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zoom RSS 映画:白夜行

<<   作成日時 : 2011/02/19 20:47   >>

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 ドラマ版がマジ泣きしてしまった東野圭吾原作の白夜行。今回は映画版を観てきました。



●ストーリー(ネタバレあり)
 昭和55年。廃ビルで男性が刺殺された。第一発見者は近くの小学生たち。廃ビルで遊ぶのが流行っているらしい。目撃証言もなく、付近は子ども達の足跡で有力な手掛かりもない。しかも鍵は壊れていたものの、部屋の中の廃材で扉は開かず、密室の殺人であった。
 所轄の笹垣(船越英一郎)の上司はこの事件を早期解決に導けば本庁への栄転が決まっており、意気揚々としている。しかし証拠は出ず、捜査は難航。
 被害者の妻・桐原弥生子(戸田恵子)は店の店員・松浦(田中哲司)と不倫しており、店を乗っ取るために松浦がやったようにも見えた。一方、事件当日、被害者は西本文代(山下容莉枝)の家を訪ねていた。西本は被害者に借金をしていること、被害者は頻繁に西本の家を訪れていることから、西本が容疑者としてあげられた。ある日、西本の娘・雪穂(福本史織)が家に帰ると鍵が閉まっていて入れない。雪穂は管理人に鍵を開けてもらうが、そこにはガスが充満しており、西本が死んでいた。
 結局、事件は容疑者死亡のまま書類送検され、事件は一応の解決をみた。しかし笹垣だけは納得がいかず、他の事件の合間に調査を続けていた。

 数年後、母親を失った雪穂は親戚の唐沢礼子(中村久美)に引き取られ、今では唐沢雪穂(堀北真希)として育ち、お嬢様学校である清華女子学園高校に通っていた。学校では雪穂の本当の母親は殺人犯であるという噂がたっており、友達も少なかった。
 一方同じ学園でいじめられている川島江利子(緑友利恵)と友達になった雪穂は、噂を流しているのがいじめっ子のリーダーである藤村(長谷川愛)であることを聞かされる。
 数日後、学校から一緒に帰る雪穂と江利子は、道ばたに学園の制服が落ちているのを発見する。近くの廃工場に入っていく2人は、レイプされた藤村を発見する。警察は学園の門のところで隠れて写真を撮っている近くの高校生男子を容疑者として捕まえるが、現場に遺されていた遺留品から、その男子にかわいい子の写真を撮るように言いつける先輩が逮捕される。その高校は数年前の被害者・桐原の息子である亮司(高良健吾)が通う高校でもあった。
 江利子は唯一人の友達である雪穂と同じ大学に進学すべく猛勉強し、同じ大学に進学する。大学ではソシアルダンス部に入部する2人。部長であり御曹司でもある篠塚一成(姜暢雄)は江利子に話しかけ、雪穂を褒める。「無駄ですよ。今まで何人の男が声をかけ、断られるのを見てきました。」と言う江利子。「なんで私に話しかけるんですか?直接話しかければいいじゃないですか。」という江利子に篠塚は「将を射んとせば先ず馬を射よ。」と答える。しかし篠塚と江利子は次第に惹かれあい、つきあうことに。ところが江利子もまた何者かにレイプされる。雪穂は篠塚に、江利子からもう会えないという伝言を伝えるが、そのまま雪穂と篠塚は結ばれる。雪穂と結婚した篠塚は次第に自分の殻に閉じこもるようになっていく。
 一方、土砂崩れがあり、その中から松浦の白骨死体が出てきた。さらに刑事を退職してもまだ真相を追っている笹垣もが青酸カリで殺されそうになる。
 篠崎家と仲良くしている三枝会長(黒部進)は雪穂を気に入り、ブティック経営の支援を申し出る。雪穂は家庭のことは何もせず、夫である篠崎一成を放って仕事をして回る。そんな雪穂を一成の妹である美佳(小池彩夢)はおもしろく思っていない。一成は「そんなことを言うものではない。」と美佳をしかりつけるが、サラに反発する美佳。その後、美佳もまたレイプされてしまう。一成は探偵を雇い雪穂を調べさせていた。そこで雪穂にたてついた人間がことごとくレイプされたり、行方がわからなくなっていたことを知っていたのだ。さらにその探偵もが行方不明となってしまった。
 そんな篠原の家に、笹垣がやってくる。笹垣は雪穂と亮司が通っていた児童館で知り合っていたことをつかんだのを皮切りに、事実関係を突き止めたのだ。19年前、児童館で知り合った2人。亮司(今井悠貴)はアマチュア無線と切り絵が好きになり、雪穂は手芸に夢中だった。母親は店員と不倫し孤独な亮司。父親のいない雪穂。孤独な2人はすぐに仲良くなった。ところが大人の女性に興味がない亮司の父は金を貸している西本の家を度々訪れていたが、その目的は西本ではなく、その娘、雪穂だった。ある日、亮司の父は家に帰らない雪穂を児童館まで迎えに来た。それを見つけた亮司は2人の跡を追う。近くにホテルがあったものの、小学生を連れてホテルには入れるわけもなく、領事の父は廃ビルに雪穂を連れて入ったのだ。何が起きているかわからない子どもの亮司はダクトを伝って中に入る。すると10歳の雪穂の服を脱がし、自らもズボンをおろしていた父親を見た亮司は、切り絵用のはさみで背後から父親を刺してしまったのだ。一方、雪穂は母親が睡眠薬を飲んだのを見計らってガスをかけ、事故に見せかけて母親を殺したのだった。
 事実を聞かされた一成はとりたて驚きもしなかった。
 笹垣は明日開店となる雪穂のブティックへと向かう。店の名は「R&Y」。亮司と雪穂の頭文字をとったものであることを知った笹垣は、近くに亮司が来ていると考え、外を見渡す。
 19年間、調べてきた亮司のことを自分の子どものように思い始めていた笹垣。笹垣には亮司と同じくらいの子がいたが、病気で亡くなってしまっていたのだ。そんな笹垣の前で亮司はビルの屋上から飛び降りる。ビルの下では野次馬が集まっていたが、その中には雪穂の姿もあった。亮司を冷ややかな目で見つめる雪穂がそこにはいた。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 毎回、泣かされる東野圭吾の作品。今年のお正月には赤い指が放送されていて、こちらも泣いてしまいました。4年ほど前の手紙や、テレビドラマ流星の絆も。ところがこの作品は微妙だったなぁ。全然泣けなかった。どうしてもドラマ版と比べちゃいますが、時間的に制約があるので仕方ないのかも知れませんが、本作の亮司はただの雪穂のパシリにしか思えない。亮司の気持ちが全然描かれていない。一方、雪穂も自分に邪魔な者を亮司に殺させているだけ。時を経ても愛し合っている様子がまっっっったく描かれていない。
 映画版の方が原作に近く(原作を読んでいないので聞いた話です。)、ドラマ版のように2人は直接会ったりせず、雪穂ももっと悪女らしいんです。でも僕はドラマ版の方が好き。ドラマ版を見て山田孝之のファンになったんですが、やっぱり山田孝之はすごい!よくよく思い出したら、テレビドラマで屍姦させたりと意外にすごいことやっていたんだね。さすがに映画版では子どもの雪穂を犯していたけれど、テレビ版は写真を撮るだけでしたね。
 刑事役も船越英一郎だと、どうも2時間ドラマのような気がして・・・。
 はっきり言ってドラマ版が好きな僕にとっては期待はずれでしたね。原作が好きな人にとっては映画版の方がいいのでしょうけど。

