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zoom RSS 映画:道〜白磁の人〜

<<   作成日時 : 2012/09/03 19:19   >>

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 こんな時だから見てもらいたい。道〜白磁の人〜の記事です。


●ストーリー(ネタバレあり)
 日本が朝鮮を併合してから4年後の1914年、林業技師の浅川巧(吉沢悠)は兄を追って朝鮮半島の京城(現ソウル)へと渡った。当時の朝鮮の山々は荒れ果て、日本の故郷のような美しい緑のように復元したいと願っていたのだ。
 朝鮮総督府の林業試験所に勤めることになった巧は早速路面電車に乗って試験所に向かうが、そこで軍人(堀部圭亮)が老人の席を横取りしようとする。巧はその老人をかばうと、「カンサムハムニダ」という。朝鮮の言葉の全くできない巧は「いや、どういう意味かなぁ?」と困惑していると近くにいた青年が「ありがとうございます。と言う意味です。」と教えてくれた。
 試験所に着いた巧は、早速部下をつけられ荒れた土地でも木々が育つような方法を開発しようとする。しかし驚いたのはその部下が路面電車で知り合った青年・チョンリム(ペ・スビン)だった。昼間は試験所の上司として、仕事が終わればチョンリムは朝鮮の言葉の先生として、2人は次第に友情を深めていく。
 一方、美術工芸品を収拾している兄・伯教(石垣佑磨)から白磁と呼ばれる真っ白な壺を見せられる。朝鮮では日常的に使われるもので、二束三文の磁器だが温かみのある純粋な美しさの白磁を「目から入る音楽だ。」と言う。兄もこの白磁に見せられており、このような美しい美術品が二束三文で売られているのはもったいない。美術評論家の柳宗悦(塩谷瞬)と共に朝鮮の美術品を集めて美術館を作りたいと思うようになる。
 2年後の1916年、巧は親友・朝田政歳市川亀治郎の妹・みつえ(黒川智花)を朝鮮に呼び、結婚する。
 朝鮮人の言葉を覚え各地を歩く巧に朝鮮人は笑顔で迎えていた。ところが1919年、民族独立を目指す朝鮮人による大規模な独立運動が勃発。3月1日に起こったこの「三・一独立運動」でチョンリムは友人のチョンスを失ってしまう。ショックを受けた巧はパジ・チョゴリを着るようになるが、軍人からは暴行を受け、チョンリムからも「自分だけが朝鮮人の味方のつもりですか?そんな服を着ても朝鮮人にはなれません!」「今まで巧さんに笑顔を向けた人は本気だったと思いますか?とりあえず笑顔を向けておけば何もされないだろうと思っているからです。」と言われ、日本人と朝鮮人の溝は自分が思っていた以上に深いことに衝撃を受ける。

 結婚から5年、娘の園絵が4歳のころ、元から病弱だったみつえが他界してしまう。その時にみつえは白磁のかけらを「これを持つ人が巧さんを守らなければいけないの。私の代わりにお願いね。」と園絵に手渡す。巧は故郷の山梨で葬儀を終える。山梨の木々はこんなに元気に育っているのに、なぜ朝鮮の山では木々が育たないんだ。そんな巧は無理に人間が手を加えない。自然のままで育てる方法を思いつく。露天埋蔵法と呼ばれるようになったその方法で初めて人工的に朝鮮の環境で発芽を成功させた。喜ぶ巧とチョンリムは、発芽したその木を朝鮮各地に植えていく。
 園絵が9歳になった頃、巧は柳宗悦の紹介で知り合った咲(酒井若菜)と再婚する。男性の一歩後ろからついていく物静かなみつえと違い、思ったことをはっきりと言う咲。野菜売りの言い値よりも高い値段で買ってやったり、自分の娘そっちのけで近所の子ども達にお年玉を与える巧に最初は文句を言う咲だったが、その優しい巧を温かく見守るようになる。
 一方、柳宗悦が根気よく根回ししたおかげで朝鮮民族美術館を建設できるようになる。巧や兄の伯教も協力、さらにはチョンリムも方々を回って白磁などの美術工芸品を集めるのに協力する。
 ところがそんな日本のいいなりになるチョンリムを面白く思わない人たちもいた。独立運動の活動家たちだ。さらには実の息子・インファだ。インファは周りから「お前の父親は日本の手先だ。」と言われ、朝鮮民族美術館の開館式に日本の要人が来ているときに爆弾を投げ込むように独立運動の活動家にそそのかされる。
 開館式のその当日、インファが爆弾を投げ入れようとするのをチョンリムが見つける。「俺がやるからお前は逃げろ。」と言う父親の言葉にインファは逃げ出す。チョンリムは迷った末に爆弾を安全なところに投げるが、日本軍に捕まり投獄されてしまう。
 朝鮮の民族工芸の勉強をする巧は、何度もチョンリムに面会しに来て民族工芸の質問をしたり、植林の状況を伝えたりする。そんな巧に「なぜ、あんなことをしようとしたのかなぜ聞かないのですか?」と返すチョンリム。友情で結ばれた2人を国家と民族の違いが引き裂こうとする。

