映画:ヒューゴの不思議な発明



 今年の第84回アカデミー賞で最多11部門でノミネートされ、同着最多5部門で受賞した作品ヒューゴの不思議な発明。僕の好きなクロエ・グレース・モレッツちゃんも出ているので絶対見逃せない。3Dがあまり好きではない僕もこの作品だけは3Dで鑑賞。なんか久々に3Dで見たら疲れた(汗)。


●ストーリー(ネタバレあり)
 1930年代のフランスのパリ。父親(ジュード・ロウ)と2人で暮らすヒューゴ(エイサ・バターフィールド)だったが、ある日、なかなか父親が帰ってこず、来たのは伯父のクロード(レイ・ウィンストン)だった。飲んだくれの彼の話では、父親は職場の火事に巻き込まれて亡くなったというのだ。孤児になりたくなければパリのリヨン駅の屋根裏にあるクロードの住まいに行かなくてはならない。クロードの仕事は時計技士。今じゃ毎日酒を飲んで、駅の時計台のネジを巻いたり、整備をするだけ。そんなだから住むところもなく、時計台に住んでいるのだ。ところがある日からこのクロードも出かけたっきり帰ってこない。ヒューゴは時計台に住んで一人時計のネジを巻いて暮らしている。もし父親もおらずクロードも帰ってこないことが知れたら孤児院に連れて行かれてしまうからだ。
 ひとりぼっちの彼の唯一の友達は、父親が残した壊れた機械人形。父親が残した手帳にはこの人形を直そうとして書かれた設計図が書かれていた。ヒューゴは時間を見つけてはおもちゃ屋に忍び込んでは部品を盗んでいた。
 いつものように部品を失敬しようとしたが、店主のジョルジュ(ベン・キングズレー)に見つかり、盗んだ部品だけでなく父親の手帳まで取られてしまう。そればかりか鉄道公安員(サシャ・バロン・コーエン)に追いかけられる羽目に。もし見つかったら孤児院行きだ。必死に逃げるヒューゴは、ハート型の鍵を持った少女・イザベラ(クロエ・グレース・モレッツ)に出会う。「何で君が?」この鍵は機械人形にある鍵穴の形と同じなのだ。
 公安員から逃げ切ったヒューゴはイザベラを自分の部屋に案内する。この鍵を挿せば機械人形が動き出すかも知れない。期待と不安を胸にイザベラから借りた鍵を差し込んで回す。しかし何も動かない。怒りと絶望が襲うが、そんな時、機械人形が動き出した!イザベラとヒューゴが見守るが、機械人形は何かの一部分を書き示そうとしたが、途中で止まってしまった。やはりまだ完全には直っていないのだ。直すためには父親の手帳が必要だ。
 ヒューゴはジョルジュに手帳を返してくれるように頼みに行くが、燃やしたと灰を見せられる。泣きながら帰っていくヒューゴだったが、ジョルジュの娘のイザベラは、燃やしたのは嘘だという。その事を告げるとジョルジュはおもちゃ屋で働けば手帳を返し、部品も提供してくれるという。
 とうとう機械人形を修理し終え、イザベラの鍵を再び挿す。すると人形が描き出したのは、ジョルジュ・メリエスの月世界旅行の一場面、月にロケットが刺さった場面だった。父親からのメッセージを期待していたヒューゴは期待はずれで悲しむが、イザベラはこの絵を見たことがあるという。
 ヒューゴとイザベラはジョルジュの妻・ママ・ジャンヌ( ヘレン・マックロリー)にこの絵を見せ、これが何なのかを聞き出そうとする。しかしママ・ジャンヌはこの絵をジョルジュに見せてはいけないと言い、詳しい話は教えてくれなかった。2人はジョルジュがいない間に部屋に忍び込み部屋を探す。すると棚の上の箱からこれと同じ絵やたくさんの絵が出てきた。そんな時、ジョルジュやジャンヌが部屋に入ってきてしまい、散らばった絵を見たジョルジュは激怒する。
 この絵は何なのか。ヒューゴとイザベラは本屋のムッシュ・ラビス(クリストファー・リー)の協力を得て調べるが、これはかつてマジシャンで、当時としては不思議な映画を撮ることで有名になったジョルジュ・メリエスの映画のワンシーンだと言うことがわかる。
 ジョルジュ・メリエスは数々の映画をヒットさせ、撮影所を作り女優と結婚するが、その後の映像の進化について行けずに撮影所は多額の借金を抱えて倒産してしまう。そして世の中から消え、今では死亡したと言われていた。そのジョルジュ・メリエスが、あのパパ・ジョルジュなのか。フイルムも戦争で1本を残して焼けてしまった。ヒューゴたちはこの1本を持ってママ・ジャンヌに見せるが、若い頃のジャンヌにイザベラも大はしゃぎ。懐かしい映像にジャンヌも涙するが、ジョルジュには見せないで欲しいと言う。しかし後ろで隠れていたジョルジュもこの映像を見ていた。ジョルジュは借金を作ってから妻のジャンヌに苦労をかけたことを気にかけ、封印していたのだ。
 しかしジャンヌは不幸だと思ったことはなく、ジョルジュと一緒で幸せだったことを伝えると、ジョルジュは焼け残ったフイルムをつなげて再びこの映像を公開することを決める。会場は多くの観客で埋め尽くされており、ジョルジュのマジックは今もなお観客を魅了してやまないのだった。


●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 第84回アカデミー賞で最多5部門受賞とは言っても、撮影賞、美術賞、視覚効果賞、音響編集賞、録音賞とストーリーなどに関わるメジャーな部門はアーティストに譲ってしまっている。同じ5部門受賞でも完全にアーティストには負けちゃってますね。もちろん映画は勝ち負けではありませんが、残念。
 予告編からは想像もしなかった方向性に向かって行ったので、ただのファンタジーだと思っていた僕は面食らってしまった。映画好きにはたまらない展開だったけど、ファンタジー映画だと思って家族で見に行っていたらどうなんだろ?
 ところでレビューアーさんの何人かは「発明してない。」と書かれていますね。機械人形の“修理”はしていたけど。僕的には“発明”というより“発見”がいいかなぁと思います。父親からは愛情を持って育てられたものの、親を亡くし、親戚からは愛情を持たれなかった。でもラストで素敵な家族を得て、家族の温かさを再発見したという感じがします。
 ただ「発明はしていない。」とは言えないです。鉄道公安員の素敵な義足を発明していましたから。
 まぁ、僕的には嬉しい期待はずれでしたけど、残念な期待はずれだと思った方もいらっしゃると思います。ちなみにこの映画、日本では好調だったようですが、アメリカなどではイマイチ。全世界で制作費をわずかに上回る興行収入しかなく、負債に終わりそうなんだとか。僕的にはとっても好きな作品なので切ないです。




観て良かった度:●●●●● 5点 最低1点、最高5点










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