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help リーダーに追加 RSS 体によいのか、水素水?

<<   作成日時 : 2006/12/09 19:57   >>

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 ブロガーによる体験型クチコミプロモーションサービスB-Promotionにお世話になっており、今までに屋形船や、ホームメイド・ケフィアを体験させてもらいました。今回はRADICAL GRABBER水素水 「水素たっぷりのおいしい水」 の応募をしたのですが、今回は落選してしまいモニターに参加させてもらえませんでした。(T_T)

 でも、メーカーにとっては僕を落選させて正解かもしれません。もし、当選していたら否定的な記事にしようと思っていたからです。本記事では否定的なことを書きますが、商品やその効果を否定するものではありません。実際に自分で飲んでいない以上、商品やその効果については触れません。

 まずは、商品の紹介から。

 体に悪い影響を与える活性酸素を還元して、影響のない形に変える効果のある水です。

 活性酸素とは酸素の一部が反応しやすい形に変わったもので、化学的に言うと一重項酸素、スーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、過酸化水素からなります。他にもこれらが悪さをしてその他のフリーラジカルという物質も生じさせます。これらは体内の菌やウイルスなど人間にとって悪影響のある物質を壊すという性質がある反面、人間の組織も攻撃してしまいます。このため活性酸素が増えすぎると動脈硬化、ガン化、糖尿病のような生活習慣病、皮膚炎などになる可能性が高くなると言われています。

 この活性酸素は、暴飲暴食、ストレス、紫外線、不規則な生活、たばこ、排気ガスなどのような化学物質などによって増えると言われています。

 この活性酸素は、酸化力によって上記のような悪さをします。鉄がさびたり、むいたリンゴが褐色になったりするのが酸化です。ですから活性酸素の影響を受けないようにするためには、人間の体よりももっと酸化されやすいものを摂取して、活性酸素は人間の組織ではなくその物質を攻撃するようにする方法があります。その物質とは、還元力のある物質、抗酸化物質と言い、例えばミネラル(特に亜鉛など)、ビタミン(特にビタミンA、ビタミンC、ビタミンE)、CoQ10、カテキン、ポリフェノールなどがあげられます。

 ところがこれらの抗酸化物質は活性酸素を追いかけていけないのです。というのも大きいというのと、溶けにくさというのがあります。活性酸素は小さいので体内のあらゆるところに入っていけますが、抗酸化物質は半透膜を通っていけませんし、例えば水溶性のビタミンCは、脂分には溶けないので脂分の多いところには行けないのです。

 そこで注目したいのが、水素です。水素も還元力を持っています。しかも、上のような抗酸化物質に比べて小さいので活性酸素を追いかけていけるのだそうです。

 さらに好都合なのが、ウイルスなどを攻撃する人間にとって必要なスーパーオキシラジカル、過酸化水素などは還元しないのだそうです。

 というのが、水素水の魅力です。




 次にその作り方です。作り方には2種類あります。1つは電解という方法。水にカルシウムイオンを溶かして直流電流を流します。陰極では水に電子が与えられて分解し、水素と水酸化カルシウムができます。つまりこの方法はアルカリイオン水(正式名称:飲用アルカリ性電解水(厚生労働省告示第112号より))の作り方と同じです。この方法で作った水は若干アルカリ性となります。胃腸症状改善(厚生労働省告示第112号)にも使用され、また料理に使うとうまみ成分が水道水よりも抽出されやすい、味付けがしやすいなどの効果(キリンビバレッジより)もあります。
 2つめの方法は、気体の水素ガスを水に溶かし込む方法です。

 一般に工業的に作りやすいのは前者ですが、水素以外の成分が入ります。今回紹介されていたRADICAL GRABBERのホームページではこのような電解で作った水素水はアルカリになり、肝臓に負担がかかるため良くないというようなことが記載されています。もし実際にアルカリになるのがイヤならばpHをさげて中性にする技術もたくさんあります。カルシウムがイヤならばそれを除去する方法もたくさんあり、一概にRADICAL GRABBERの言うように電解法がダメというわけではありません。

 RADICAL GRABBERは後者の水素を水に溶かし込む方法ですが、この方法では作るのに時間がかかってしまうのと、過剰の水素ガスが必要なので工業的には作りにくい方法だと思います。(可燃性ガスを高圧にすると言うのは危険ですし。。。)

