映画:鍵泥棒のメソッド



 今年は銭湯の映画がおもしろい?!テルマエ・ロマエに続いて銭湯モノ(?)第2弾鍵泥棒のメソッドを見てきました。




●ストーリー(ネタバレあり)
 ある夜、クライスラー300Cに乗っていた男性・コンドウ(香川照之)は、ある家から出てきた男性の前に立ちはだかると、持っていたナイフでその男を滅多刺し、その男を車のトランクに乗せ走り去っていく。あっという間の手際のよい仕事ぶりだった。

 翌日の夕方、雑誌の編集長を務める水嶋香苗(広末涼子)は、就業時間が終わり部下への引き継ぎを行っていた。その時に香苗は「私事ではございますが、結婚することにいたしました。」と報告。突然の告白に驚いた部下たちは「お、お相手は?」と尋ねるが、香苗は「まだいません。そこでお願いがあります。結婚相談所に登録もしましたが、可能性を高めるために男性を紹介してください。」唖然とするその場に男性の部下が言う。「社内の男性の立候補というのは…?」「社内の男性につきましては一通り検討いたしましたが、候補となる方はいらっしゃいませんでした。」その答えに力を落とす、男性。その日から合コンのセッティングなどが行われた。

 その頃、役者を目指す桜井武史(堺雅人)は、風呂もない安アパートの自宅で首をつって自殺しようとしていた。しかしロープが切れて一命を取り留める。死ぬこともできない自分のふがいなさに涙を流す桜井だが、ポケットの中に銭湯の回数券を見つけ、とりあえず銭湯に行くことに。

 コンドウは車を走らせていたが工事渋滞に巻き込まれ、苛立ちを隠せない。コンドウは近くにあった銭湯に車を止め、ひとっ風呂浴びていくことにする。
 貧乏役者の桜井は隣に居合わせたコンドウの分厚い財布に驚く。桜井が先に浴場に入り体を洗っていると、入ってきたコンドウが石けんを踏みつけ転んでしまう。頭を強打して意識を失ったコンドウのロッカーの鍵をつい出来心で自分の鍵とをすり替えてしまう。
 風呂から上がった桜井はコンドウの財布の中身に驚き、車に驚く。桜井は死ぬ前に金を借りっぱなしにしている人たちにコンドウの金で借金を返してまわる。その中には元カノの姿もあった。「一緒の写真持って行く?」という質問に「まだあるの?」と答える桜井だったが、今捨てに行こうとしていたゴミ袋から写真を撮り出して桜井に渡す。
 桜井はカーナビを頼りにコンドウのマンションに行くが、その高給マンションにはいろいろな制服がしまわれていた。コスプレ男か?と不思議に思う桜井はクローゼットの中から拳銃を見つけ驚く。その銃で自殺を図ろうとするが、なかなか決意が固まらない。

 その頃救急車で病院に運ばれたコンドウは記憶を失っており、自分を桜井だと信じ込んでいた。自分は住民税も払えないくらい貧乏であることを知ったコンドウは、病院代も払えないと病院を抜け出し、住所を頼りに自分のアパートに戻ろうとするが、場所がわからない。
 そんなコンドウに、父親(小野武彦)のお見舞いに来ていた香苗が来るまで送ると声をかける。2人は桜井のアパートに入るが、汚いアパートにコンドウは驚く。「こんな貧乏で汚いアパートじゃ死にたくもなりますよね。」とつぶやく。本棚に置かれた「メソッド演技法」の本を見て、自分は役者を目指していたことを知るコンドウ。
 コンドウは桜井として、まじめに演技の勉強をして役者を目指す。小さな撮影のエキストラに登録するが、ヤクザ役がはまり役で、監督に気にいいられる。
 香苗はそんなコンドウに次第に惹かれ、コンドウもまた自分を助けて見守ってくれる香苗に惹かれていく。