 植林を続け、さらに朝鮮の民族工芸の保護に協力していた巧は1931年肺炎をこじらせ他界してしまう。これまで「人が死んだくらいで大泣きするじゃないよ!朝鮮人はこれだから…。」と朝鮮人を罵ってきた母親のけい(手塚理美)も大泣きする。けいは巧の遺体を山梨に送りたかったが、巧本人の希望で朝鮮で葬儀をすることになる。巧が入った棺を「私たちにもかつがせてください。」と集まってくる朝鮮の人たち。当時、日本人の葬儀に朝鮮の人が集まるのは異例のことだった。
 そして1945年8月、朝鮮は日本から独立する。今まで日本軍に弾圧されていた朝鮮人は次々に日本人の家を襲撃する。咲と園絵が住むこの家にも、大声を上げながら朝鮮人が集まってきた。おびえる咲と園絵だったがその時、「この家は誰の家だと思っているんだ!浅川巧さんの家だぞ!」という声が聞こえ、民衆が顔を見合わせる。恐る恐る「浅川巧の妻の咲です。」と答えると、民衆はお辞儀をして立ち去っていく。
 園絵と咲は白磁のかけらをとりだし、「巧さんが守ってくれたのね。」と握りしめる。
 巧は朝鮮が第二の故郷だと思い努力してきたことが朝鮮人にも認められたのだった。



●感想、思ったこと(ネタバレあり)
 歴史の苦手な僕。浅川巧のことはもちろん、日本と韓国にどんな歴史があったのかもよくわからない。理系の僕は歴史なんて過去のことを勉強して何になるんだろう?って思っていました。今にして思えば歴史って大事だったんだね。かなり後悔しています。
 そんな僕が当時背景の感想を書くのもおこがましいのですがちょっとだけ。韓国と日本、文字通りお隣同士。巧とチョンリムの間に友情が芽生えたように、仲良くしていきたいです。住宅だって隣に住む隣人と仲が悪いと毎日家に帰ってきてもイライラするだけですし。
 まぁ、そんなわけで映画の感想ですが、巧を演じた吉沢悠が若い頃からだんだん中年になるまでのメイクがいいね。もうすぐ34歳になる彼ですが、若いよねぇ。吉沢悠が出ている映画は確か初めて見たのですが、映画とは関係ないところで、肌の状態とか見てました(笑)。

 話は変わりますが劇中に出てきた壺、えっと屋内用のトイレ。巧の妻みつえと咲の性格の違いを表すのに使われたあの壺ですが、右の写真のように使うそうです。写真は子どもが使っているところですが、巧があの家にやって来た時は当然子どもはいない。つまりあの壺は大人でも使うんですか?使うんですか?洗ったり後のことを考えるとトイレに行った方が楽じゃないですか?もしかしてあの頃は一家にひとつトイレはなくて、後で捨てに行ったりしていたんですかね?気になります。

 全くこの映画の魅力を表せていないのですが、とても良い映画でした。冒頭にも書いたけどこんな時代だからこそ見て欲しい作品だと思います。








観て良かった度:●●●●● 5点 最低1点、最高5点










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