 そう言えば亮司が借りた本「第3級アマチュア無線技士」。時代の流れを感じる。。。第3級アマチュア無線技士は以前は電信級と言っていて、1989年に名称が変更になったんです。事件が起こったのは1980年ですから、亮司が読むとしたら「電信級アマチュア無線技士」の本のはずなんです。町並みは昭和の街の雰囲気が出ていたのに、おしいっ!

 ところで舞台挨拶で、堀北真希は司会者から「過去、自分が行った悪事は?」と聞かれた時に、1番目は言えないが10番目は、絵が苦手だったのでうまい友達に描いてもらったものを提出したら先生に褒められたことだそうです。船越英一郎は、俳優になって30年間みんなを騙したことと大人のコメント。ところで「この映画は、まさに白夜のような光のない絶望的な事件を描いた作品。だからこそ、映画を見終わってから光を探してもらいたい。」とコメントしていますが、白夜は太陽の沈まない夜のこと。つまり夜も光ばかりです。光のないのは極夜でしょう。
 原作を読んだ友達に聞いたのですが、「あたしの上に太陽はなかった。でも、暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはなかったけどあたしには十分だった。その光で夜を昼と思って生きてこれた。あたしには最初から太陽なんかなかった。だから失う恐怖もないの。」これが白夜行の名前の由来になっているんだとか。船越さんの「光のない絶望」とはちょっと違っていますね。
 それにしてもこんな大事な台詞をどうしてドラマ版も映画版も使わなかったんだろうか。




観て良かった度:●●○○○ 2点 最低1点、最高5点






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タイトル (本文) ブログ名/日時
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
雪穂の「あたしの上には太陽はなかった」の台詞、
ドラマ版にはありますよ。
確か最終回。
通りすがり
2011/02/20 12:47
通りすがりさん、情報ありがとうございます。
ドラマ版はあの台詞あったんですか。失礼いたしました。
さすがに時間がたつと忘れちゃいますね。
よしな
2011/02/21 01:15
先日WOWOWでやってたので見ました。
原作を何度も読んだ原作ファンなのです。
設定は違いましたがドラマ版のほうが
はるかに!良かったですよ!
映画版は、ものすごく退屈でがっかりしました。
「雪穂のパシリにしか思えない」に納得です。
雪穂と刑事役の表現が原作とは違いすぎました。
時期はずれのコメント失礼いたしました。
参考になりました〜。
立ちどまり
2011/10/19 00:05
立ちどまりさん、コメントありがとうございます。
原作は読んでいませんが、ドラマ版は涙しちゃいました。立ちどまりさんは原作もドラマもそして映画版も完全制覇ですね。すごい。でも映画はイマイチだったみたいで残念でしたね。
僕はほとんど読書しないので、東野圭吾の作品がどんどん映像化されてほしいです。でもできれば原作に忠実な形で。。。
よしな
2011/10/19 02:44

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