね。

 ところで、、、
アイリス役アイリス・バー
ルイス役ルイス・ハーサム
ケイレブ役ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ

これって狙ったの?配役を決めてから役の名前を決めたの?それとも役と同じ俳優を起用したの?そこまでドキュメンタリー風にこだわったのかな。




観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点











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