映画:砂漠でサーモン・フィッシング



 こちらもスルーしようかなと思っていたのですが、ネット上では評判が良いし、他に見たい映画もなかったので見に行くことに。今回の記事は砂漠でサーモン・フィッシングです。




●ストーリー(ネタバレあり)
 イエメンの大富豪・シャイフ(アムール・ワケド)の資産を管理している投資コンサルタント会社のハリエット・チェトウォド=タルボット(エミリー・ブラント)から、水産学者のアルフレッド・ジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)に電話がかかってきた。その内容はシェイフが砂漠の国・イエメンに鮭を泳がせて釣りをしたいと言い、それに協力して欲しいと言うことだった。
 ジョーンズ博士はハリエットのもとを訪ね、それがどんなに荒唐無稽なことかを説明する。ところがハリエットは真剣そのもの。砂漠に川を作るためのダム、そして1万匹を空輸する費用…。どう考えても5,000万ポンド(70億円)はくだらない計画。どんなに富豪でもたかが釣りのためにそんな大金をつぎ込む人はいないと思っていたジョーンズ博士だった。しかしハリエットは「早速始めましょう。」と真顔で答える。
 金持ちの道楽につきあっていられないとジョーンズ博士はその話を断るが、2倍の給料を払うと聞き引き受けることに。しかし心の中ではできっこないと思っており、そのプロジェクトに真剣に取り組んでいなかった。そんなジョーンズ博士の態度を見た上司は、このプロジェクトに専念しないならばクビにすると言い出す。
 と言うのも、首相広報担当官のマクスウェル(クリスティン・スコット・トーマス)も、国を挙げてこのプロジェクトを支援すると言い出したからだ。
 昨今中東情勢が悪化し、その批判がイギリス政府にも矛先を向けていた。何か明るい話題で批判をかわそうとするが、明るい話題というのはこれしかなかったのだ。釣り人口からの支持にもこぎ着ければ次の選挙も有利に運べると首相も同意したのだった。
 ジョーンズ博士はハリエットと共にシェイフに会いに行くが、金で買えない物はない!というわがままな男を想像していたジョーンズ博士の予想は裏切られ、心から釣りを愛し、イエメンでの釣りはオマケに過ぎず、人々の生活のために川をひくことが主目的だったことを知った博士は彼に全面的に協力することを決意する。
 イエメンではすでに砂漠に水を引くためのダムを完成させていた。あとは1万匹の鮭を空輸してくるだけ。世界最大級の空輸機を手配したものの、イギリス国内の天然鮭を捕まえようとすると、釣り愛好家から猛反発。このままでは次の選挙で痛手を被ってしまうと判断したマクスウェルはイギリスから鮭を空輸することを禁止した。
 困ったジョーンズ博士は一か八か北海から養殖の鮭を空輸することにする。しかし養殖の鮭は遡上するのかもわからない。一方、シェイフも養殖の魚など魚ではないと猛反発。
 そんな時、ジョーンズ博士とハリエットに問題が発生する。もともと仕事にしか興味のない博士の妻とは形式的な結婚生活を営むだけで、妻が大きな仕事のチャンスを手に入れたことで離婚の危機に陥ってしまったのだ。一方、中東に派兵されていたハリエットの恋人・ロバートが作戦中に行方不明になってしまったのだ。情報によるとロバートが所属していた小隊がまるごと行方不明。ほとんどの場合、それは作戦失敗で全滅したことを意味する。ハリエットはロバートを心配し、仕事どころではなくなってしまったのだ。
 博士は家に閉じこもってしまったハリエットを心配し、毎日のように電話をしていた。しかしハリエットは仕事に戻って欲しいというその電話に苛つきを隠せない。ある日、電話に全く出ないハリエットを心配した博士が彼女の家を訪ねる。ハリエットは「放っておいて!」と怒鳴るが、博士は彼女の体を心配し、サンドイッチを作ってきただけだった。
 そんな博士の優しさに触れたハリエットは、次第に彼に惹かれていく。そしてロバートのことが気がかりではあるものの徐々に仕事に復帰していく。
 そしていよいよ1万匹の鮭が運ばれてきた。水温を調整してついに放流。養殖の鮭たちは狭いいけすの中しか知らない。広い川を泳ぐか心配されたがその心配をよそに鮭は元気に泳ぎ回る。早速シェイフやジョーンズ博士は釣り竿を手に持ち川に入っていく。
 そんな時、一機の空軍ヘリが。死んだと思われていたロバートが降りてきた。ハリエットは涙を流しながら喜ぶが、そんな彼女を複雑な気持ちで見つめるジョーンズ博士。ロバートや政府高官は満面の笑みを浮かべてこの一大イベントを宣伝していた。
 しかしイエメンでは富豪が釣りをするために川を作っていると噂され、反感を持った人たちが増えていた。彼らはダムを破壊してしまう。ダムが決壊し、大量の水が流れ込む。川に入っていたシェイフやジョーンズ博士はなんとか逃げ出すことに成功するが、鮭たちは流されてしまう。
 みんなの期待も喜びも一緒に流れてしまい、絶望感が彼らを襲う。しかしすべての鮭が流れたわけではなかった。シェイフやジョーンズ博士は荒廃したこの川を再び豊かな川に戻す決意をする。一方、ロバートと一緒にイギリスに戻ろうとしていたハリエットもそれを手伝うことにする。それはロバートではなくジョーンズ博士を選んだ瞬間でもあった。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 突拍子もないこのプロジェクト。困難なこともたくさんあって、それを1つ1つクリアしてプロジェクトを成し遂げた、プロジェクトX的な映画なのかなと思っていたのですが、なんだぁ。ラブロマンスなんですね~。悪い意味で期待を裏切られ、それだけでちょっとマイナス評価。もちろんそうだと知って見ていたら評価も違っていたんでしょうけどね。
 結局富豪のシャイフが、人々の生活のために砂漠に水をひきたかったのか、ただ単にホントに釣りがしたかったのかも微妙で、感動もしなかったです。
 大画面の映画館で見る必要性も感じられず、退屈はしないまでもレンタルDVDでも充分カナという作品でした。




観て良かった度:●●●○○ 3点 最低1点、最高5点










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