映画:猿の惑星:創世記



 うちの親父はSFは嫌いなんだけど大のチャールトン・ヘストンファン。そんな親父がテレビで見ていた猿の惑星を一緒に見ていました。子供心ながら、ラストの衝撃は忘れられません。そんなわけでティム・バートン猿の惑星 ― Planet Of The Apesも楽しみにしていたのに、正直イマイチでした。そんなわけで今回はリメイクではなく初代猿の惑星以前の地球を描いた作品と言うから期待大です。予告編もおもしろそうだし。と言うわけで今回の記事は猿の惑星:創世記です。


●ストーリー(ネタバレあり)
 サンフランシスコの製薬会社の神経科学者のウィル(ジェームズ・フランコ)は、アルツハイマー病の新薬を研究していた。いくつかの候補となる物質をチンパンジーに投与して経過を観察する。ある日、1匹のチンパンジーに変化が現れた。他のチンパンジーに比べて高度な知能を持ち始めたのだ。ウィルは喜び上司に報告する。所長はその性かを大変気に入り、早速、治験のために必要になる資金を得ようと出資者を募る。出資者の前でそのチンパンジーを披露しようとするが、突如チンパンジーが逃げだし、社内をパニックに陥れる。それを見た警備員はそのチンパンジーを射殺してしまう。出資者の前で恥をかかされた所長は、即刻その研究の中止を言い渡す。
 ウィルには研究をやめられない理由があった。一緒に暮らす父親チャールズ(ジョン・リスゴー)もアルツハイマーで、かつては音楽家だった彼も今ではピアノの弾き方もわからず、最近ではウィルのことすら忘れがちなのだ。
 失意の底でチンパンジーを抱きかかえるが、なんとそのチンパンジーが妊娠していることを知る。ウィルの同僚であるロバート・フランクリン(タイラー・ラビーン)はその子猿を摘出するが、プロジェクトが中止になった今、その子猿を育てることも出来ない。ウィルは仕方なくその子猿を自宅に連れ帰り、“シーザー”と名付けて育てることにした。
 3年後、シーザー(アンディ・サーキス)はすくすくと成長し、まるでウィルの本当の子のような絆が生まれていた。そして家の中を縦横無尽に駆け回るシーザーには普通のチンパンジーと異なる点があった。母親の知性が遺伝していたのだ。話すことはできないものの、手話で簡単な会話も出来るのだ。
 ところがひょんな事からシーザーが怪我をしてしまう。ウィルは大きなバッグにシーザーを詰め込み、動物園の獣医・キャロライン(フリーダ・ピント)にシーザーを見せる。
 一方、新薬がアルツハイマーに有効であることを確信したウィルは研究所から例の薬を持ち帰り、チャールズに投与する。すると翌朝にはピアノを美しい音色で弾けるようになるまでに回復した。
 5年後、キャロラインと恋人同士になったウィルとチャールズの3人はシーザーを運動させるために近くの森に連れて行く。初めて見る森に感動するシーザーだったが、5フィートにも成長したシーザーをを見かけた家族は怖がってしまう。その頃、シーザーには感情も持ち始め、見た目が違うウィルと自分はどんな関係なのかを考え始めていた。
 一方、チャールズの病が再び悪化していく。ウイルスを使ったその新薬は、次第に長い月日が経つと、人間の体が抵抗性を示してくるのだ。再び、アルツハイマーとなったチャールズは隣の家の車を運転しようとして事故を起こしてしまう。怒った車の持ち主であるハンシッカージョーイ・ロッチェ)はチャールズに厳しく突っかかる。それを見ていたシーザーは彼を追いかけ、指を噛みちぎってしまう。人間を傷つけたシーザーは霊長類保護施設に入れることになる。初めてウィルと離れて暮らすことになった寂しさと、陰湿な虐待を行う飼育員(ドッヂ・ランドン)、そして他の霊長類となじめないシーザーは、いつかウィルともう一度暮らすことを心待ちにしていた。
 ウィルはシーザーと別れて暮らす寂しさを紛らわすため、チャールズをもう一度治すため、例の薬に改良を加えるべく研究に没頭していた。新たに開発した新薬は猿に驚異的な知性を与えていた。アルツハイマーの治療薬どころか、天才を作る薬なのだ。このことを聞いた研究所の所長は、だまって研究を続けていたウィルを叱るものの研究の再開を決めた。ところが猿に投与しようとしたロバートが誤ってその薬を浴びてしまう。翌日ロバートは体調不良で研究所を休んでしまう。人間には副作用があったのだ。ロバートはその事をウィルに伝えようと彼の家に行くが、彼は不在だった。その際、パイロットであるウィルの隣人のハンシッカー(に出会うが、そのままロバートは激しい出血を伴い死んでしまう。
 なかなか自分を迎えに来てくれないシーザーは、オランウータンと仲良くなり、さらにコミュニティを仕切るチンパンジーのボスをやっつけ、みんなが恐れるゴリラを隔離厖から出して味方につけていた。陰湿な飼育員さらには人類に復讐するために。
 シーザーは夜中施設から抜け出しウィルの家に行ったシーザーだが、ウィルはキャロラインと一緒に寝ており自分のことは気にかけていないように見えた。シーザーはいよいよ自分の計画を実行に移すためにウィルの家の冷蔵庫から例の新薬を盗み出し、保護施設の他の猿たちにその薬を与えてしまう。