 ちなみにブルーマーキュリーというこの会社は来年の2007年に15億円の販売を目標としています。小売りだけでなく、1時間あたり1トンのプラントを作り、草津の大型スパリゾートにリースして、お風呂などで利用できるようにしているようです。




 さて、ここからが否定的なことです。

 ホームページのこの水の飲み方を紹介していますが、暖めると水素が気化してしまうので冷やして飲むことを推奨しています。でも、お風呂で利用しているんですよね?水素逃げてしまうじゃないですか。スパのお客さんからは肌がすべすべになると好評をいただいているような記載がありますが、これは水素水の影響ではなく温泉の効果なのでは?お茶やコーヒーの場合は加熱される

 そして次が特許です。ホームページに「「水素たっぷりのおいしい水」はRADICAL GRABBERの特許技術による商品です。」との記載があります。「特許」と書くと「すごい技術」と思ってしまいますが、こういう記載はまず100%信じない方がよいです。本当に特許の技術ならば「特許番号1234567」とか7桁の番号が記載される場合が多いです。このような書き方をしていれば、ある程度信頼しても良いと思います。

 この水素水も調べてみると25件出願されています。(2006/12/07現在)、中には還元性ジュース、還元性コーヒーといったものがありますが、還元水の作り方に関する特許は「特開2004-351399」と「特開2004-230370」の2件。これは特許ではなく、いわゆる「特許出願中」というもの。普通「特許出願中」と書いてあるだけでも「すごい技術」と思われるかもしれませんが、特許とはどんな技術でも出願できるんです。言い換えれば大学受験の願書を出すようなものです。そして試験を受け合格すれば、入学金を払って晴れて大学生になれるように、特許も審査官が特許に値する技術かどうかを判断し、値すると判断されて登録料を払えば特許になるんです。

 話を戻しますが、残念ながらこの2件とも特許になっていません。しかも1件は審査官に「特許性なし」と判断されています。(2006/12/07現在、その判定が不服として査定不服審判を行っています。)その特許の内容を引用してみると

【請求項1】
常温常圧下でpHが9.0以下6.5以上であり、酸化還元電位が−150mV以下−900mV以上である還元水。
【請求項2】
前記pHが8.5以下6.5以上であることを特徴とする請求項1に記載の還元水。
【請求項3】
0℃〜50℃の原水に−180℃〜60℃の水素ガスを0.5気圧〜500気圧に加圧して溶解せしめ、常温・常圧に戻すことにより得られた還元水。
 ・
 ・
 ・


1つめ、2つめは、欲しい還元水の性質が書いてあるだけです。これならば上で説明した昔から行われているような電解という方法でも作れてしまうため、新しいものではなく、昔からあるものです。ですから特許に値しません。

3つめは、もっと笑えます。これ水素を水に溶かすため、コップに水を入れて水素ガスをブクブクブクとやって水素を溶かしたものを特許にしてくれと言っています。
中学の頃アンモニアを水に溶かす実験をやったことがある人もいると思いますが、それを水素にしただけ。何にも新しくないどころか、中学生で習う方法です。
圧力をかけたり、温度を指定したりしていますが、圧力をかけると気体が溶けやすいというのは高校の化学で習うヘンリーの法則ですし、温度を低くした方が気体が溶けやすいのも高校の化学です。

正直、この特許読んで恥ずかしくないのかなぁ?というのが僕の感想です。

 ちなみに私は会社名義で十数件出願中で、2006/12/07現在審査官に「特許として認めるよ」と審査されて特許になったものは1件です!




 聞いたことない商品の効能は次のような場合、怪しいと思いましょう。

  • 素人でもわかりやすすぎる。(今回の場合、活性酸素が悪い→水素で還元してしまえ!的なもの。←例であって、水素水が怪しいと言っているわけではありません。)
  • 難しすぎてなんだかさっぱりわからないくせに、効果だけはわかりやすい。(素人にはわからないように難しい言葉でごまかせ的な戦略です。)
  • 効果がたくさんある。(そんな万能なものはありません)
  • 「特許技術」と書いてあるのに、特許番号が書かれていない。
  • 訪問販売。特にやってみせる系。(一時期話題になった、おたくの水、濁るでしょ。これ毒素なんですよ的なもの)



 20名にお試しパックが当たるキャンペーンに応募したので、もし当たったら、飲んだ記事も載せたいと思います。



2007/06/02 追記
今日確認したら「特許出願中」に表示が変わっていました。まだ特許になっていない技術と言うことを認めていただいたと言うことでしょうか。
不服審判の結果が楽しみです。。。