 一方、桜井はコンドウのマンションにあった金を使いまくるが、そうこうしているうちに先日の殺しの報酬をどうすればよいかと、暴力団の工藤(荒川良々)の部下から電話がかかってくる。コンドウは誰も正体を見たことのない凄腕の殺し屋だと言うことを聞かされる。とりあえず自分の安アパートのポストを受け取り場所に指定した桜井だが、部下はボスの工藤が直接会いたいと桜井を工藤の元に連れて行く。
 そこでコンドウになりすました桜井は、先日殺した社長の愛人・井上綾(森口瑤子)から、社長が隠し持っている大金のありかを聞き出し、殺して欲しいと言う依頼を受ける。
 大金を使いまくったとは言え、さすがに人を殺す事は出来ない桜井は、綾に接触し、逃げるように言う。しかし殺し屋に狙われているなんて信じられない綾は桜井の思い通りには動かない。業を煮やす桜井だったが、一向に仕事を果たさず怒りを抑えきれない工藤はコンドウを拉致しようとする。

 香苗の父親がガンで亡くなってしまう。香苗が結婚を急いでいたのは父親に早く婚約者をあわせたかったからなのだ。しかし先に他界してしまい力を落とす香苗。そんな香苗を励ますコンドウは、香苗の家で父か好きだったというクラシックの音楽を聴くと、それはいつもコンドウが聞いていた曲だった。自分は桜井ではない、コンドウだと言うことを思いだしたコンドウは自分のアパートに急ぐ。

 マンションで桜井に遭遇したコンドウは、金を使い、部屋でタバコを吸った桜井を怒るが、このマンションに工藤らがやって来た。2人は隣の部屋に逃げ込み事なきを得るが、コンドウは桜井を銃で撃ってしまう。ところがこの銃は銀玉鉄砲。コンドウの正体はもと便利屋の山崎信一郎。殺しの依頼があると、ターゲットに接触してターゲットを殺したように見せかけて逃がす仕事をしていたのだ。殺しの報酬と、逃がした報酬と2倍がもらえるのだ。この前の社長も今頃は沖縄で悠々自適の生活を送っているという。
 コンドウと桜井は、工藤から井上綾を逃そうとするが、香苗も巻き込まれ…。三者三様の事情が複雑に絡み合う……。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 109シネマズデイで1,000円で鑑賞。爆笑するほどではないけれど、おもしろかった!冒頭の香苗のシーンではまだみんなも笑いにムードではなく、失笑という感じでしたが、みんなも次第にこなれてきて劇場が笑いの渦に。いや、正直そこまでは行かないかな。
 それにしても香川照之いいわぁ。最初の転ぶシーン。普通ならワイヤーアクションでしょうが、裸だから普通にはワイヤーアクションは使えない。ワイヤーを固定する部分だけあとで肌色に補正したのかと思っていたら、ブルー(グリーン?)スクリーンの前のマットの上で、自身の力で転んだシーンを背景の銭湯と合成したのだとか。あの転びっぷりは本当に見事ですね(笑)。堺雅人広末涼子との絡みもおもしろくて、2人よりも断然香川照之が光ってましたね。
 父親・市川猿之助との確執もとけ、6月には9代目市川中車(ちゅうしゃ)に襲名。長男の政明くんも5代目市川団子に襲名。歌舞伎一筋として俳優業はやめちゃうのかなと悲しく思っていたのですが、歌舞伎にも映画にも頑張ってくれれば映画ファンとしてはうれしいですね。

 ちなみに、「鍵泥棒のメソッド」の“メソッド”を“方法”だと思っていて、落ちていた鍵をすり替える岳なので、“鍵泥棒のメソッド”っていうほどじゃないじゃん!って思っていたら…。“メソッド”って演技の手法の1つなんですね。なるほど。だとすると“殺し屋のメソッド”の方があっているような気がしますが…。





観て良かった度:●●●●○ 4点 最低1点、最高5点










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