 飼育員のロドニー(ジェイミー・ハリス)がいつものように猿たちに餌を与えようとするがいつもと様子が違うことに気がつく。彼はドッジを呼ぶが、ドッジは猿たちの反乱の首謀者がシーザーであることを見抜き、電流を流した警棒を振りかざすドッジにシーザーは「No!」と人間の言葉を発する。
 高い知能を持った猿たちを率いたシーザーは研究所を襲ってさらに薬を手に入れ、実験用の猿を救出する。警察の追跡をもろともしないチンパンジーたちは次に動物園に向かって、そこでも猿たちを解放。そして最後に森へと向かおうとする。そのためにはゴールデンゲートブリッジを渡らなくてはならない。通行禁止になった橋の上で、シーザーは警官隊の作戦を読み、猿たちを2手にわける。1つは橋上部のワイヤーを渡り、もう1つは橋桁下から進むのだ。完全に警官隊の裏をかいた猿たちは、警官隊を文字通り裏から攻撃する。警官に撃たれて落ちる猿、騎馬隊から馬を奪う猿、橋の上で人類と猿の壮絶なる戦いが繰り広げられていた。
 「シーザー!」と叫びながらやってくるウィルは家に帰ろうと言うが、人間の愚かさを知ったシーザーは人間と戦うことを選んだ。一方、その様子をヘリから見ていたウィルの上司は、部下にシーザーを狙撃するように命令する。しかしそれに気がついたゴリラがヘリコプターを襲撃。上司はなんとか助かるがゴリラとヘリコプターは海に墜落してしまう。橋から落ちかけている上司をシーザーは蹴落としてしまう。人間と猿の戦いは猿が勝利したのだ。
 一方、パイロットのハンシッカーは制服を着て空港に向かう最中だった。しかし空港で吐血し倒れてしまう。ロバートにウィルスを移されていたのだ。そしてそのウイルスはハンシッカーから世界へと拡散していく。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 すごい!これホントに本物の猿は一匹も使っていないの?すべてCGなんですって。これに感激した動物愛護団体(PETA)が、動物に友好的な製品や企業を表彰する「プロギー賞」を贈ったという。その猿のCGがすごいんです!毛1本1本が自然に見えるし、あの表情や瞳孔の大きさも変わる目、そして死んだ仲間の目を閉じてやる仕草。近い将来、俳優はいらなくなるんじゃないかって感じです。ゴールデンゲートブリッジでの戦闘も本当に戦っているみたい。サンフランシスコの街を多数の猿が行き交うシーンは現代社会がそのまま昔に戻ったかのよう。アイ・アム・レジェンドでもニューヨークの街を鹿が歩いていますが、最近どこかで見た光景だと思いませんか?僕は福島の警戒地区で野生化して街を歩いているダチョウを思い出しました。そう思ったら自分の思いは映画の世界から現実世界に引き戻されてしまいました。せっかくの映画なので、原発事故について触れて気分が凹むのはイヤなのでこれくらいにして映画の話題に戻ります。
 初代の猿の惑星は細かいところまで覚えていませんが、いろんなオマージュが出ていますね。ランドンとかドッジとか、シーザーとか旧5作品に出ていた名前がずらっと。忘れてしまいましたが、まだあったと思います。
 なるほど~!猿が知能を持ったのはウイルスが原因だったんですね。納得。いろんなサイトで「ストーリー的に矛盾がない。」と書かれています。実はこの映画を見終わった後に、BIGLOBE平主任ブログさんがツイッター「猿の惑星」続編製作へ!という記事を紹介していたんですね。それに対して、僕が「人間が減り、猿が知能化した理由は明らかになったけど、まだ人間が退化した理由が明らかになってないよ。」と返しました。するといろんな人から「えっ退化というか絶滅してしまったかと。」などと、絶滅したんだという意見をもらいました。
 でも、全滅していたら「創世記」にならない。初代の猿の惑星でテイラー(チャールトン・ヘストン)がノヴァ(リンダ・ハリソン)に会えなくなっちゃう。。。だから絶滅しちゃいけないんです。人類が何かしらの理由で退化する必要がある。このウイルスに耐性のある少数の人類は生き残ったのかなぁと思います。まぁ、猿の脳を活性化させるウイルスですから、生き残っても人類の脳を退化させるウイルスという設定なんだよと言われたらお終いですけどね。
 ところで、僕は気がつかなかったのですが、新聞の一面に「宇宙探査機行方不明」って記事があったんですって。テイラーが乗っていた探査機なんでしょうね。
 まぁ何はともあれ、僕はこの作品がおもしろかったので、次回作も気になります。監督はハリウッドデビュー作となるルパート・ワイアットが続投するそうです。ただ初代の猿の惑星も、この作品もすばらしい作品だったので、次回作も期待が大きくて作るの、プレッシャーでしょうね。




観て良かった度:●●●●● 5点 最低1点、最高5点










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