※送料無料キャンペーンはこの記事掲載時に実施しているものです。実際は注文時に送料をご確認ください。








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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
よく研究されていますね!
電解法の「真・水素水」はどう思われます?
http://nd-aqua.co.jp/
水素の力
URL
2006/12/17 20:30
水素の力さん、コメントありがとうございます。
水素の力のページもすごく研究されていてすごいです。
正直、水素水に関しては人体まで踏み込んだ例が少ないので何とも言えないと思います。確かに水レベルでの酸化還元電位は還元性を示すかもしれません。だからといって口から摂取した極少量の水素がホントに体内全身に届くかは微妙ですし、それを証明する論文も少なすぎます。
ホントに奇跡の水と言われるほどのものならば世界中でもっと論文が出ていても不思議はないと思います。
水素水が効果がないのではなく、現時点では本当に効果があるかを知るには手がかりが少ないのが現状です。真・水素水にしても同様だと思います。
しかし、病は気からと言う言葉もありますし、実際薬の効果を見る時にプラセボでも薬だと思って飲めば聞いてしまう人がいるように、水素水も効果があると信じて飲めば効果があるのかもしれません。
かんりにん
2006/12/17 21:50
【請求項3】
0℃〜50℃の原水に−180℃〜60℃の水素ガスを0.5気圧〜500気圧に加圧して溶解せしめ、常温・常圧に戻すことにより得られた還元水。


これ、簡単に批判されてますが、
「不可能」と言われてた技術なんですよね。
中学生程度の知識+机上の空論で片付けるのはどうかと思いますよ。
現場の努力を「笑えます」とかもどうなんでしょうか。
しかも飲んだこともないらしいのに、よくそこまで書けますね。中学生ですか?

蛇足:実体験ではないですが、私の祖父は水素水を飲んで白い髪が黒々とし、その影響で担当医の方も水素水を飲み始めたそうです。

そこまでの批判を書きたいのであれば、まず飲んでみるのが社会の常識だと思います。

2007/03/26 16:53
あさん、コメントありがとうございます。

>「不可能」と言われてた技術なんですよね。
勉強不足で申し訳ございません。無知なのを棚に上げて申し訳ございませんがどうして不可能と言われているのでしょうか?
この特許の実施例を読みましたが、20℃のアルカリ還元水に3気圧(出口圧力0.5気圧)、流量200mL/minで25分バブリングしたと書かれており、「不可能」を打開する技術が書かれていませんでした。ご存じの通り特許権を付与するかわりに技術公開が原則ですので、その技術が公開されていない以上特許権は与えられないはずです。包袋を読んでいないので確かなことはわかりませんが、拒絶理由は第29条柱書+第36条等となっており、発明の肝が公開されていないと審査官に言われていると思います。
かんりにん
2007/03/27 21:54
あさんへ。。。続きです。

>現場の努力を「笑えます」とかもどうなんでしょうか。
配慮が足りず申し訳ございません。私たちも特許を書いていて自分であまり良い特許じゃないなと思いながら書くことを「笑われちゃうよ」と表現していますので、その癖が出てしまいました。確かにこの記事を読んでくださっている方はそのことを知りませんので不快に思われるような表現だったと思います。申し訳ございません。

> 中学生ですか?
残念ながらもう少し年をとっています。
かんりにん
2007/03/27 21:55
あさんへ。。。続きです。

> そこまでの批判を書きたいのであれば、
> まず飲んでみるのが社会の常識だと思います。
冒頭にも書いてありますように、この記事は還元水を批判するものではありません。(飲んでないので効果については触れないと記載しています。)紛らわしい表現があったのならば謝ります。私が批判したいのは、仮にも(この記事を書いた時点では)拒絶査定が出されているものを「特許技術」とあたかも特許権を取得したかのように表示していることを批判しています。これに関しては飲んでいなくても批判できると思います。

もう1点謝らないといけないことがありました。「コップに水を入れて水素ガスをブクブクブクとやって水素を溶かしたものを特許にしてくれと」と記載しましたが、本文を読むと「ゲージ圧」と書いてあります。ブクブクブクとやっただけではゲージ圧が0.5気圧にはなりません。私の認識不足でした。すみません。
かんりにん
2007/03/27 21:55

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